健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

桜回廊・千石船。

2007-04-18 | looking.
京都の南端、酒どころ伏見。
幕末の歴史にひんぱんに出てくる地域です。
新撰組が、鳥羽伏見の戦いで破れて大阪に敗走しました。
この辺りは、大阪から米などの物資を運んだり、逆に伏見からは、月桂冠・黄桜などの清酒を大阪に運びました。
この運河を整備したのが豊臣秀吉です。
大阪も百橋物語というほど、運河がはりめぐらされています。信長は楽市楽座。
秀吉は、運河で経済を活性化させました。
ここ、伏見の船着場に、周辺に船宿も多く、そのひとつが有名な「寺田屋」です。
まだ、宿泊できます。
昼は、観光客の見学も受け付けていて、柱に残る幕末の志士がちの生々しい刀傷を見ることができます。
物資輸送の使われた10石船は、平べったくって、たくさん物が積めるようになっています。
平たい船で、15分ほど、月桂冠酒蔵の裏手を通り、桜を愛でながら、ゆったりと水門まで進んでいきます。
いかにもノンビリした桜回廊。
期間限定です。3月31日から5月6日まで、料金・大人1000円で楽しめます。
伏見の酒蔵観光も兼ねて如何ですか??
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川上弘美節。

2007-04-17 | 読んでみた。finding.
真鶴

文藝春秋

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昨年、晩秋に発行され、昨年の優秀作品と評価された、「真鶴」。
以前、「センセイの鞄」では谷崎潤一郎賞も受賞して、映画化もされています。
なんとも、独特な、ほんわか、曖昧な筋書きで、ストーリーが感じられなくて、テーマも感じられない、独特の雰囲気で、これが川上さんか!!!
って思っていました。
今回の、真鶴は、それに冷たさ・暗さ・怨念といった要素を加え込んだ小説に感じられます。
娘・「百」が身篭ったのも知らずに失踪した夫、「礼」。
もう13年にもなるのに・新しい恋人も出来てるのに、夫への思いを断ち切れず、
21時っていう日記のメモと、失踪したと思われる真鶴への旅が繰り返される物語。
「うらみはするが、かたちでうらんでいるのではない。こもった奥底の、体の芯が夫をうらんでいるのだ。」23ページと手厳しいが、想いは後半・募るばかり。
その、深層心理・心の奥底・襞に渦巻く感情を表現するにはとても、長けている作家だと思えるようになった。
そして、女という幽霊も、周りに付きまとうとなると、なかなか付いていけない状態になりつつ読み進むことになる。

どっちかというと、嫌いな小説になる。
感動がないじゃーないか!!
これを進んでいる小説という解説者がわからなくなる小説です。
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ピアノ五重奏曲の名曲。

2007-04-16 | 聴けた!imaging.
シューベルトの「鱒」などなど、数々のピアノ五重奏曲の名曲はあるのだけれど、一番好きなブラームスの曲です。
ドイツ浪漫派の先駆者ブラームスは、常に大きな存在を意識して作曲活動を行なっていた人です。
プレッシャーの元は、ベートーベンさんです。
偉大な作曲家の影響と、影、それを乗り越えようとする努力と苦悩の作曲家でした。
偉大な9曲と感じていた、ベートーベンの交響曲、これを超えたものでなくては世に問えない。
その思いから、最初の交響曲を完成させたのが43歳の時です。
このブラームス34番目の作品は、1862年に、2つのチェロを使った弦楽5重奏曲として作曲されました。
シューマンの妻、クララに捧げられています。
ブラームス自身不満だったらしく1864年二台のピアノのためのソナタに編曲されています。
ブラームス32歳のときでした。
この曲は、プロイセン王女・アンナ・フォンヘッセンに捧げられました。
クララショーマンと、共演して、献呈したそうです。
そのお礼に夫人は、モーツアルトト短調交響曲のオリジナル楽譜を贈呈したというんですから、なんというかスケールが違います。

演奏は、クリストフ・エッシェンバッハのピアノとアマデウス四重奏団。
白熱の演奏です。
曲自体が、夢幻的情熱をはらんでいて、ハンガリー舞曲の持つ民族性もそなえていますから、熱い演奏にならざるをえません。
1968年に録音されているLPです。
クララシューマンを愛しながら、成就しない思いを抱きつつモンモンとしていたブラームスの心情ここにありっていう曲です。
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受難とは??

2007-04-14 | 読んでみた。finding.
受難

文藝春秋

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信仰心厚い聖フランチェスコ。それをパロディって、主人公が聖フランチェス子。
第一章が乙女の祈り。第二章小夜曲(セレナーデ)。第三章エリーゼのために。第四章白鳥の湖。ってくれば・どんな少女小説かと思いますが、まったく逆。
奇想天外・抱腹絶倒・映倫禁止用語機関銃!!!
すさまじく覚めた視線で、現代人のジェンダー意識に切り込んでいきます。
もともと、姫野さん!!冷静な視点を持ち・徹底的に考え抜き・率直に、解りやすく書いてくれます。
大好きな作家さん!!
フランチェス子のオ000に人面瘡が住み着いてしまいます。
「古賀さん」といいます。
まーーーーーこれが受難っていえばいえないこともない!!!
単に死ぬのではなくって、復活・復活劇があるからこその受難なのだから、バラバの変わりに磔になった意味がないでしょうが!!!
フランチェス子は、変なところに住み着く、古賀さんに食事も与えなくてはならないし、会話もしなければならない。
古賀さんの罵倒・警句は、もうひとつのフランチェス子の思いを表現してるんだね!!
巻末の、尊敬する・米原万里さんの解説も面白い。

この小説・やはり、キリスト受難と、同じく・見事なよみがえりを成し遂げる爽やかなフィナーレ!!
姫野さんに拍手!!
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イタリア旅行記。

2007-04-14 | 読んでみた。finding.
美しい夏の行方―イタリア、シチリアの旅

中央公論新社

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こういった写真入の旅行記を見ていると、イタリアに行きたくなります。
20代の頃、むさぼるように読んだ辻邦生さんの本です。
とっても懐かしい感じがします。「回廊にて」「嵯峨野明月記」「春の戴冠」などなど、瑞々しい感性と知性満載の小説でした。
フランスに留学していたのに、やはりイタリアは憧れの土地でしょうか?
文豪はイタリアを目指す。
ゲーテもしかり!!
紀行文の中にも、時々ゲーテの「イタリア紀行」からの運用が出てきます。
それにしても、マジメで、丁寧な短文が続いています。
雑誌「まり・クレール」に連載されていた紀行文です。
前半が、ローマ、シエナ、フィレンツェ、シエナ、サンジミニアーノ、アレッツイオなど、トスカーナ州・ウンブリア州を周っています。
後半が、シチリア島各地・各都市を巡る旅という構成です。
結構、ひたすら賛美し、感動しているので、単調な印象かもしれません。
でも、とても好感の持てる、解り易い内容です。
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どうして出生率が上ったのか??

2007-04-13 | 読んでみた。finding.
フランス家族事情―男と女と子どもの風景

岩波書店

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手元にある初版本。1995年8月21日大一版発行とあります。
日本よりも一足先に高齢化を体験しているヨーロッパ諸国。
北欧も、この本の現場フランスも例外ではありません。日本は、急激な高齢化の真っ只中に突入していて、それに加えて出生率1.31という小子化も深刻な問題となってきました。
最近の新聞で、どん底まで落ちたフランスの出生率が1,9以上に、急速に上昇してきたという記事を読んで、この本を引っ張り出してきました。
筆者が、実際フランス在住時代・目の当たりにした、数々の家族・結婚のありかた、個々のフランス人の生きかたを提示している内容です。
フェミニズムでもアメリカのような極端なかたちをとらず、理論を一人歩きさせることなく、現実の生活と心情に即しているフランス。
「世の中、栗か白かではなくて、さまざまなグラヂュエーションがあるわけだが、その灰色の微妙な色合いを味わう強靱さと明晰さを持ち、それに加えて洒落っ気もある。」って前書きに書いてあります。
日本の戸籍の世界かあら見ると、不思議・異常な形式。
家系・家族構成など載っている戸籍など、フランスでは考えられない。フランスでは個人を単位とする登録であり、家制度に立脚した登録簿はおかしいっていうことにも気付かされる。
離婚・シングルマザー、複合家族、既に19世紀の家族観を持ち出しても何の意味もなく、その複雑性にどんどん分け入ってみよう(単純化するんじゃなく)という姿勢でフランス社会を見ています。
世帯主・依存関係にあるカップルから、心も体も自立していて、相手を受け入れる姿勢を強く持つこと、向き合い方の変化も綴ります。
とても興味深い内容になっています。
五月革命を1968年に成し遂げたフランス。
価値観の転換で、21世紀を生き抜いていくヒントに満ち溢れる良書です。
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醍醐の花見!!

2007-04-12 | Weblog
まさに京都は春爛漫!!
桜も、咲き始めてから天候良し、強風・雨無し、冷え込んで、例年になく長持ちしています。
今週末、豊臣秀吉ゆかりの醍醐の花見が賑やかに開かれます。
直前の醍醐寺まで出かけました。
既に、枝垂れ桜は散り始め、若干遅かったのですが、ソメイヨシノはまさに満開。境内は花見の備え、紅白の秀吉の家紋をあしらった幕で、参道が飾られています。
国宝の金堂から、国宝の五重の塔を見ると、よく解ります。
入り口の国宝「唐門」は、菊の御紋よりも、秀吉・桐の紋のほうが中心にあると朝廷からクレームをつけられた曰く付きの門。
天皇行幸の折、門を開けば、菊の御紋の後ろに隠れます!!!っとしたたかに言い訳した秀吉。
撮影禁止の国宝庭園にも、緻密な計算がうかがえます。
小堀遠州作の見事な大庭園ですが、中心に天下石(藤戸石)がドカンと座っています。
代々、天下人が受け継いでいる大石。
天皇の玉座のある奥のお部屋から、この天下石を眺めるのには、低頭しなくては見ることが出来ません。
天皇にさえ、頭を垂れさせる・緻密な計算。
秀吉の、笑いが聞こえてくるようです。
我こそ天下人と豪語した秀吉も、この絢爛豪華な醍醐の花見を楽しんだあと、すぐに亡くなります。
諸行無常!!
秀吉の性格満載のお寺・楽しみました。
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初公開。

2007-04-11 | 聴けた!imaging.
四条の橋から~みやこ遊びうた~
重森三果, 望月晴美, 藤舎理生
オーマガトキ

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昨日から京都に行ってきました。
「代理店・感謝の会」出席です。
ブライトンホテルでの営業実績チャック会議が終わって、祇園「一力」へ。
そして夜も8時半過ぎ、百万遍を過ぎて吉田神社へ向かいました。
二次会は、粋な計らい!!!!重森三玲庭園美術館へ・・・・。
夜間開放は、初めてなこと!!。よくもライトアップしてくれたもんです。
この庭園、シャープの液晶テレビコマーシャルで、吉永小百合さんが出演・そのとき映っていた、素晴らしい庭園です。
夜ですから、雪洞でライトアップしてくれました。紅枝垂桜が冴えて、とっても綺麗です。
重森さん、昭和を代表する庭園家です。
特徴は、力強い石組みと、モダンな苔の地割で構成される枯山水庭園です。
代表作に、東福寺方丈庭園・光明院庭園・大徳寺山内瑞峰院庭園などがあります。
妹さんが、重森三果さんといって、新内の歌い手。
お庭から、三味線を爪弾きながら出てきてくれて、「御所のお庭」「長崎ぶらぶら節」を演奏してくれました。
立って歌うのが新内でしょうが、決まってました。
なんか肝の据わった、胆力のある、響きのいい声・声音で、魅了されてしましました。
そして、このCDを頂き・ため書きのサインまで頂いちゃいました。
同行の芸子さん「君鶴」さんご推薦の・「はっはくどき」も入っています。
「京でえ、京で祇園の香煎・それ土人形、それとん辛子・東寺かしら芋に、壬生水菜、大根は鳴滝・なすびは芹川・ごぼうは堀川、はっは、折らんように引き抜け!」
洒脱でいい歌だなーーー!!
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ディープだなーー!!

2007-04-10 | 旨い!tasting.
最終日、土曜日の昼ご飯は、公設市場の中にある「花笠食堂」で食べました。
昨年の那覇では、県庁近くの「三笠食堂」に行きましたが、今回は、尊敬する「さとなお」さんの書いた「沖縄上手な旅ごはん」に掲載されていた・名店???を訪問。
混雑している公設市場・横の通りに面しているためか???
とにかく、安さは、三笠食堂の及ばないが、虚飾も何にもないシンプルな食堂で、チビチ定食を食べた!!!
豚足、コンドロイチン満載の太い部分を、甘辛く茹でて、味付けしてある。
赤飯も、ぜんざいも付く。ダイコン、厚揚げ、島人参、こんにゃく、サトイモのおでん。ゆし豆腐の味噌汁、これらがまとめて800円。
まーーー満足!!
三笠食堂が500円均一だとしたら、若干高めの値段設定は場所代か・・・?
さとなお様・ご紹介ありがとうございました。
那覇市牧志3-2-48・平和通り路地裏。098-866-6085。
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琉球薬膳料理。

2007-04-09 | 旨い!tasting.
ブセナテラス万国津梁館サミットホールでの晩餐会で出たハーバルキュイジーヌ、琉球薬膳料理のオードブルです。
とっても、洗練されていて美味しかったです。
左上から順番に、海葡萄とハンダマーのサラダ、もろみ酢ヴィネグレット。
(ハンダマーは和名すいぜんじな・葉の赤紫色にポリフェノール、抗酸化作用有)
2、スーチカと青パパイヤのピクルス。(スーチカーとは豚三枚肉の塩漬け、切り身のまま塩に漬け保存したのが始まり、茹でるだけのシンプルな調理法。青パパイヤはパパインというたんぱく質分解酵素を含みます。)
3、トマトとパパイヤのミント風味、豆腐ムース添え。
下段左から、
やんばる地鶏のタンドリーチキン、ヤギのヨーグルト風味。
(古来、沖縄ではヤギは、よく食用として珍重されています。)
5、豆腐蓉クリームチーズとジーマミー豆腐。
(豆腐蓉は島豆腐を米麹・紅麹・泡盛によって発酵・熟成させた醗酵食品で栄養価も高い。ジーマミー豆腐はピーナッツを使った郷土料理です。名前に豆腐と入っていますが大豆やにがりを一切使用していません。)
6、マグロのタルタルの香草パン揚げ。
これが前菜です。
メインもフーチバー、ローゼルなど薬草が使われていて、体が洗濯されたように感じる素晴らしい夕食でした。
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