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受難とは??

2007-04-14 | 読んでみた。finding.
受難

文藝春秋

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信仰心厚い聖フランチェスコ。それをパロディって、主人公が聖フランチェス子。
第一章が乙女の祈り。第二章小夜曲(セレナーデ)。第三章エリーゼのために。第四章白鳥の湖。ってくれば・どんな少女小説かと思いますが、まったく逆。
奇想天外・抱腹絶倒・映倫禁止用語機関銃!!!
すさまじく覚めた視線で、現代人のジェンダー意識に切り込んでいきます。
もともと、姫野さん!!冷静な視点を持ち・徹底的に考え抜き・率直に、解りやすく書いてくれます。
大好きな作家さん!!
フランチェス子のオ000に人面瘡が住み着いてしまいます。
「古賀さん」といいます。
まーーーーーこれが受難っていえばいえないこともない!!!
単に死ぬのではなくって、復活・復活劇があるからこその受難なのだから、バラバの変わりに磔になった意味がないでしょうが!!!
フランチェス子は、変なところに住み着く、古賀さんに食事も与えなくてはならないし、会話もしなければならない。
古賀さんの罵倒・警句は、もうひとつのフランチェス子の思いを表現してるんだね!!
巻末の、尊敬する・米原万里さんの解説も面白い。

この小説・やはり、キリスト受難と、同じく・見事なよみがえりを成し遂げる爽やかなフィナーレ!!
姫野さんに拍手!!

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