神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

石部神社

2008年07月20日 | 兵庫県

兵庫県朝来市和田山町宮

京都府の旧夜久野町と、兵庫県の旧山東町、旧和田山町が接する辺りは夜久野高原と呼ばれる。
地形図を見てみると、いかにも火山地形といった様相を呈しており、かつては谷間であった場所が、溶岩等で埋められて高原状になったであろうことが想像できる。
その溶岩台地が、和田山町側に舌状に迫り出した先端部に神社記号がある。これは面白そうだ、と思った。
地形図には名称が載っていないので、他の地図で調べてみて、まず石部神社であることを知る。次に、この神社の情報がネット上に無いかを調べる。
あ、ここだったのか・・・以前に見た覚えのある記事を二つほど見つけた。
既に紹介されているのは残念だが、火山帯らしく、神社前に湧水池があるということに惹かれて行ってみることにした。



神社前の写真は、あまりに出来が悪いので割愛。
鳥居は随分と離れた場所、北側と西側にあるが、そこから神社までは、参道というより単なる車道である。
境内に入って正面に拝殿。予定より早く着きすぎて、まだ薄暗い早朝の光景。


拝殿前の狛犬。一日の始まりを見守る風情。


拝殿と本殿。どうやら北向きのようである。


北西方向を撮る。こちらは水田地帯なので、外は明るい。


本殿東側に、ぽつんと境内社。


神社前にある神池。衣摺の泉とも言うようである。
境内の鬱蒼としたところにあれば良かったのだが、車道横である。
しかし、水の美しさは見事。


錦鯉の鮮やかさも、水面に映る木々の幽邃な様も、水の美しさ故だろう。


池の撮影をしていると、地元の方が参拝に来られた。
「いい写真が撮れましたか?」と尋ねられたが、正直、あまり上手く撮れた気がしない。
その方が去ったあと、その後姿と集落を撮った。朝の淡い光に包まれる水田と集落。集落の手前には鳥居も見える。これが、一番お気に入りの写真になった。


2万5千分1地形図 直見
撮影日時 080717 5時~5時40分

駐車場 神社前(池の横)に駐車可
地図