福井県の小浜市から若狭町にかけて、海に面した山の稜線上を走る林道がある。
小浜市の、海沿いの集落にある神社に寄ったあと、次は内陸部の神社に行こうとした時に、山を迂回するのが面倒で、この林道を利用してみた。といっても、幹線林道を横切っただけで、私が通ったルートはただの峠越えであるが。
道は狭そう、恐らくは未舗装、というのが地図からの印象で、私の車では難渋しそうな気もしたが、海沿いの志積集落から、内陸の本保集落へ向かうには、相当なショートカットになる。
実際に走ってみた感じとしては、未舗装部が多いものの、比較的路面はフラットで走り易く、何より展望の良い道で、若狭の海を一望することが出来る。
神社めぐりに限らず若狭は魅力的な地であるが、周遊の際に、この林道を活用するのも良いと思う。
尤も、林道というものは、山の美観や自然を破壊する懸念があって、抵抗が無いでもないけれど・・・。
志積集落から稜線に辿り着いた辺りに展望所のような場所がある。
そこから見た朝の若狭湾。
世の中には林道マニアと呼ばれる人達がいて、ここはそれなりに有名らしい。
このときも、まだ早朝であったが、バイクに乗った若者が走っていった。
内陸側に目を転じると、清々しい天気の海とは一転して霧に包まれていた。
どこか高い山の上にいる気分だ。
本保に向かって道を下っていく。
こちらもところどころで展望が開け、やや薄くなってきた霧を透かして麓の水田が見えてきた。
霧が薄くなると同時に、朝陽が勢いを増してきた。
言葉無く佇んでいたら、朝の散歩に訪れた犬に吠え立てられた・・・。
恐らくは霧に包まれているであろう神社に向けて気が逸る。この霧の下に以前紹介した加茂神社がある。
撮影日時 070913 6時15分~6時40分