神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

御霊神社

2008年07月04日 | 兵庫県

兵庫県三田市貴志

丘陵地帯の裾野に位置する神社であるが、その丘陵の上は、大規模なニュータウンだ。
幸い、神社からはそういった目障りなものは見えないし、付近は水田や民家の点在する田舎の光景である。
ただ、雰囲気は田舎の神社とちょっと違う。
参道が、上にあるニュータウンからの抜け道になっているらしく、朝には勤め人風の方や、高校生が慌しく通り抜けていったりする。
こんな場所が、通勤、通学ルートなのは、ちょっと羨ましい気もするけれど、時間に追われて愛でている人もいないようであった。



水田地帯から木々の茂る坂道に入り、上りきったところで参道らしくなるが、途中、鳥居は無かった。


地図から想像していたよりも、ずっといい雰囲気だなぁ、と浸る暇もなく、自転車に乗った高校生が猛スピードで走り抜けていく。
時間的に遅刻間際だけれど、女の子までもがえらいスピードで下っていくのに苦笑してしまう。


参道の写真を撮っている間にも、お二人の方が参拝に来られた。やはり山里でも街でもない朝の雰囲気だ。


境内は明るく、拝殿も立派である。


振り返れば、朝陽を浴びる参道が美しい。


拝殿から本殿を覗き見ると、その美しさにちょっとビックリした。


瑞垣に囲まれていて近づくことは出来ないが、それ故に、静謐な空気を湛えている。
ここだけ異空間といった趣であった。


2万5千分1地形図 三田
撮影日時 080514 8時半~9時10分

駐車場 あり
地図