たむたむの独り言

写真を中心にした情報です。

清津峡トンネル内改修整備工事の部分共用開始

2018-04-29 06:59:47 | Weblog

 

2018年4月27日(金) MADアークテクツ(中国・北京本社)とJVで設計を進めていた清津峡トンネル内部の改修とエントランス施設の工事が一部完成し、明日から暫定供用開始となる。 起工式以来、工事着手から一度も現場を見る機会がなかったので、オープン前日の今日設計担当者に同行して現地に行ってきた。 目玉はトンネル内のトイレとパノラマ展望台である。 第2展望台に設置したトイレは、中から外の景色は見えるが外から中は見えないアクリルのマジックミラー塗装をしたドーム構造になっている。 本来は周囲の景色と照明を映しこんで反射する空中に浮かぶ卵型のアクリルドームだったが、工期と工事費、大型で曲面のアクリル成形の難しさなどから、上部だけの曲面構造に設計変更せざるを得なくなった。 それでもこのトイレは用を足すのに少し勇気がいる面白い仕掛けになっている。 もう一つのパノラマ展望台は、トンネル坑口から見える峡谷の景色がトンネルの床面に作られた水盤に映って、さらにその両方の景色がトンネル上部のアーチ天井に貼りつめられた半ボカシのステンレス板に反射して幻想的な景観を創り出す仕掛けである。 このほかに7月から始まる大地の芸術祭(妻有アートトリエンナーレ)のための作品が設置される予定となっている。 今回の整備もこの芸術祭の作品の一部として位置づけられる予定である。 ぜひ多くの来訪者を期待したい。

 

〈上部のアクリルドーム部分は中から外が見えるトイレ〉

〈便座に座って見える景色〉

〈パノラマ展望台の水盤〉 

〈雪解けで水量が多い清津峡渓谷〉

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