お寺さんぽ Ver.03

現在は更新をお休みしています。

会議参加メンバー~織田家の人々~ 「清洲会議」3

2006年11月06日 | 歴史
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は意外と知られていない、「本能寺の変」そして「山崎合戦」後の織田家について。

第六天魔王こと「織田信長」の死後。
織田家では重臣らが尾張・清洲城へと集合し、家督相続について話し合う場を設けました。
後に「清洲会議」と称されるこの一件は、織田家の運命を左右する、時代の権力を握るという、大変に重大なものだったのです。

さて、ここで会議の参加メンバー(丸数字)と、席次は高いのに参加しなかった人(算数字)を確認しておきましょう。


①柴田勝家(しばた・かついえ)
 織田家筆頭家老。北陸方面司令官。従五位下修理亮。
 当初は信長の弟「信行」の家臣でしたが、彼の謀反を訴え出たことで重用されるようになりました。
 尾張統一戦から各地の合戦に参加し、先鋒を務めた剛の武将です。
 越前平定後、信長よりその一帯を与えられました。ここは一向一揆の拠点があった統治困難な土地でした。
 しかし、徹底した粛正と共に、辛抱強く交通整備(※橋掛け柴田の異名あり)などに尽力してその平定に尽くしております。
 単なる武辺一辺倒の武将でないことが伺えます。

②丹羽長秀(にわ・ながひで)
 織田家家老。四国方面副司令官。惟住越前守。
 近江六角攻め、浅井攻めなど各地の合戦で功があるほか、京都庶務や安土城建築などでも活躍。
 まさに信長の片腕的な存在だったようです。
 信長の養女(信長の兄「織田信広の娘」)を妻とするなど、織田家中では抜群の安定感と信頼を得ていました。
 普段は穏やかな性格で、万事を平均点以上にこなす方ですが、どうやら政治的な方が得意であったようです。

③羽柴秀吉(はしば・ひでよし)
 中国(山陽)方面司令官。従五位下筑前守。後の太閤。
 乞食・貧者から取り立てられた、世紀の出生頭。人たらしの名人。
 実際の席次はもっと下でしたが、信長の敵討ちをしたことで「清洲会議」では自然と発言力が強まっていました。
 野戦も得意でしたが、特に攻城戦ではその才を大いに発揮しています。
 派手で奇想天外な作戦と人心掌握が得意
 「わしほど仕えやすい大将はいない」
 晩年はともかく、その台詞は間違いないだろうと思われます。

4明智光秀(あけち・みつひで)
 中国(山陰)方面司令官。惟任日向守。
 浪人であったが、将軍「足利義昭」を信長に紹介した功績により、家臣に取り立てられました。
 以後は驚異的なスピードで出世し、秀吉よりも先に城主となっています。
 政治・戦闘の両面に優れるだけでなく、茶の湯や連歌、さらに礼法まで、万事に優れたスペシャリスト
 信長を本能寺に襲撃してこれを殺害。後に「山崎合戦」で秀吉勢によって敗死。
 襲撃後の行動が似合わず鈍いと言われますが、秀吉の反転など、計算外の事態が多かったのです。

5滝川一益(たきがわ・かずます)
 関東方面司令官。左近将監伊予守。関東管領。
 近江の出身とも言われているが不明。
 「桶狭間合戦」頃には信長のもとで働いていた様子。伊勢・伊賀攻略にて功あり。
 さらに甲斐の攻略戦では先鋒として活躍しています。(※武田攻めでの副将だった様子) 
 「神流川合戦」にて五万という北条の大軍に一万八千ほどの軍勢で迎撃。
 二日間の激戦で多数の犠牲者を出して、敗北しています。
 会議の時にはこの敗戦によって参加できなかった、とされています。
 主に戦闘で才を発揮したようですが、伝えられるエピソードでは人望も高かった様子。

⑥池田恒興(いけだ・つねおき)
 信長の乳兄弟。名は勝入と名乗っていた時期もあり。紀伊守。
 当時の誰もが認める織田家ナンバー6。
 尾張統一戦より従軍。特に荒木攻めで功をあげ、その旧領摂津を領しました。
 地味だが、万事をそつなくこなすバランス型だった様子。
 上記滝川の欠席によって、繰り上げで参加となりました。

会議参加の面々は、以上の四名(※四宿老)だったと言われています。

⇒つづく
 次回は「天下を掴む男、秀吉の真骨頂」


[関連記事] 【本能寺の変・特集】
⇒ ねねさん 高台寺(京都)
⇒ 黒田官兵衛の失言「人生を変えた一言」
⇒ 迷う明智光秀「おみくじを引く人間心理」
⇒ 明智光秀の誤算「歴史を動かした手紙」
⇒ 謀反の理由は?「本能寺跡地」


★開催中! 【 特別展 仏像 一木にこめられた祈り (東京上野): 12/3 まで  】
     ⇒⇒⇒ 行ってきました!「ひでるレポート」


 ★ランキング参加しております。応援お願いします★
⇒ 人気blogランキングへ
⇒ ブログランキング (マイプロフ


信長・秀吉と家臣たち

日本放送出版協会

このアイテムの詳細を見る

※そんなこんなで家臣団。
 やっぱり信長の下よりは秀吉の下のがいいですよね。


☆お寺さんぽしたくなったら… あるいは役立つ(かもしれない)「お寺さんぽストア」
☆仏像が気になりだしたら… 自宅で選べる美術品 掛軸、絵画、美術工芸品のトップアート
☆ちょっと旅へ出たいと思ったら… 旅の総合サイト『BON VOYAGE!』 「楽天トラベル(旅の窓口)」


最新の画像もっと見る