絵のタイトルは、「あんた誰、私ね」です。
昭和記念公園の水場で見た野鳩です。
アグネス・チャンが、境内を歩く鳩を見て、
「おいしそう」とつぶやいた。
小春日に 獣を捌き 馬鹿話
そこそこ釣れたと帰ってスマホを見ると、漁師&猟師の友人から電話が入っていた。
早速電話すると、「アナグマ解体」(今日のタイトル)を明日するからと招待された。
アナグマ(20Kgくらい)を取りに、軽トラで向かった。
現役消防士(猟師)が迎えてくれて、穴熊用箱罠に入っていた。
「今朝、括り罠のワイヤーを捕獲した猪にちぎられた」と友人に伝えていた。
胴体括り罠(普通は脚括り罠)をちぎった猪は80Kgくらいで、山に逃げた。
突進されると怖いので、軽トラに逃げ込んだと聞いた。
著名な猪猟師が、固定した木からワイヤーが外れて突かれたなど、物騒な話が続く。
生きてるアナグマを撲殺し、頸動脈を切り裂き血を抜くことから始まった。
良く洗い、血を流す。
アナグマは、猪に較べ泥汚れが少ない。
水気を拭きとるのも、解体には重要な工程である。
脚の関節を切り、腹を裂く。
内臓を取り出し、皮を剥ぐ。
これが心臓で、肝臓、腎臓と生殖器(雄)迄教えてくれた。
アナグマは、毛が密生しておりダニがつきにくい。
アナグマのあぶらは厚く、皮からあぶらをはずすように剥いでいく。
私は助手で、友人の指示通り動く。
昔は、業者が毛皮を買い取ったらしい。
今は、山に捨てる。
猪が食べるらしい。
友人は自分の身体を触りながら関節を確認し、獣の関節を外したと教えてくれた。
4脚(もも肉)の関節の筋膜の部分を探りながら、切り分けていく。
フィレを丁寧に外す。
あばらと背の肉(ロース肉)の境を切り、あばら骨を外す。
あばらの関節(友人が自分のからだのここと教える)を外し、ハラミ(バラ肉)と切りわける。
私は、半分の作業を手伝わせてもらった。
あぶらはさらっとしており、手にべたべたと纏いつかない。
友人が半身ずつ分けて、片方をいただいた。
解体が一段落したころ、アナグマをくれた消防士が、生きたマムシを持ってきた。
ペットボトルに入っており、公民館の前で火ばさみで捕ったと教えてくれた。
アナグマのしっぽ(市役所に持っていくと2000円)を切り取って帰っていった。
友人は、妹の息子の結婚式に出たらしい。
妹さんが、終始友人に付き添いマークしたらしい。
息子の嫁は、銀行員の娘だとのこと。
友人は広島弁丸出しで話し、知り合いと猪を捕り捌く話を問われるごとに闊達に話す。
おまけに、友人は公的機関の「借金取り立てや」だったと皆が知っている。
妹さんは、冷や冷やものである。
コーヒーを飲みながら、農業が貢献できる脱二酸化炭素談義に花が咲いた。
私も友人も、学業の点で誇れるものはない。
今できることを精一杯生きている。
2022年10月13日
<<あとがき>>
さっそくアナグマを試食した。
あぶらがついた肉は細く切り焼いた。
嚙み切れるかなと心配した。
焼き過ぎたのか、あばらにくっついたひも状の肉をしゃぶった。
あぶらは、さらっとしており臭いは強くなかった。
私の友人たちに配るには、もう少し料理を研究しなければならない。
今度は、煮て食べようと思う。
(筆者)
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