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酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

レトロ酒場にて。

2013-05-26 | 酒風景
昨夜。とあるお方のお誘いで飲み会。
会場は近頃オープンした居酒屋、昭和レトロを演出した店だった。

設えはよく出来ていて懐古ムード満々。しかし時代設定が、自分の知っている昭和よりずっと前でちょっとピンとこないものもあったが面白い店である。
ちなみに自分の思う昭和は、デカイだけで色がにじんだカラーテレビ。食堂などにいけば大きなラジオから小柳ルミ子や朝丘めぐみの歌謡曲。そんな感じだ。

記憶や実体験はないが、こんなのは大好き。


ホッピー、魚肉ハムのステーキ。


お好み焼きに、向こうは紙芝居せんべい。薄っぺらい小麦のせんべいに何かの味のペーストがはさんである。
とあるお方は、去年だったかお江戸から来られた。下町文化に造詣が深く、こうした食べ物をいろいろと指南してくれる。

そんな話がなかったら、まず出合うことはないだろうというのがコレ。


どろ焼き?だったかな。
もんじゃ焼きのような料理で、なかなか美味しい。

お江戸や下町というのは大好きな自分であるが、知らないことは山ほどある。
奥深い?いやいや、そんなものを大きく通り越したかのような異次元文化。この先、まだまだ楽しめそうな期待感を得た飲み会となったのだった。

耳たぶの固さとは。

2013-05-25 | 酒風景
昨夜の晩酌に登場したのは「大根餅」。


餅で酒かよとお思いか。甘辛なタレのおかげで、酒との相性は至極良いのである。

ちなみにレシピは、大根を鬼おろしにして白玉粉をまぜて焼く。それだけ。
大根おろしは汁をそのまま使い、水は不要。大根おろし(汁含む)と粉の比率はだいたい10:5~7くらいか。自分は柔らかめが好みなのだ。大根は辛いところを用いるべし。味がより鮮烈になる。
初めてこさえたときに見たレシピでは、みじん切りのネギ、干し海老などもまぜて焼くとあったが、自分はそれをタレ(めんつゆを濃い目に使う)とともに煮詰めている。
タレを焼きあがった餅にかけると画像のようになるという寸法だ(あ、今回は大根菜も入っててた)。こうした方が酒の肴には向いている気がする。

ところで、粉をどのくらい加えるかについては、使う大根の水っぽさによっても違うのでここは勘所が必要となるのだが、前述したレシピでは、粉の量の目安として、こねて「耳たぶくらいの固さにする」とあった。

耳たぶ、とな?

具体的というか大雑把というか、分かるような分からないような。ちなみに、よく福耳ですねと言われる自分の耳たぶはけっこうプルプルしているが、こねた白玉とは形状が違うし…。蛇足だが昔のカノジョは耳たぶが小さくて軟骨に近かった、というのもある。

感触の例えで言うなら

いつだったか見たテレビの料理番組で、太いスパゲティーニだかリングイネだったかを茹でていて、茹で加減は?と尋ねたオネーサンに向かって、先生が「稲庭うどんくらい」と言っていたが、あれも分からぬ。

そうそう、ちょっと面白いのを思い出した。
ペンネの茹で加減を「赤ちゃんのオチ○チンくらいに」と言ったのが本場イタリアのシェフだったかどうだったかは忘れたが、その例えもますます分かるような分からないような…

だが、そのセンスは勇気と独創性に富み、秀逸だ。

家庭内菜園。

2013-05-24 | 日記
今年は何を作ろうか。
バルコニーでのミニトマトはいまだ思案中(生り出すと食べるのも大変だし)。

手っ取り早く、極めてささやかに…


料理の付け合せにパセリでも。


向こうはイタリアンパセリ。


手前は青しそ。

こらー カメラの前に立つなっつーの

ごま味噌が重宝する。

2013-05-23 | 酒風景
訳ありナスが安かったので買った。
切ってしまう料理なら形やキズは気にならない。

ということで、昨夜の肴はナスの味噌炒め。


我が食卓の場合、これはお手軽。普通なら味噌に酒・砂糖・みりんなどを混ぜてそれを用いるが、常備菜のごま味噌があるので手間が省ける。
味噌をたっぷりの摺ごま、砂糖、酒、出汁などで溶き、時間をかけて煮詰めたものだが、ナスを塩コショウで炒め油が回ったらごま味噌を加え蒸し焼きにすること10分。
味見をせずとも、ごま味噌のおかげで味はぴたっと決まる。

この味噌は、ナスの他、ピーマンやキャベツでも同じことができて美味しい。もちろん、そのまま生野菜に使えたり、また、味噌にはごまが混ざっているので、これに酢を加えれば美味しいバンバンジーのタレがすぐできる。

出来上がったナス味噌。これがまた酒に合うこと請け合いで、これ自体が美味しくて箸が止まらない。
秋茄子は嫁に食わすな、転じて、飲兵衛にナス焼きを食わすななのである。


まずは待ち遠しいのは夏の茄子。露地物が出回るのが楽しみだ。お日様を浴びて黒々と輝く茄子。値段も落ち着けばたくさん買って毎日でも食べたい。昔は家の裏庭に生っていたのを採って食べていたので、夏=茄子という刷り込みがあるのだ。

焼けのやんぱち、日焼けのなすび、色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たないよときた。by寅さん

苦手の確率。

2013-05-22 | 酒風景
自分に関して言えば、ほとんど無いと思っているが、人様には苦手と敬遠する食材や料理があるようで。

たとえばシメサバ。多分一定の割合でこれを苦手と言う方がおられるだろう。残念なことに体に合わないという方も。

あ、ここでお断りを一つ。食べ物に対しては「嫌い」という言葉は用いてはいけない。生産者さんやそれそのものに対して無礼であり、おこがましいからだ。
鯖が嫌いだって?そんなヤツぁ鯖の方から願い下げだっつーの!

そして野菜では、たとえばニラ。鮮烈な香りが美味いのであるがこれを苦手という方もおられるだろう。それはなぜか。

とか、社会学を語るつもりはない。今回の酒肴はシメサバとニラが出合ったら、という話なのだった。


昨夜はこれで晩酌。それらの和え物だ(無念。白ごまをふりかけるのを忘れて撮った)。湯掻いたニラをダシ醤油で和え、それに刻んだシメサバを混ぜた。

気の利いた呑み屋で出してくれるこれ。知っている者には病みつきの旨さである。

ちなみに日本料理(特に関西の方?)では、こうした複数の素材による組み合わせの妙を「出合いもん」と言うそうだが、誰が思いついたか、この出合いはまさにミラクルである。

追い討ちをかけるわけじゃないが、サバが苦手な上に実はニラも苦手という方も、さらに一定の確率でおられると思うが、そうした方にはご愁傷様と声をかけるしか…。苦手の公約数とでも言おうかさぞかし信じがたい料理に見えるんでしょうな。