酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

素材の仕事

2014-03-30 | 酒風景
もう三月も終わりますな。
凍った路面の滑り止めに巻かれた砂が、乾いて埃になるこの時期は目が痛くてかなわない。
自然に逆らって何かをすれば、絶対になにかお返しがくる。


さて、



昨日「たりき」でのひと品が面白い。


名づけて鶏挽肉ロールという。
下味のついた鶏を白菜、お揚げで巻いたのを出汁で炊いてある。

鶏と揚げの相性の良さはなんとなく想像していたのだが、白菜が意外なほどに張り切って仕事をしてる。

放っておいても仲の良い鶏と揚げであるが、白菜が敢えて中に入り込み両者の味は寸断される。
おいおい、大変なことをしてくれたなと思いきや、白菜の味と食感が寸断された両者の仲を取り持ち、とても美味しいことになっていたのだった。

付き合いがほどほど長くなって緊張感の薄れたカップルが、魔性の女の出現でテンションが上がった感じ。
いや、なあなあなカップルがどっちかの転勤で遠距離になり、それを気に改めて互を思うようになったような感じ。
いや違うな。幼馴染の二人が、自分たちの知らない世界の人と出合い、三人の奇想天外な生活が始まった的な感じ?

良い料理は想像力を刺激する。

というが、けっこうそれは事実だ。

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