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復興した街のエネルギー

2015年06月26日 | 平和日誌

▲広島市広域公園陸上競技場(現エディオンスタジアム)


平成6年(1994年)
10月2日から16日まで行われた
第12回アジア競技大会は
広島市で開催されました。
アジア競技大会が
各国の首都以外での開催は初めてのことで
広島市に決まった経緯も異例のことでした。


というのも
広島市は当初は11回(1990年)の開催を
希望していましたが
中国も北京開催を希望したことから競合し
昭和59年(1984年)韓国のソウルで開催された
アジアオリンピック評議会(OCA)総会で
2大会セットでの開催が決定されました。


これに対し第12回の開催を望んでいた
インドネシアを支持する東南アジア諸国などは
当然のことながら反対しましたが
極めて異例の事だけに
高度な政治力が働いたことが読み取れます。



▲新交通システム「アストラムライン」(今年3月、新駅「新白島駅」が開業して客足が伸びているようです)


そもそも
広島市が競技大会の開催にこだわった
理由のひとつに他の政令指定都市と比べて
脆弱と言われていた
インフラストラクチャー(基盤整備)を
一気に進めたいという狙いが
あったものと思われます。


▲広島空港(最近、アシアナ機事故の影響で欠航が頻発しています)


これに伴い
競技場はもとより
新空港やホテル
モノレール型の新交通システムの導入など
概ね1兆3000億円が投資された
と言われています。



▲リーガロイヤルホテル広島(市内中心部のランドマークになっています)


これは私見ですが
アジア大会誘致に伴う投資がなければ
広島市の基盤整備は現在より
20年程度は遅れていたと感じます。



▲広島県立総合体育館「グリーンアリーナ」(コンサート等での利用も増えています)



ところで
今日6月26日(金)のWEBニュースで

平和と希望の象徴
広島市で外相会議


という報道がありました。

▼日テレNEWS24(Click)



▼報道内容(転載)
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政府は26日午前、来年三重県で行われる主要国首脳会議「伊勢志摩サミット」(同県伊勢、志摩両市)に伴い開かれる関係閣僚会合について、外相会合は広島市、財務相・中央銀行総裁会議は仙台市でそれぞれ開催することを決定した。外相会合を被爆地で開催することで、平和や核廃絶の重要性をアピールする。財務相会合では、東日本大震災からの復興と経済再生を世界に発信したい考えだ。

岸田文雄外相は26日の記者会見で「広島市は原爆投下から蘇った平和と希望の象徴だ。世界の平和と繁栄、未来への希望の思いを発信する場としてふさわしい」と述べた。 

5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議では最終文書案で、被爆地の広島、長崎両市への訪問を世界の指導者に促す日本側の提案が中国の反発により削除された経緯がある。主要7カ国(G7)の外相会合を広島市で開催することで、こうした中国の動きを牽(けん)制(せい)する狙いもある。

財務相会合を開くことが決まった仙台市は東日本大震災の被災地で、復興や防災・減災に向けた取り組みを発信し、日本経済の再生を強調できる。麻生太郎財務相は同日の記者会見で「東北復興の象徴ともなり、主要国のハイレベル会合の開催地としてふさわしい」と語った。

関係閣僚会合の開催地にはこれまでに14市町が立候補している。政府は外相会合、財務相会合以外の関係会合に関しても、メッセージ性や地方創生の観点から選定作業を進め、全開催地を7月中に決定する方針だ。
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▲広島国際会議場


当初広島市は
主要国首脳会議の開催を
強く求めていましたが
結果的にというか
そもそも外相会議の誘致が
目的だったのではと思えるような
政治的な動きを感じます。


広島市への訪問が即
核兵器廃絶に繋がるとは思いません。
しかしながら
政治的にも社会的にも影響力のある方々が
現在の広島市を訪ねることは、岸田外相曰く

原爆投下からよみがえった平和と希望の象徴

を否応にも体感することになると思います。



▲平和大通り緑地帯(緑豊かな木々が市内を貫いています)


あまりにも美しく生まれ変わった広島市から
かつてここに原子爆弾が落とされたことを
想像すらできない
という方もいらっしゃいます。


そのことで広島市の持つ

平和発信力の低下

と揶揄する声も聴かれます。


しかし
本当の平和の実現には

復興した街のエネルギーを肌で感じ平和である事への感謝の思いをひとりひとりが持つことから始まる

のではないかと思うのです。



▲原爆ドーム



ところで
サミット開催には奇妙な
“ジンクス”があるのをご存知でしょうか。


平成12年(2000年)の九州・沖縄サミットは
開催地に選定した小渕恵三首相が病に倒れ
森喜朗首相が議長役を務めました。


平成20年(2008年)の
北海道洞爺湖サミットでは
開催地に決めたのは安倍首相でしたが
途中退陣し福田首相が議長役を
果たすことになりました。 


したがって
今度こそ安倍首相は
国際政治での晴れ舞台で
“サミット議長”
という大役を担うことが
できるのかどうか。。。。。。

来年5月までの政局が気になるところです。



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