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第六十二回神宮式年遷宮御白石持行事参加報告~其の三~

2013年08月04日 | スピリチュアル日誌


7月28日(月)は早朝から雨模様。
おかげさまで神宮周辺の空気は澄み渡っていました。
宇治橋の様子を動画にしてみました。
早朝の宇治橋

修養団からは約150名が行事に参加しました。
全国から集まった特別神領民の結団式が開催されました。







二千人がひく荷車ですが
幸運なことに先頭を担わせて頂くことができました。
綱の切り口にある「260」の数字は
綱の長さが260メートルという意味。
一本の綱に内、外で五百名毎、二本で二千人になりますね。
纏や幟を持たせて頂きました。

ひゃ~。。。感謝、感謝。。。






白石を白布に包んで
いざ御新殿へ。。。
御垣内の瑞垣内に緊張しながら足を踏み入れました。
荘厳な雰囲気にうっとり。。。
そして、熱いものがこみ上げてきました。





行事全体を通じて
時間が止まってしまった不思議な感覚に包まれていました。



式年遷宮は天武天皇がお定めになって以来
万代不易の制度として伝えられてきました。
日本固有の文化を護り、継承すること。
二十年に一度、御社殿を新しく造り替える式年遷宮は
皇租の天照大御神が常に
みずみずしくあってほしいと願うと同時に
私たち日本民族のの祈りが込められていると感じます。


西洋の「石の文化」に対し日本は「木の文化」といわれます。
神宮の建物は
掘立柱(ほったてばしら)に萱葺(かやぶ)き屋根という
実に素朴な建物です。
ピラミッドやギリシャ神殿のように
ヨーロッパや中近東では石を用いて建築物や工芸品を作りました。
建てたときは永久不滅のものだったのでしょうが
その多くが今では廃墟になっています。
しかも
建物が壊れて廃墟になっただけではなく
その多くは
信仰や精神も消滅しているようです。
日本人は
物も心も有限であるという考え方が基底にあり
有限であるがゆえにたえず新しいものに更新し続け
後世に伝えていく努力と作業を繰り返してきました。
結果として常に瑞々しい形を保ち続けるとともに
技術も物も心も永く久しく伝えられ今に至っています。


「いにしへの姿のままにあらためぬ
    神のやしろぞたふとかりける」
             (明治天皇御製)



◎第六十二回神宮式年遷宮御白石持行事報告以上