映画情報◎星守る犬（2011年 日本）

犬好きにはたまらなく切ない映画かも知れません。

「ハチ公物語」同様、飼い主への無償の愛が
この映画のテーマか??
というとそうとは言い切れません。
また
カメラワークやアングルに取り立てて凝った感じがしないので
テレビ映画的なクオリティーを感じてしまいますし
“お涙頂戴”的なシーンが随所に散りばめられている
よくありがちな映画にも感じます。
しかし
この時代に
最も大切なものは何かを
主人公のセリフにさり気なく載せているシナリオに
痛く感動してしまいました。
そのセリフはこれ。。。

「恐れずもっと愛せばよかった！」

私たちは無意識のうちに多くの恐れに囲まれています。
自分が望んだ訳ではないにも関わらず、いつの間にか
ココロや時間に余裕がないことで
「今この瞬間」の大切さを忘れてしまいがちです。
この恐れから開放されていれば
西田敏行はきっと孤独のなかで息を引き取ることはなかったでしょう。

愛するとは
「恐れを手放すこと」
とも言い換えることができるかも知れませんね。

●あたりまえの“今”に感謝しながら