雨上がり 春の日差しに 日頃あり
(あめあがり はるのひざしに ひごろあり)
203 【季語】 春 【季節】 三春
待ち焦がる 春の兆しや 今ここに
(まちこがる はるのきざしや いまここに)
204 【季語】 春 【季節】 三春
春の旅 雨後快晴 すべてよし
(はるのたび あめのちかいせい すべてよし)
205 【季語】 春 【季節】 三春
花馬酔木 湧き出ずる程 咲き誇り
(はなあしび わきいずるほど さきほこり)
206 【季語】 花馬酔木 【季節】 晩春
飾られて 膨らみ増すや 猫柳
(かざられて ふくらみますや ねこやなぎ)
207 【季語】 猫柳 【季節】 初春
堀端の 枝垂れ柳の 風誘う
(ほりばたの しだれやなぎの かぜさそう)
208 【季語】 枝垂れ柳 【季節】 晩春
桜木の 苔生してなお 花蕾
(さくらぎの こけむしてなお はなつぼみ)
209 【季語】 桜木 【季節】 晩春
堀内の 春の白鳥 我を追う
(ほりうちの はるのしらとり われをおう)
210 【季語】 春の白鳥 【季節】 三春
庭園の 二輪の椿 陽を浴びて
(ていえんの にりんのつばき ひをあびて)
211 【季語】 椿 【季節】 三春
ほろ酔いも いまだ醒めずや 春深し
(ほろよいも いまださめずや はるふかし)
212 【季語】 春深し 【季節】 晩春
城の上 春の鳶は 恋模様
(しろのうえ はるのとんびは こいもよう)
213 【季語】 春の鳶 【季節】 三春
春の旅 なまり匂うや 駅案内
(はるのたび なまりにおうや えきあんない)
214 【季語】 春の旅 【季節】 三春