俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

3/16  虚空清浄

2006年03月16日 | 俳句

霾るに 虚空清浄 願いたる
(つちふるに きょくうせいじょう ねがいたる)
243 【季語】 霾る 【季節】 三春


花は春 水は清しく 山静か
(はなははる みずはすがしく やましずか)
244 【季語】 花 【季節】 晩春


桃の花 その実と同じ 桃色に
(もものはな そのみとおなじ ももいろに)
245 【季語】 桃の花 【季節】 晩春


早く咲き 早く実となれ 桃の花 
(はやくさき はやくみとなれ もものはな )
246 【季語】 桃の花  【季節】 晩春


卒業は 遠い昔の 夢のごと
(そつぎょうは とおいむかしの ゆめのごと)
247 【季語】 卒業 【季節】 仲春


卒業は 縁起でもなく 延期なり
(そつぎょうは えんぎでもなく えんきなり)
248 【季語】 卒業 【季節】 仲春


卒業は 遠き思い出 苦笑い
(そつぎょうは とおきおもいで にがわらい)
249 【季語】 卒業 【季節】 仲春


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3/15  春

2006年03月15日 | 俳句

春うらら まぶた重たく 舟人に
(はるうらら まぶたおもたく ふなびとに)
238 【季語】 春 【季節】 三春


春さかり バラ柄の女 熱きかな
(はるさかり ばらがらのひと あつきかな)
239 【季語】 春 【季節】 三春


街を過ぎ 乗る地下鉄に 春の香
(まちをすぎ のるちかてつに はるのこう)
240 【季語】 春の香 【季節】 三春


ホワイトデー 春の行事よ 義理返し
(ほわいとでー はるのぎょうじよ ぎりがえし)
241 【季語】 春の行事 【季節】 三春


腰膝に 痛み知らしむ 余寒かな
(こしひざに いたみしらしむ よかんかな)
242 【季語】 余寒 【季節】 初春


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3/14  梅

2006年03月14日 | 俳句

紅梅の 天を向いたる 枝模様
(こうばいの てんをむいたる えだもよう)
235 【季語】 紅梅 【季節】 初春


雨に啼く 白梅の下 通夜明ける
(あめになく しらうめのした つやあける)
236 【季語】 白梅 【季節】 初春


通夜明けて 哀しみ増すや 春の雪
(つやあけて かなしみますや はるのゆき)
237 【季語】 春の雪 【季節】 三春


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3/13  奈良・明日香

2006年03月13日 | 俳句

若草山は 牡丹雪の 晴れ着々て
(わかくさは ぼたんゆきの はれぎきて)
232 【季語】 牡丹雪 【季節】 三春


明日香には 雀の巣から お宿まで
(あすかには すずめのすから おやどまで)
233 【季語】 雀の巣 【季節】 三春


興覚めや 赤いシクラメン 明日香には
(きょうざめや あかいしくらめん あすかには)
234 【季語】 シクラメン 【季節】 晩春


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3/12  菜の花

2006年03月12日 | 俳句

菜の花は 光放ちて 君臨す
(なのはなは ひかりはなちて くんりんす)
228 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


菜の花を 見るは一番 鏡山
(なのはなを みるはいちばん かがみやま)
229 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


畦の端 花菜一輪 我を待つ
(あぜのはた はなないちりん われをまつ)
230 【季語】 花菜 【季節】 晩春


段々の 菜の花畑 海のそば
(だんだんの なのはなばたけ うみのそば)
231 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


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3/11  紫雲英

2006年03月11日 | 俳句

寝そべりし 紫雲英畑に 雲流る
(ねそべりし れんげばたけに くもながる)
226 【季語】 紫雲英 【季節】 仲春


薄淡き 紫雲英の色の なつかしく
(うすあわき れんげのいろの なつかしく)
227 【季語】 紫雲英 【季節】 仲春

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3/10  春の旅 残

2006年03月10日 | 俳句

啓蟄や 我も旅立つ 手足出し
(けいちつや われもたびたつ てあしだし)
215 【季語】 啓蟄 【季節】 仲春


春雨は 我が旅立ちの はなむけや
(はるさめは わがたびたちの はなむけや)
216 【季語】 春雨 【季節】 三春


春の山 曳山細工 史の重み
(はるのやま ひきやまさいく しのおもみ)
217 【季語】 春の山 【季節】 三春


花馬酔木 小さく連なり 盆の上
(はなあしび ちいさくつらなり ぼんのうえ)
218 【季語】 花馬酔木 【季節】 晩春


盆梅に 見惚れる年に なりにけり
(ぼんばいに みとれるとしに なりにけり)
219 【季語】 盆梅 【季節】 初春


湖北でも 春の川鵜は 嫌な奴
(こほくでも はるのかわうは いやなやつ)
220 【季語】 春の川鵜 【季節】 三春


覗き込む 万華の鏡 春の色
(のぞきこむ まんげのかがみ はるのいろ)
221 【季語】 春の色 【季節】 三春


春の白鳥 羽繕いに お忙し
(はるのとり はねつくろいに おいそがし)
222 【季語】 春の白鳥 【季節】 三春


春の鴨 ところ選ばず 絵となりし
(はるのかも ところえらばず えとなりし)
223 【季語】 春の鴨 【季節】 三春


春催い 見上げる天守 空青く
(はるもよい みあげるてんしゅ そらあおく)
224 【季語】 春 【季節】 三春


梅蕾 爆発寸前 雨上がり
(うめつぼみ ばくはつすんぜん あめあがり)
225 【季語】 梅 【季節】 初春

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3/9  春の旅 彦根

2006年03月09日 | 俳句

雨上がり 春の日差しに 日頃あり
(あめあがり はるのひざしに ひごろあり)
203 【季語】 春 【季節】 三春


待ち焦がる 春の兆しや 今ここに
(まちこがる はるのきざしや いまここに)
204 【季語】 春 【季節】 三春


春の旅 雨後快晴 すべてよし
(はるのたび あめのちかいせい すべてよし)
205 【季語】 春 【季節】 三春


花馬酔木 湧き出ずる程 咲き誇り
(はなあしび わきいずるほど さきほこり)
206 【季語】 花馬酔木 【季節】 晩春


飾られて 膨らみ増すや 猫柳
(かざられて ふくらみますや ねこやなぎ)
207 【季語】 猫柳 【季節】 初春


堀端の 枝垂れ柳の 風誘う
(ほりばたの しだれやなぎの かぜさそう)
208 【季語】 枝垂れ柳 【季節】 晩春


桜木の 苔生してなお 花蕾
(さくらぎの こけむしてなお はなつぼみ)
209 【季語】 桜木 【季節】 晩春


堀内の 春の白鳥 我を追う
(ほりうちの はるのしらとり われをおう)
210 【季語】 春の白鳥 【季節】 三春


庭園の 二輪の椿 陽を浴びて
(ていえんの にりんのつばき ひをあびて)
211 【季語】 椿 【季節】 三春


ほろ酔いも いまだ醒めずや 春深し
(ほろよいも いまださめずや はるふかし)
212 【季語】 春深し 【季節】 晩春


城の上 春の鳶は 恋模様
(しろのうえ はるのとんびは こいもよう)
213 【季語】 春の鳶 【季節】 三春


春の旅 なまり匂うや 駅案内
(はるのたび なまりにおうや えきあんない)
214 【季語】 春の旅 【季節】 三春

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3/8  春の旅 長浜

2006年03月08日 | 俳句

春の旅 脚気と活気の けんか旅
(はるのたび かっけとかっきの けんかたび)
190 【季語】 春の旅 【季節】 三春


旅気分 各駅停車 春匂う
(たびきぶん かくえきていしゃ はるにおう)
191 【季語】 春 【季節】 三春


夫婦旅 気分上々 春の夢
(めおとたび きぶんじょうじょう はるのゆめ)
192 【季語】 春 【季節】 三春


早や三句 愚作駄作の 春の旅
(はやさんく ぐさくださくの はるのたび)
193 【季語】 春の旅 【季節】 三春


桜木の 蕾はまだか 春半ば
(さくらぎの つぼみはまだか はるなかば)
194 【季語】 春半ば 【季節】 仲春


春の旅 列車に揺られ 船漕ぎぬ
(はるのたび れっしゃにゆられ ふねこぎぬ)
195 【季語】 春の旅 【季節】 三春


春の旅 漕ぎ出し先に 琵琶湖見ゆ
(はるのたび こぎだしさきに びわこみゆ)
196 【季語】 春の旅 【季節】 三春


春雨に 消され消されて 琵琶湖有り
(はるさめに けされけされて びわこあり)
197 【季語】 春雨 【季節】 三春


春雨に 緑清やけて 深呼吸
(はるさめに みどりさやけて しんこきゅう)
198 【季語】 春雨 【季節】 三春


春雨に 煙る近江路 歴史旅
(はるさめに けむるおうみじ れきしたび)
199 【季語】 春雨 【季節】 三春


盆梅に 梅酒が浮かぶ 酔い心
(ぼんばいに うめしゅがうかぶ よいごころ)
200 【季語】 盆梅 【季節】 初春


盆梅に 手入れし人の 姿見ゆ
(ぼんばいに ていれしひとの すがたみゆ)
201 【季語】 盆梅 【季節】 初春


鐘の音の 小さく聞こゆ 花馬酔木
(かねのねの ちいさくきこゆ はなあしび)
202 【季語】 花馬酔木 【季節】 晩春


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3/7  春花

2006年03月07日 | 俳句

野のすみれ 光あびても つつましく
(ののすみれ ひかりあびても つつましく)
188 【季語】 すみれ 【季節】 三春


誇り持ち 蒲公英の絮 残りおり
(ほこりもち たんぽぽのわた のこりおり)
189 【季語】 蒲公英の絮 【季節】 三春


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3/6  春宵

2006年03月06日 | 俳句

春宵や 暮れそで暮れず 時ゆるく
(しゅんしょうや くれそでくれず ときゆるく)
185 【季語】 春宵 【季節】 三春


春暁 妻との散歩 顔赤め
(はるあかつき つまとのさんぽ かおあかめ)
186 【季語】 春暁 【季節】 三春


春眠は 心地よきもの 家のならい
(しゅんみんは ここちよきもの やのならい)
187 【季語】 春眠 【季節】 三春


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3/5  雛祭り

2006年03月05日 | 俳句

雛祭り 主役の抜けた さみしさよ
(ひなまつり しゅやくのぬけた さみしさよ)
183 【季語】 雛祭 【季節】 仲春


水の精 送り届けよ 流し雛
(みずのせい おくりとどけよ ながしびな)
184 【季語】 流し雛 【季節】 仲春


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3/4  雛人形

2006年03月04日 | 俳句

忘れしは 折り方のみか 雛人形
(わすれしは おりかたのみか ひなにんぎょう)
181 【季語】 雛人形 【季節】 仲春


男とて 桃の節句に 華活けん
(おのことて もものせっくに はないけん)
182 【季語】 桃の節句 【季節】 仲春


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3/3  雛人形

2006年03月03日 | 俳句

雛人形 目元にほれて 口元も
(ひなにんぎょ めもとにほれて くちもとも)
180 【季語】 雛人形 【季節】 仲春


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3/2  猿沢の池

2006年03月02日 | 俳句

師と歩く 猿沢の池に 名残雪
(しとあるく さるさわのいけに なごりゆき)
178 【季語】 名残雪 【季節】 仲春


亀鳴くに どんな顔する 猿沢は
(かめなくに どんなかおする さるさわは)
179 【季語】 亀鳴く 【季節】 三春


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