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俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

破れ傘

2009年05月18日 | 俳句

『古寺探訪 願いむなしく 破れ傘』
(こじたんぼう ねがいむなしく やぶれがさ)
           破れ傘=山地の林下などに生える多年草。
              =葉がすぼめた破れ傘の様から付いた名。
              =仲夏


『若葉風 蘇鉄の葉裏 うすみどり』
(わかばかぜ そてつのはうら うすみどり)

『さわさわと 若葉青葉に 陽の光』
(さわさわと わかばあおばに ひのひかり)

『かたつむり 角槍出して 雨を呼び』
(かたつむり つのやりだして あめをよび)

『風薫る 対の鯱鉾 尾の見えて』
(かぜかおる ついのしゃちほこ おのみえて)

『灯欲し 夏の鋤焼き 火の乱れ』
(あかりほし なつのすきやき ひのみだれ)

『権現の 門へ誘う 若葉かな』
(ごんげんの もんへいざなう わかばかな)

『耳澄ます 浮かぶ緋鯉の 息使い』
(みみすます うかぶひごいの いきづかい)