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俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

万緑

2009年05月15日 | 俳句

『眉濃ゆく 凛々しき赤子 聖五月』
(まゆこゆく りりしきあかご せいごがつ)

『石段を 踏みしめる毎 汗の落つ』
(いしだんを ふみしめるごと あせのおつ)

『どこ見ても 五月の緑 目に痛し』
(どこみても さつきのみどり めにいたし)

『万緑の 蒼きを秘めて 生駒あり』
(ばんりょくの あおきをひめて いこまあり)

『シャッター街 主を待ちし 燕の巣』
(しゃったーがい あるじをまちし つばめのす)

『食べすぎか 低空飛行 鴉の子』
(たべすぎか ていくうひこう からすのこ)

『新緑や 若き時代を 想い出し』
(しんりょくや わかきじだいを おもいだし)

『夏の雲 秋雲に似て 掠れけり』
(なつのくも あきぐもににて かすれけり)

『蝸牛 過ぎにし過去は 光あり』
(かたつむり すぎにしかこは ひかりあり)

『芍薬や 妹の姿を 合わせ見て』
(しゃくやくや いものすがたを あわせみて)