『短めの ショートパンツ 夏めける』
(みじかめの しょーとぱんつ なつめける)
『似合わぬと 素通りしてる 薔薇の門』
(にあわぬと すどおりしてる ばらのもん)
『牛蛙 透明なるか 声ばかり』
(うしがえる とうめいなるか こえばかり)
『蝸牛 這いし跡には 星の屑』
(かたつむり はいしあとには ほしのくず)
『囀りや 谷の向こうに 隠れけり』
(さえずりや たにのむこうに かくれけり)
『葉桜や 駅の出迎え 恙無く』
(はざくらや えきのでむかえ つつがなく)
『藤の花 やさしく揺れて 風と知る』
(ふじのはな やさしくゆれて かぜとしる)