goo blog サービス終了のお知らせ 

俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

花祭り

2007年04月08日 | 俳句

『焼肉の 食べたくなる日 朧夜は』
(やきにくの たべたくなるひ おぼろよは)

『雨上がり 急に囀る 百千鳥』
(あめあがり きゅうにさえずる ももちどり)

『囀りの 途切れし方を 探し向く』
(さえずりの とぎれしかたを さがしむく)

『夕闇に 耳を澄ませば 亀の鳴く』
(ゆうやみに みみをすませば かめのなく)

『雀の子 嘴先に 飛び立ちぬ』
(すずめのこ くちばしさきに とびたちぬ)

『よく持ちし 宴の最後 春の雷』
(よくもちし うたげのさいご はるのらい)

『霧雨に 溶け行くばかり 花菫』
(きりさめに とけゆくばかり はなすみれ)

『散り惜しむ 桜並木の 雨簾』
(ちりおしむ さくらなみきの あめすだれ)

『桜見も 恨みの雨に 勝てもせで』
(さくらみも うらみのあめに かてもせで)

『雪洞の 灯りほんのり 桜色』
(ぼんぼりの あかりほんのり さくらいろ)

『花の雨 散らないほどの 雨祈る』
(はなのあめ ちらないほどの あめいのる)

『袖濡らす 枝垂れ桜の 雨雫』
(そでぬらす しだれざくらの あめしずく)

『盃に 花びら落とし むら燕』
(さかずきに はなびらおとし むらつばめ)

『囀りを 聞かばやすらう 武庫の川』
(さえずりを きかばやすらう むこのかわ)

『鼻たらり くしゃみ三回 春の風邪』
(はなたらり くしゃみさんかい はるのかぜ)

『遠足は 近くの公園 黄の帽子』
(えんそくは ちかくのこうえん きのぼうし)

『名も形も がらり変身 数珠子かな』
(なもかたも がらりへんしん じゅずごかな)
                 数珠子=蛙の卵

『花祭 甘露甘露と 四方七歩』
(はなまつり かんろかんろと よもななほ)