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俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

冬めく

2006年11月13日 | 俳句

『冬めくに 明るく明ける 明日の月』
(ふゆめくに あかるくあける あすのつき)


『木枯らしは 澄みし空から 吹くものよ』
(こがらしは すみしそらから ふくものよ)


『時雨るるに 空を見上げて 口開けて』
(しぐるるに そらをみあげて くちあけて)


『冬めいて 朝の体操 人の減り』
(ふゆめいて あさのたいそう ひとのへり)


『湯豆腐は 舌で転がす 熱さ良し』
(ゆどうふは したでころがす あつさよし)


『四つ我慢 嚏三つで 惚れられて』
(よっつがまん くさめみっつで ほれられて)
                    {嚏:くさめ=くしゃみ}


『風に舞う 落葉いつしか 地に落ちぬ』
(かぜにまう おちばいつしか ちにおちぬ)


『風邪具合 嫁の看護も 並が良い』
(かぜぐあい よめのかんごも なみがよい)


『道端の 枯葉の具合 診て歩く』
(みちばたの かれはのぐあい みてあるく)


『南無阿弥陀 冬雲の中 機体揺る』
(なむあみだ ふゆぐものなか きたいゆる)


『ヒョコヒョコと 首を窄めて 冬走る』
(ひょこひょこと くびをすぼめて ふゆはしる)