風をあつめて-ぷらり日記-

すっかり山にハマッテマス。でも山ガールではありません。
三線、お遍路、ネパールのこと等も綴ってます。

勝浦町であれやこれや その4

2007年05月31日 07時45分33秒 | お四国以外の四国

        

     大師堂の後ろには本堂横の穴禅定行場が見える。

 さて,穴禅定の始まりは・・・

 まずは本堂横のお不動さんにお灯明を上げ,お母さんが私たちが無事帰って
これるようお願いすると,各自塩で身体を清め,清水で口を濯ぐよう指示される。
 25名もいると,お母さんが言ったことを全員がやり終えるまで時間がかかる。

 それから穴禅定の入口まで移動する。

 入口までは急な階段が付いていて, 

 「手すりちゃんと持ってね!」と注意されつつ,ぞろぞろとお母さんに付いていくと,
足下の岩がツルッツルになっていて,ちょっと怖い。

                     

 てっきりたくさんの人が歩いたから磨かれたのかと思ったら,なんと穴禅定では
ろうそくを片手に持って進むので,そのロウが落ちてツルツルになるらしい!

 お母さんはその先にある頑丈な鉄の扉を開け,その奥の広場に誘導すると,岩
の下に見えるお不動さんに再度お祈りするとともに,穴禅定の由来を教えてくれた。
 なんでもお大師さんが19才の時にこの鍾乳洞に入っていくと,悪竜が現れたので
念力でこの鍾乳洞に閉じこめたとのこと。(適当な説明でごめんよ・・・。)

 そしてお母さんが私たちに,体格のいい人を先に通さないと指示が出せないから
この女の人を先頭にさせてね,と言うと、それを聞いた別のおばさん達まで
 「私も体格いいから!」 先に行きたいという。
 こんな時だけは主張するのね・・・。(笑)
 結局3人の女性が先に入ることに・・・。

 は~、3人も前にいたらお母さんの指示は聞こえないかも。
 ということは、自分の前の人の指示が悪いと詰まってしまうのか?
 Rさんお願いしますよ!

 で,Sさんは帽子をかぶってきていたのだが,
 「帽子は先が見えないからダメ。
  ポケットに入れても通れないかもしれないからダメ!入口に置いて行きなさい。」

  私とRさんはメガネを掛けているけど,
 「メガネは擦るかもしれないので取った方がいいよ。
 どうしても無理なら,絶対に落として割らないようにしてね。
 裸足で行場に入る人もいるから。」 ということだった。
 でも,私は極度の近眼なのでメガネ無しではとても進めないよ~!

 Sさんは帽子を,Rさんはメガネを,私はポケットに入れてきた携帯を,Fさんは
カメラと携帯を置いていくことに。(笑)

 ちょっと大げさな・・・と思いつつ,穴禅定の入口で一人ずつ手に持ったろうそく
に火を付け,お母さんの言うとおり入って行くのだった。

                           (まだまだつづくっ!)
   


勝浦町であれやこれや その3

2007年05月30日 07時55分00秒 | お四国以外の四国

 朝起きてみたら5時45分だった。 
 携帯のタイマーをセットしたつもりがOFFのまま。(笑) 

                        

 6時30分の朝食までには準備も間に合い階下に降りて朝ご飯をいただく。

     
 いつもの朝粥がうれしい。今日の朝粥の中身は焼きおにぎりだった。
 男性軍は白ご飯もお代わりして気力満々のよう。  

 Kさんは今日は用事があるとかで,今日はお別れ。 
 いろいろとお世話になりました。  

 7時過ぎに宿を出て,歩いても行ける距離(約4キロ)だけど車で慈眼寺に向かう。
 今日はこのあと予定もあるし,それにへんろ道を歩くと見られない「灌頂の滝」も
見に行くということだったので。 
                        

 車道はものすごく遠回りなのだ。
 クネクネと奥へ奥へと登っていくと,左手に巨大な岩壁が現れたと思ったらそこが
滝だった。

          

 ものすごい迫力!これはすごいっ!!
 落差70mの瀧は水量は少なかったが圧倒的な存在感。 
 なぜか那智の滝より迫力があるような気がするのは滝がすぐ近くにあるからか?

  Fさん以外はみんな初めだったので,上のほうに見える不動明王を祭った場所
まで階段で上がることにした。急な階段を滝壺目指して登っていく。
 不動明王を祭った場所はそこよりさらに上で,ひーひー言いながらやっとのこと
上がるとさすがに水量が少ないとはいえ横に見える滝の水は近く,とてもきれいだ。

     

 見下ろすと豆粒みたいなFさんが見えた。

            

  うーむ,予想以上の滝にみんなご満悦。 案内したFさんも鼻高々。

  と,あまりゆっくりしていると穴禅定を団体に先を越されてしまうかもしれない
ので,いい加減出発せねば!
 そして走ること5分ほどで慈眼寺に到着。 

 ここは門を入ってすぐ前に大師堂と納経所があるのだが,本堂までは10分は歩
かないといけないとのことで,取りあえず大師堂をお参りし納経と穴禅定の代金を
支払う。

 穴禅定をする人には白衣を渡されるので必要のない荷物は大師堂横のロッカー
に預けることに。結局自分の白衣もそこに入れてしまった。(でも,これは正解だっ
た。)
 で,着替えが済んで乳銀杏のところで待っていると,女の人が一人ベンチに座っ
ていたのだが、そのお母さんが案内役の方だった。
 「禅定に行く前にトイレを済ませとくように。」 

 と言われ,たいして行きたくもなかったけど言われたとおりにする。

 よく見ると,大師堂前に試し柱があって,そこを通り抜けられなければ穴禅定は
出来ないのだそうだ。(これは穴禅定のところにも同じものがあった。)

        うーむ、小柄な女性でもこのとおり。

 メタボなおじさんとかはご用心ご用心。(笑)

 そして私たち5名で穴禅定に行こうとしてたら,駐車場がなにやら騒がしくなったの
で振り返ると団体さんがっ!? 
 案内役のお母さんは振り返ったまま進もうとしないので,私たちはさっさと上がる
ことに。
 それにしてもここの本堂はどんだけ登るんだ!?
 まるで岩屋寺の山門から本堂までくらいありそうな道のりに,みんなぐったり。

 やっとこさ本堂に着くと,Fさんは般若心経を読み上げようとするが息が上がって
読めないのだった。(笑)

 で,待っても待ってもお母さんは来ない。
 やはりあの団体さんと入るのかなあ? 
 そしてやはり予感は的中。それも総勢20名!

 私たちも含めると全部で25名もの人数がいっぺんに穴禅定をすることに・・・。

 お母さん曰く,
 「昨日は30名以上の団体を2回も案内したから喉が枯れちゃって。

  ・・・なんで喉が枯れるの?

 そしてとうとう25人の穴禅定の始まり始まり~。
                                         (つづく)


ガクッ

2007年05月29日 17時48分49秒 | お四国以外の四国
今朝くみちゃんからメールが来て、そごうの四国物産展で霧の森大福が
来るとのこと。
ネットでチェックしたらなかむらのうどんも食べられるミタイなので
仕事の後に行ってみたけど大福は百箱即完売。(T_T)

せめてなかむらの釜玉うどんを!と思ったら、こちらも500食完売!

行くだけ無駄でした、、。しくしく。

勝浦町であれやこれや その2

2007年05月29日 07時48分45秒 | お四国以外の四国

 さて、まだ3時ではあったけれども今日はこのまま宿に直行することにした。
 というのも、たまたま坂本の集落からちょっと鶴林寺に戻った与川内の集落で今夜
ホタル祭りがあるのだ!

 で、今回で3度目の宿泊となる「ふれあいの里さかもと」へ。
 Sさんは初めての宿泊となるのだが、ここに来るのも楽しみにしていたみたい。

 玄関では先に着いていたKさんが出迎えてくれた。
 今回夜光虫さんと私が泊まったのは8畳の2人部屋だった。

 さっそくお風呂を沸かしてくれているとのことで、お風呂に行って汗を流す。
 ここのお風呂は小浴場でも広いしジャグジーなのでゆったりできていいのだ。

                      

 お風呂から上がって部屋で荷物をひっくり返したりしつつ、食事の時間も近くなった
ので階下に下りると食堂ではものすごい量のお膳に食事が準備されていた。
 というのも、与川内のホタル祭りには県知事も来られるそうで、その後の交流会が
3Fの大広間で行われるから。
 私達を泊める余裕はなかったのでは・・・?
 とも思ったけど、千葉からの歩きへんろのおばあちゃんも一人泊まっていたので
無理強いしたわけじゃないのかな?

 食堂の横にある個室にて、今回もおいしそうなお料理をいただきます!

   

 あゆの塩焼きに、田舎こんにゃくのお刺身、みょうがときゅうりと白身魚の酢の物
に天ぷらと煮物です。

 まずはビールで乾杯したら、Kさんが差し入れに持って来てくれていた日本酒と、
鳴門金時」(HPが凝ってるなあ)という徳島の芋焼酎をいただいた。
 さつまいもで作っているので、あま~い香りで飲みやすい。
 実はSさんも差し入れに1本持ってきてくださっていたのだけど、それは私に下さっ
た。

 Kさんは人にはどんどんお酒を勧めるのでみんな飲みすぎ・・・。(笑)

 そうしてお腹も一杯になっていたところでいつの間にか7時が過ぎ、スタッフの方の
車でホタル祭りの会場に連れて行ってもらった。
 まだあたりは明るくホタルは見えないけれども、提灯が懐かしい雰囲気。

   

 県知事が来るお祭りってもっとこう作られた感じかなあと思ったけど、昔の町内の
お祭りっていう感じで近所の子供達もたくさん来ていてこれまたアットホームな雰囲
気なのだ。
 お接待のあめ湯が振舞われ、たこ焼きや焼き鳥が格安で売られている。
 焼き鳥を焼いているのは今日星の岩屋に来てくれたK清さんだ。
 夕飯でお腹一杯だったけど、1本いただいた。焼き鳥を食べながらホタルを待つ。

 30分ほど待っていたら暗闇の中にポッ、ポッと光が現れて、少しずつ川面を飛ぶ
ホタルの姿が見え始めた。
 ホタルの幼虫を放流されているらしく、かなりの数。
 階段で川に降りられるようになっていたので降りてみたら上から見下ろすよりずっ
と立体的に見えてとてもすばらしかった。
 ホタルを見て風情を感じるのは日本人だけかも。もう夏が来るんだなあ。

 8時になって宿に帰ると、私達は食堂で飲みなおし。(笑)
 上の宴会は10時までなので、こちらも遠慮なく飲むは話すわで、すぐ10時になっ
てしまった。
 いつの間にかホタル祭りを取材に来たと思われる徳島新聞の記者さんまで合流
し、なぜか明日また行く予定の札付けを取材に来るとの事。

 そしてFさんは私達に一言の相談もなく朝ごはんを6時半にセッティング。
 男の人はいいだろうけど、私達女の身にもなってくれよう!
 明日は5時半起きだ。トホホ・・・。
 でも、穴禅定で団体が先に入るとものすごく待たなければいけないらしいので、
しょうがない。

 明日は7時に出発して慈眼寺に行き穴禅定を体験したら、役場の図書館にある
ツチノコの標本を見て、「JA寄ってね市」でお昼を買って星の岩屋から仏石に札付け
に行くことで決定。(かなり私の独断が入ったけど。)
 盛りだくさんの予定!やっと穴禅定ができるし、ツチノコも見られるぞ!

 この日は部屋に戻って明日の準備をし、11時30分に就寝。 

 


勝浦町であれやこれや その1

2007年05月28日 10時39分10秒 | お四国以外の四国

 徳島県勝浦町出身で「ふれあいの里さかもと」を支援しているKさんが、星の岩屋や
仏石に他府県の人間である私達が好んで訪れていることを知って、ぜひ調査(?)を
してほしいと言ってこられた。

 調査っていっても星の岩屋へのへんろ道はすでに分かっているし、何をすればいい
のかよく分からなかったんだけど、仏石へのへんろ札の付け替えがまだだったし、夜
光虫さんとは前から慈眼寺の穴禅定をいつか体験したいなと話していたので半分観光
目的で行くことにした。
 寺マニアFさんが車を出してくれることになり、せっかくなのでRさんや徳島のひげの
おじさんSさんも誘ってにぎやかな一行となった。

                       

 徳島の眉山のへんろ小屋でKさんとSさんと待ち合わせして、今回のお昼も二軒屋に
ある「黒田屋」に。(笑)
 今回で3度目なんだけど、1度目はあごだしラーメン、2度目に皿うどん、
 そして今回こそはちゃんぽんを! 

       

 ちゃんぽんは皿うどんよりボリュームないかなあと思ってたけど、どっこい、ものす
ごく具沢山で、食べても食べても減らないのだ。
 沖縄そばみたいだよ・・・。  結局食べ切れなかったけど、おいしかった!

                        

 それからKさんは別に寄るところがあるとかで、5人は先に星の岩屋に行くことに。
 普段は無人の星の岩屋に、今日はKさんのおかげで星谷寺のご住職が待っていて
くださるとの事。
 ということは、鶴林寺まで行かなくても納経がいただけるのだっ!
 らっき~!
                        

 いつものように沈下橋横の駐車場に行くと、そこに勝浦町役場の元職員である
K清さんが待っていてくれた。K清さんはKさんを待ってから車で星の岩屋まで行く
とのことなので、私達はFさんが作って来てくれた道しるべの札や針金・ペンチ等を
持ってLet's Go!
 一番の間違いの場所である車道と歩きの道の分岐に行くと、3月にはなかった
シールが増えていた。

 これ以上付ける必要はないのでは?との意見もあったけど、シールにしても他の
札にしても立てかけてあるだけで、この立て札が間違えていると思う人が勝手に車
道側に向きを変えることがよくあるので、やはり固定した札を付けることに。

       

 「野田尾」としか書いていない道しるべの上に、木が腐ってしまって立てられなくなっ
た歩き用の白い立て札。これは前にもあったけどそれに歩き用のシールが貼られて
いた。もう1つへんろ札があったけど、これは針金が取れている。
 そこで、野田尾の道しるべに針金でへんろ道の札を付けてみた。
 これで大丈夫かな?

 そして、もう1箇所ちょっと迷いそうなところ、車道の合流地点へ。

 すると、そこでK清さんとKさんが待っていてくれた。ご住職はもう星の岩屋に来られ
ているとのことで、あまりゆっくり歩いている場合ではない模様。
 でもここまできたので付けちゃうことに。

   

  ここも他にシールは貼られていたのだけど、シールが見えにくいのだ。
  そしてここを左に上がったら今度はすぐに右に登るので、そこにも札を取り付け
て、と。 これで星の岩屋まで迷うことなく登れると思う。
  車道側を行くと、かなり遠回りの日陰の少ない道を歩かされることになるし、こち
らの道は近いだけでなく西国三十三カ所の石仏を拝みながらのよい道です。
  
                       

  駐車場から作業時間も含めて1時間ほどで星の岩屋に到着。
  普段は開いていない寺務所に上げてもらい、K清さんが持って来てくださった飲み
物やおかしをいただきながらご住職にお話を聞く。
  境内から続く如意輪寺・仏石へのへんろ道の入り口が分かりづらいので、へんろ
札を付けさせてほしいとお願いしたり、S山さんお勧めのある場所がどこか聞いてみ
ると、案内してもらえることになった。

  その前に本堂・大師堂をお参り。

     

  普段は開いていない扉も開いていて、中を拝むことが出来た。

  そしてある行場に連れて行ってもらう。
  KさんやK清さんは子供の時よく遊んでいたらしいが・・・。

     
  
  わ~!!石鎚山みたいな鎖が巻いてあるよ~!!
  ちょっと狭い岩場を進むと、そこには倶利伽羅(くりから)竜王の像が。

         

  これはお不動さんが持っている剣と同じでお不動さん好きのFさんも大喜び。
  
  S山さんはここは鶴林寺の遥拝所だと言っていたけど、ご住職によるとこの竜王
は別名剣山大権現とも呼ばれていて、剣山の方向を向いているのだとのこと。

                 

 うーむ、でも剣山に向いてるにしては南すぎるし、鶴林寺にしてもちょっと向きが
違うようだ。謎。

 Kさんは子供の頃に戻ったよう。実は今来たルートとは別に、崖から縄梯子のよう
に釣り下がった鎖があって、子供のときはそれで直接登ってきたとのこと。
 こ、こわっ!  今は危ないので外しているそうです。

 私達の来た道はまだいいですが、こんなところで誰かが事故で怪我しても誰も助け
にこないと思うので、道は伏せちゃいます・・・。
 4度目にして、星の岩屋のほぼ全てを見れたかな。
 残念ながら穴門の謎は解けないままだったけど。

 ご住職、K清さん、Kさん、ありがとうございました。


今年二度目の勝浦町へ

2007年05月27日 22時54分29秒 | お四国以外の四国

       

  またもや仏石に行ってきました。というか、勝浦町へ。

  今回は、来訪4度目にしてやっと慈眼寺の穴禅定もできたし、つちのこも見られ
たしでかなーり充実した訪問になりましたぞ!

  詳しい日記は明日以降で。
  でも、穴禅定、すごかったわあ~!
  遠回りしても絶対行く価値ありですよ、お遍路さん!

  ではではお楽しみにっ!


最初の教師

2007年05月25日 20時34分58秒 | 番外(日常つらつら)

 

           

  最近よく図書館に行くようになって、あまり寄り付かなかった小説コーナーに
行ってうろうろしていたら、不意にこの本のことを思い出した。

  この「最初の教師」は、前に働いていた職場で詩集を送ってもらった係長が
ファンで貸してもらったのだ。
  で、まさかってくらい号泣!

  私はけっこう感動しやすい性質ではあるけど、ロシアの小説を読んでこんなに
感情移入できるとは思ってなかったんだなあ。

  詩集を送ってもらったからか、何かにまた感動したいなあと思ったからか自分
でもよく分からなかったけど、どうしても読みたくなって検索してみたら幸い書庫に
あることが分かったので本日めでたく再会となったのだ。
  今日またこの本が読めることに感謝。

 


町石道を歩いて大門へ

2007年05月24日 07時16分34秒 | 2005年おへんろ日記(お礼参り編)

 約束の高野山お礼参りの日、ものすごい早起きしてりっさちゃんと
なんばまで行き南海電車で九度山へ。そこでRさんと合流。
 外はやは~り。(このときはRさんが雨男とは露知らず・・・。

 ま、お遍路では雨が降っても歩くわけで、雨だからと言って中止って
いうのもない。
 残念だけど、しょうがないよね。

 九度山駅から慈尊院へは歩いて15分ほど。でも知らないとちょっと
分かりにくいかも。町石道はまず道を間違うことはないけど、慈尊院
までは迷う人もいるかもね。

 途中でRさんお勧めの柿の葉寿司屋さん「九和楽」で柿の葉寿司を
購入。

 慈尊院に着いてお参りした後納経をいただきに行ったら、お礼参りと
知ってご住職からお菓子のお接待をいただいた。
 まさかお寺でお接待してもらうとは思わなかったのでうれしかった。
 ありがとうございます!

 そして180町石のところで記念撮影をして町石道歩きのスタートだ!

 ここでもうれしいことに、道の分岐のところで懐かしのへんろシールを
発見して、なんともうれしい気分。
 四国でしか見られないと思っていたのでなおさらだ。

 道沿いにはあじさいもたくさん咲いていた。
 雨の中あじさいを愛でながら歩く。

 最初の舗装路がけっこうきつい坂道で、展望台までひーひー言いな
がら登る。
 せっかく着いても雨で煙り展望はなく、すこし休憩しただけですぐに
出発。

    道も水たまりで、端っこ歩き。

   六本杉の分岐を経て、雨の中とにかく先に進むしかない。
   二の鳥居まで行けば屋根付きの展望台があるとのことで、そこで
  のお昼休憩を目指してもくもくと歩いていく。

              

  雨はなかなか止まず・・・。

  そしてやっとこさ待望の休憩所二の鳥居に着いたと思ったら、

        このとおり!

  谷風なのか、展望台はものすごい風が吹き付けていて、ベンチも
なにも濡れてびしょびしょ。このように帽子も押さえてないと飛んでいき
そうなくらい。
  私とりっさちゃんは貧相なポンチョ姿のため、中の白衣も袖口から
濡れるわズボンはもともと出ているのでビッショビショ。
  Rさんも雨具は着てても汗でビショビショじゃないかな?

 「この先は休憩場所は矢立までないから、お昼食べられないも。

  と、Rさん。
  しかしお大師さんは私達を見捨ててなかった!

 町石道脇のゴルフ場のところに屋根付きの休憩所が出来ていたの
だ。この休憩所、見た感じは町石道歩き用に見えるのだが、ゴルフの
人たちのためなのかしら? 謎だ。

 ここは風も先ほどの場所よりは吹き付けることもなかったので、ポン
チョや白衣を脱いで、柿の葉寿司をつまみ,Rさんにコーヒーも入れて
もらい赤福とともに一息付けた。

         

  白衣は濡れきってしまっているので,ここで着るのを断念。
  いくら7月とはいえ,雨に降られて濡れっぱなしでは寒い。
  うーむ、ここからまだまだ先は長いなあ。
  でも、お昼食べられてよかった。

  で、ここから矢立までは距離はあるものの登りは少ないのでダ~ッ
と一気に進んでいき,矢立茶屋に到着。
  ここで名物焼き餅をいただく。

        

  冬場はテーブルコンロで焼きながら食べられるのです。
  お茶も飲み放題なのでごくごくいただく。ちょっと生き返ったわ。
   
  半袖と長袖も1枚追加して,相変わらずポンチョで歩き出す。

  ここからは結構きつい登りなんだけど,雨だからかもくもくと歩いて
いたら,いつのまにか38町石の展望台に着いていた。
  ここの展望台は比較的大きめなので,ベンチも濡れていなかった。

  ついさっき矢立茶屋で休憩したばかり,と言う感覚だったけど,R
さんがコーヒーを沸かしてくれたのでありがたくいただくことに。
  Rさんが町石道歩きに付いてきたいと言ったのは,こういう風に
もてなしたいという気持ちからだったんだなあ。
                   

  さて,ここからはだらだらと登ったり下ったりの繰り返しで,途中
何度も似たような木製の橋を渡るので,いったいあとどれくらいなのか
検討も付かないまま進んでいく。

  目では町石のカウントダウンを盗み見しながらあと少し!と気力を
奮い立たせるのだが,残りあと十数町というところからがしんどい!
 足が上がらず,歩いては立ち止まりながらよろよろと進んでいく。

 そうして4時に大門前に着いた~!
 そこには大きな大きな大門がそびえ立っていた。

       

   雨で煙っているところがかえって荘厳さを感じさせる。
   うーん,感激!
   それにしても,涼しいというか,寒いぞ高野山。(笑)
   7月というのに大門前のデジタル温度計は17.8度を記録。
   9時半に慈尊院発,16:00大門着,よくがんばりました。

   ま,実はもうすこし歩いた大塔がゴールなんですが・・・。(笑)