風をあつめて-ぷらり日記-

すっかり山にハマッテマス。でも山ガールではありません。
三線、お遍路、ネパールのこと等も綴ってます。

北海道 エゾ梅雨の十勝連峰 その5

2011年07月31日 18時58分37秒 | ハイキング・登山

3日目。朝6時登山口出発のため、宿を5時に出た。
天気はやっぱり思わしくなく、降ったり止んだりといった感じで登山口へ向かうと小雨が降って
いた。



昨日は十勝岳温泉~上ホロカメットク山までピストンしたが、今日は望岳台から十勝岳を登り
美瑛岳を経由して望岳台に戻るコースだ。昨日天気が良ければもっと早く札幌を出発して上
ホロカメットク山からお花の山である富良野岳への縦走も出来たのになあ。

そして6時5分に出発です。望岳台からの眺めはこのとおり。(涙)



気を取り直して歩きます。このへんにはイワブクロがたくさん咲いていた。



この花も初めて見た。北海道から東北にかけて咲くらしい。

火山らしいガレた道をもくもくと登っていく。道が広いので途中から傘をさして登っていると美瑛
岳への分岐あたりで少しだけガスが晴れてきた。ここでちょっと休憩。



写真の左手に見えているのが避難小屋だ。中には入らなかったけど、立派な小屋だった。
このあたりで雨は止んだので傘をたたみ、急登を上がっていく。



ここにはマルバシモツケが咲いていた。これも今回の山行で初めてみた花。こんなに違うん
だなあ。



ゴロゴロした道をペンキの印を頼りに登っていくと避難小屋から1時間ほどで急登は終わり昭和
火口縁に到着。8時9分なり。



ここからは両側がスリバチ火口とグラウンド火口に挟まれただだっ広い火口縁を歩いていく。



残念ながらガスっていてあまり火口は見られないんだけど、もっとガスったら方向が分からなく
なるかも。そして砂浜を歩いているような感じなので歩きにくく、平地なのに疲れる。

が、それもつかの間、そこから急な登りがまた始まる。十勝岳の山頂は見えているが意外と
長い。



でも、そうしていると急にガスがさーっと流れて山々が見え始めた。わーい!やっぱり山は
こうでなくちゃ。



MIKOさんにガスの向こうに見える山はどこか聞いてみると、「あ~、あれが美瑛岳ですよ。
とのこと。え~っ!なんかはるか向こうに見えるんですが・・・。大阪のIさんとしばし絶句する。
と、とりあえず進むしかない。

で、下を見ると立ち入り禁止である前十勝と思われる火口から噴煙が上がっている。



そして左手を見ると裏側からは雲の波が押し寄せて富良野岳を飲み込んでいる。かろうじて
頭を出しているのが昨日登った上ホロカメットク山のはずだ。



けっこう近い。それもそうで、上ホロカメットク山から十勝岳までは1時間10分とある。



で、きつい登りを終えて十勝岳山頂に到着。9時5分。別に急いだわけでもないが、山と高原
地図には4時間5分とあるのに3時間で着いてしまった。確かにあのコースタイムはおかしいかも。

しかし十勝岳の山頂標識を探すも壊れてなくなっていた。百名山なのに・・・。
そしてさすがAランクの火山。ほとんどお花はなかった。

後ろに見えるのはこれから向かう美瑛岳だ。ここからまだ5時間半も歩くのね。

軽くお菓子などをつまんで美瑛岳方面に向かう。ほとんどの人は十勝岳をピストンするだけの
ようで、同じルートを進んだのは大阪から来た老夫婦のみ。
でも早朝出発してきたのでコースタイムどおりかかったとしても大丈夫。


北海道 エゾ梅雨の十勝連峰 その4

2011年07月29日 07時13分21秒 | ハイキング・登山

さらに進んでいくと今度は大きな右手に雪渓が見えてきた。



そうするとお花もどんどん増えてきて、下のほうでは終わっていたチングルマも咲いている。





お花畑らしくなってきましたねえ。
チングルマやツガザクラ以外にイワウメやミネズオウも咲いている。



あ~、ガスってるけどお花はたくさん咲いているし、人はいないし、いいですねえ。



   お、アオノツガザクラも。



そしてイワヒゲの群生も。



こうしてお花畑を楽しみながら山頂に向かってちょっと岩場を抜けると山頂に到着。



と思ったらここは上ホロカメットク山ではなく上ふらの岳だった。上ホロカメットク山へはこの山頂
から少し戻って左に下る道を行くのだ。下るの~?と思ったが大して下らなかったのでよかった。



ここにも広大な花畑が広がっていた。
向こう側はガスって見えないけど、晴れてたらもっとすごいんだろうなあ。

そうして進んでいくとガスの向こうにグイーンと突き出て見えてきたのが上ホロカメットク山の
山頂だ。格好いい!



山頂はだだっ広い感じで何にもない。(でも山頂の道標があるだけマシなんだと後で分かった。)

風が避けられそうな場所でお昼とする。ガスっているものの少し明るくなっているので30分ほど
待ってみたけど結局ガスは晴れなかった。残念。

そうして元来た道を下っていき、無事下山。登山口にある「湯元凌雲閣」に入ることに。800円なり。



ここは露天風呂が絶景で有名らしい。ここの温泉は有馬温泉の金泉みたいな赤いお湯で、
内湯のお湯は熱かったけど、露天に行くとめちゃくちゃぬるかった。露天の向こうには富良野岳
が見えるはずなのだがなんせ霧でそこまでは見れなかった。でも途中でだいぶ霧が消えた
ので、向かいの大自然と安政火口あたりまでは見渡せたのだった。秋の紅葉はかなりきれい
だそう。

温泉に入ってさっぱりしたら、本日の宿、美瑛町にある「おかせん里」さんへ。チェックインして
から少し時間があったので近くのカフェ「LA MALTA」へ行ってコーヒーをいただいた。
店名の由来は行ってみて分かった。「丸太」からだった。(笑)徹底的に丸太な感じなので、
ぜひ行ってみてください。



そうして宿に帰って待望の夕食です。たくさんのおかずにおいしい北海道のごはん、そして
北海道限定サッポロクラシックビールで乾杯です。



で、MIKOさんと明日の天気などについて話をしていたら、隣の一人旅の女性(大阪からだった。)
から「今日行ってきたら旭岳は姿見の池にも全然お花は咲いてなくて、ガスって景色も見えな
かったからやめた方がいいですよ。」とのこと。

女性も登山目当てらしかったのだが、明日も天気が良くないみたいだから富良野観光でもしよ
うかなとか言っている。それはかなり残念な。

で、今の話だと旭岳に行ってもそう楽しめないかもなのでまたの機会にすることにして、今日
行けなかった十勝岳とお花がまだ咲いているであろう美瑛岳との縦走に予定変更。コースタイ
ム9時間40分となっていて、そりゃ無茶な!と思ったけどMIKOさんが「これはすごく大げさに
書いてあって、本当は7時間くらいですよ。」というのをまるっきり信じた訳ではないが美瑛岳の
お花畑に惹かれて・・・。

ついでに大阪の女性Iさんも一緒にどうですか?とちょっと強引に誘って行くことに。(笑)

明日は5時出発、6時登山口発で。
おかせん宿のマンガ部屋への誘惑を断ち切って眠りについたのであった。


北海道 エゾ梅雨の十勝連峰 その3

2011年07月26日 07時40分49秒 | ハイキング・登山

安政火口から少し戻って富良野岳・上ホロ方面の登山道に入ると、ナナカマドの白い花が。



このあたりにはナナカマドのほかにイソツツジとゴゼンタチバナが競うように白い花を咲かせて
いる。



ここからしばらく沢っぽい感じの道を登っていくのだが、噂どおり虫が多いなあ。なんの虫だろう?
MIKOさんによるとヌカカという虫らしく(蚊ではないが吸血するものもあるらしい。)ブヨと同じ
ように刺されたら1週間ほど腫れるとある。

立ち止まると刺されそうなのでどんどん登る。MIKOさんが虫除けスプレー必携と言ってたのも
納得。

途中で小さな雪渓が。そら虫もたくさんいるわなあ。



少し虫が少なくなったところで休憩しているとキタキツネ発見!

 ジッ。

最初逃げそうだったのに、興味があるのか観光客が餌付けしたのかこちらをジーっと見つめて
いた。キタキツネってめっちゃ北海道だなあ。見られてうれしい!

喜んでいたのもつかの間、ここからがしんどいらしい木製の階段が。地図にも「三百階段」とある。
(おいおい) 

 長~い!

はあはあと息を切らしながら登っていくと途中に休憩ポイントがあり、そこにはコケモモとイソ
ツツジとゴゼンタチバナのお花畑が!



ここで一服。ここまで来ると急に視界が開ける。天気が良ければさきほど見た安政火口がよく
見えるらしいのだが、今日はこんな感じ。うーむ、残念。



休憩を終え最後の階段を登り切ると火口縁に出る。



下は見えないがかなり切りたっていて岩裏に咲いていたイワヒゲの花を撮ろうとしたら、めちゃ
怖かった~。下手したら「あ~れ~!」である。

で、この辺からたくさんのお花が見られるようになった。お目当てのエゾノツガザクラも。



エゾノツガザクラの特徴はツガザクラと違ってぷっくり膨らまずに少ししぼんだような感じに咲く
ようで、丸っこいのは雑種らしい。

ここから上ホロカメットクまではもうちょっと。


北海道 エゾ梅雨の十勝連峰 その2

2011年07月24日 08時58分37秒 | ハイキング・登山

十勝岳温泉の登山口からしばらくはおおきなフキの生えた広い道を進んでいく。こんなに大きな
フキって見たことない。



道路が封鎖されていたせいか、登山口の駐車場にはほとんど車はなく、歩いていても他の登
山者は見られなかった。雨はほとんど降っておらずたまに霧雨がある程度。雨具は結局一度
も着ることはなかった。



               登山道の脇にはゴゼンタチバナの群落が。



               そしてアカモノもひっそりと咲いていた。



 そしてこちら。本土では見たことがなかったのだがなんとウツギの仲間でウコンウツギと
いうらしい。ウツギってもっと小さくて小さな白い花がたくさん集まっているようなイメージだった
けど、ウツギって言ってもいろいろあるんだなあ。



 で、北海道に来る前に大雪山系の本などを読んで知っていたのがこの花。イソツツジ。
 こちらも今まで見たことがない花だったし、なんで山なのに「イソ」ツツジなのか調べてみたら
「蝦夷(エゾ)ツツジ」が訛ってイソツツジになったそうな。納得。

 そうして歩いていくとだんだんと荒涼とした景色が近づいてきた。安政火口だ。
 なんせ火山好きなのでワクワク。



火口に行くには沢を渡るのだが、この川の水は白濁していて硫黄の香りもしてくる。温泉?!



と思ったけど、沢水のほうが多くてお湯ではなかった。ということは水が減ってくればお湯になる
のかな?




また、言われるまで全然気がつかなかったのだが、対岸の土砂崩れのあとのようなところを
よく見てみると、実は土ではなく雪だった!雪渓に土砂がかかって雪の表面を覆うため、なか
なか溶けないんだそう。かなり大きな雪渓なので、びっくり。



左手には大きな溶岩の塊が角のように伸びてたりして異様だ。最初は岩だと思って思わず
名前をMIKOさんに聞いてしまったほど。(笑)それほどかなり大きな溶岩だった。

ガレ場を少し上がると安政火口である。白く煙ってるのは霧ではなくガス。
そう、どこも立ち入り禁止になってない。マジで~!こんなにガス出てるのに?

硫黄のニオイが立ち込め、風で煙がこちらに来ると2人ともむせてしまう。危険危険!(笑)

ガスを避けつつ吹き出し口に近づいてカメラでパチリ。



近くには硫黄の結晶もパラパラとあったりして。うーん、活火山ですな。満足。

ここから上ホロカメットクへ向かいます。


北海道 エゾ梅雨の十勝連峰 その1

2011年07月23日 10時28分31秒 | ハイキング・登山

お遍路仲間で北海道在住のMIKOさんには前々から北海道の山にお誘いを受けていたのだが
今回やっと計画が立って行けることに。

MIKOさんは見た目では分からないけど、しっかり山男なので(笑)安心して山行の計画をお
任せ!

まずは連休前日に仕事を済ませると、そのまま関空へ。でも新千歳空港が濃霧のため条件付
運航になってしまい下手すると羽田(!?)に戻るとな。何で羽田??
でもMIKOさんによると札幌は午前中で雨も止んだし他の飛行機も到着してるから大丈夫だろ
うとのこと。

関西空港に着いたら急いで手荷物検査へ。
そこでガス式の虫除けスプレーを持ってきてて「しまった~!」と思ったんだけど、虫除けスプ
レーなら持込みO.K.だそう。あれ?そうなんだ。良かった。

だけど、なんと軽アイゼンが×!知らなかった~。そしてまたうっかり肥後の守まで持ってきて
たので、Uターンしてザックを機内預かりしてもらい優先で手荷物検査してもらった。たまたま
ゲートが手荷物検査の目の前で良かった~。

そうして19時45分発のJALに乗って21時40分に無事新千歳着。

新千歳から電車で札幌駅に着いた頃にはもう23時前だったのだが、MIKOさんがわざわざ出
迎えに来てくれていた。遅いのにありがとうございます!!

そこからすすきのにあるホテルまで付き添ってもらい、ロビーで明日の出発時間を相談。
旭川方面は雨の予報だし予備日もあるから富良野観光にしますか?という話にもなったんだ
けど明日は午後からは雨があがるみたいだし、日曜日は雨の予報だから明日はゆっくりめに
出発してどこか登りたいと伝えたら明日は7時に出発すれば2時間半ほどで登山口に着くので
その時の状況を見て決めようということになった。

明日、雨が予報どおり上がりますように。

                            

で、朝起きてテレビを見ると旭川のほうは豪雨のせいで川が増水してて近づかないように、
とか言っている。でも予報はやはり10時くらいから曇りになってるので登れるかなあ?

で、予定通り7時にホテルを出発。途中コンビニで今日のお昼ご飯などを買い込み一路富良
野方面へ。車だと本当に2時間ほどで着いてしまうんだな。

そこから十勝岳登山口へ向かって走っていくと、なんと道路が閉鎖?!どうやら沢の増水に
よるものらしい。え~、でももう雨はほとんど降ってないよね?

と思っていたら、係員の方が言うには「9時半に解除になりますのでもうしばらくお待ちください。

時計を見ると9時27分。なんちゅータイミングじゃ。まるで私たちを待っていたように。(笑)

「じゃあ、今日は十勝岳を往復しましょう。」と望岳台のほうへ向かったのだが、途中でまた道
路が閉鎖に・・・。

で、結局は富良野岳登山口である十勝岳温泉へ向かい、そこから上ホロカメットク山に登る
ことにしたのだった。



身支度を整えて10時15分出発です。


いよいよパソコンが・・・

2011年07月22日 07時15分53秒 | 番外(日常つらつら)

現在使っているノートパソコンも6年ほどになるだろうか?
ソフトのアップデート等でメモリがどんどん喰われていき、にっちもさっちも行かなくなってきた。

面倒だけど今は新しいパソコンが欲しいとは思わないし、とりあえず初期化してみようかな?

ついでに契約していたプロバイダーも解約してもっと安いところかWiFiにしたいなあ。






八経ヶ岳でテント泊練習の巻 その4

2011年07月19日 22時18分25秒 | ハイキング・登山

八経ヶ岳2日目。

例の夜中のガスバーナー事件のあと、やっとうとうとといつのまにか寝て、4時頃からまた御来光
を見るため周りがざわざわとし始めたので起きてお湯を沸かしながら荷物を片付けつつお日様
が出るのを待った。



残念ながら雲があって朝焼けは見られなかったが今日も良い天気になりそうだ。

テントはというと、フライは結露してびしょびしょ。うーむ、とりあえず外す。
フライを外す時にテントに触ったりするので結局ちょっと濡れてしまう。底も湿ってるので、あっ
ち向き、こっち向きしながら朝日に当てて適当に乾かしてみたが、完璧にはどうせ乾かない
だろうからと(どうせフライも濡れてるし)さっさと撤収することに。

そうして6時にはテン場を出発。
予定では八経ヶ岳に2日目に登る予定だったのが昨日登ったのでそのまま昨日の道を下って
いく。



朝一番の爽やかな山道を進んでいく。青葉がきれ~い!



そして小鳥がすぐ近くの枝を行ったり来たり。かわいい。ネットで調べてみたけど何の鳥か分か
らなかった。誰か分かりますか?

さて、快調に下っていき、狼平も過ぎ、林道の工事中断地点にまで下りてきた。
ここから地図上では1時間50分で天川出合となっているけど、1時間半で下りられれば10時
台の洞川温泉行きのバスに間に合うなぁ。いっちょがんばってみるか!

と思ったのが悪かったのか、思ったより疲れてなかったのがまずかったのか、登山道から少し
外れたところから垂直に上がっている踏み跡があって、つい近道をと思って登ったのが運の尽き・・・。

踏み跡を辿っていき途中で元の登山道との合流地点(と思っていたがたぶん違った。)から
さらに下っていったところから「こんな道あったかなあ?」と怪しい雰囲気に。

隣には林道が見えないとおかしいのに、全然見当たらないのでこれは間違ったなと思った
けれど、テープは付いてるのでこの先で合流するかなと進んでみたがあきらかにドツボにハマって
いったのだった。

登り返すには下りすぎたあたりで、これは林業の道だなと確信。
コンパスと地図を取り出し天川川合方面に行きそうな道を辿ったものの涸れ沢が出てきて、
沢を越えて向こう岸にも進んでみたが直感的に怪しいと思ったので引き返すことに。

「ちょっとーっ!道迷いで遭難か?!」とパニック寸前になったが、
「落着け。時間はまだ9時半だ。テントもある。食料もある。水もある。焦るな自分。

と自分に言い聞かせ、方角はまったく逆になるが、あきらかにしっかりとした道になっている
ほうの道を進んでいった。逆方向のようで実際には道はジグザグに下っているのと、杉林の
間にたまに見える山並みと方角から、このまま下っていけばきっとみたらい渓谷に着くはずと
我慢して下る。

そうするとあきらかにみたらい渓谷と思われる川が眼下に見えてきてホッとしたところで急に
道が途切れていて唖然とする・・・。どうも土砂崩れか何かで道がなくなっているようだ。



ウソーっ!!と思ったものの、少し登り返して斜面をよく見渡すと途切れた少し下のほうに続
いているはずの道のようなものが見えたので、途中の斜面を藪漕ぎしてなんとかその道に出
ることができた。

そうして吊り橋を渡ったところが車道だ。は~、生きて帰れたよ。と思ったが吊り橋の向こう側
の扉は施錠されていた。(笑) でも同じような人がたくさんいるらしく、横の金網がゆるくなって
いたのでなんとか車道に出ることができた。やれやれ。

車道に出たのが11時。結局5時間歩いたことになる。

地図を見るとたぶん私が出てきたところは熊渡の前後らへんだろう。
登山靴では痛いのでクロックスに履き替えて10分ほど歩いたら、みたらい渓谷の分岐地点に
着いたのでで本当にホッとした。そこの売店でコーラ買って飲みながら天川川合へ。

あ~、このへん、前に天川YHに泊まった時に歩いたなあ。
ということは「MOWSON」ってまだあるのかしら?と思ったら、やはりLAWSONから訴えられ
たのか店の名前は変わってた。(笑)



                        名残はあるが。

11時台のバスに乗って洞川温泉に入りに行っても良かったのだが、このまま帰れば夕方前に
家に帰れてテントも干せるし、足のマメが潰れて温泉には入れそうにないから諦めることに。



で、観光案内所のトイレで着替えたらバス停近くの産直市場で買った山菜ごはんをお昼にして
帰ったのだった。(鹿のしぐれ煮付き。)

テント泊の荷物を担いでの山行は成功だったけど、帰りは大反省・・・。

教訓:近道せずに登山道を行きましょう。急がば回れ。

でも、力が余ってる人、縦走で来る人はついやってしまうかもなので、お気をつけてっ!


北海道行ってきました。

2011年07月18日 20時00分17秒 | ハイキング・登山

この連休、お遍路で知り合ったMIKOさんの案内で十勝岳連邦を登ってきました!

天気はあんまり良くなかったし予定変更もあったけど、楽しい山行になりました。

1日目は午前中天気予報が悪かったので遅めの出発にして十勝岳温泉から上ホロカメットク
山へ。天気予報が悪かったのもあり、途中で会った登山者はわずか2名。静かな山行でした。

2日目は大雪山に行く予定だったけどいろいろあって十勝岳から美瑛岳への縦走に変更。


 
                美瑛岳方面から望む十勝岳



             美瑛岳東面のコエゾツガザクラの大群生

こんなにたくさんのツガザクラを見たのは初めて。すごかった。
十勝岳から美瑛岳のルートは変化に富んで9時間のロングルートでしたが飽きませんでした。
疲れたけど筋肉痛にはならなかったので、次回は大雪山テント泊で!

MIKOさん本当にお世話になりました。またよろしくお願いします。

それでは詳しくは後日。


八経ヶ岳でテント泊練習の巻 その3

2011年07月14日 12時47分14秒 | ハイキング・登山

狼平から尾根までは木道の階段になっていて、その途中に鹿避けのための格子状の階段が
挟まれているところからはオオヤマレンゲの木が。



おお!咲いてた、咲いてた。オオヤマレンゲ。天女花とも呼ばれる可憐な花です。
樹高が低いから鹿に食べられてしまうんだろうか?



このへんにはそうたくさんなかったけど、誰もいない木道でゆっくり堪能させてもらった。

階段を登り切って少しトラバース気味に進んでいくと大台ケ原のような立ち枯れの木々の先に
八経ヶ岳の姿が見えた。



ここまで来ると暑い。さすがにバテてきているところにこの暑さは堪えるなあ。

弥山まで微妙に登り坂になっていて、足もいまいち進まなくなってきたところで弥山小屋に到着
です!15時。天川川合から6時間弱で着くことができた。やったー!



小屋の横にテントが張られていたのでここがテン場なのかと思っていたら、受付のおじさんに
国見八睨のほうに行ってみるように勧められた。幕営料は500円。

行ってみるとあと1~2張りだけスペースが残っていたので張らせてもらう。一部草地、一部
石が出ているが、まあ大丈夫か。

一人でトレックライズ2をうんせと立てる。1人でこんなに広いテント持ってきてるのは私くらい。
は~やれやれ。張るのにまた体力を使ってしまった。そして暑い。



九重山のときも思ったんだけど、意外とトレックライズ2を使っている人は少ない。アライテント
でも、たいていエアライズかトレックライズ1かなあ。今回はモンベルが多かったかも。
そして団体で来ててもテントはそれぞれってところも多かった。

さて、テントを張り終わっので、ちょっと弥山山頂に行ってみたら弥山神社の前で3人の女性が
なにやら怪しい儀式をしていた。(笑) パワースポットなんですかね?



でも地図上では弥山神社と弥山山頂は別のルートになってたんだけど、私には見つけられな
かった。どこだったんだろう?

神社まではほんの1~2分だったので、小屋に戻ってご褒美のビールを購入。500円なり。
残念ながらチューハイはなかった。ちなみにコーラなどジュースは200円なり。

そして小屋では弥山神社と八経ヶ岳の御朱印がもらえます。

ビールとおつまみを持って国見八睨のほうに戻り、その奥にある岩場へ。



                          お疲れ様、私!

 は~、うまいなあビール。これがあるから弥山まで登りましたよ。ええ。

 でも、ビールを飲んだら特にすることもなかったので、八経ヶ岳まで登ることに。
 いえ、飲んだ後に登る気はなかったんですよ。でも時間を持て余しちゃって。
 荷物もないので往復しても40分程度で帰ってこれるし。

 で、登って行くとオオヤマレンゲ保全地域のドアをくぐります。



ここまで立派なフェンスで囲っていると完全に植物が守られますね。
オオヤマレンゲだけじゃなくミヤマカラマツもたくさん咲いていた。



オオヤマレンゲも咲いていたが終わっていたのもたくさん。椿と異なり花が終わっても落ちずに
そのまま茶色くなってしまうようだ。

保全地域を抜けて少し上ったら八経ヶ岳山頂に到着。空は急に不穏な音を響かせはじめた
ので、さっきの儀式の人たちのせいかと思うくらいでしたが(笑)雨・雷はこちらまではやって
こなかった。



山頂にはやはり錫杖が。いかにも大峰山系です。

写真を撮ったらさっさと下山して夕食の準備にとりかかる。
本日はカレーです。こないだモンベルで「アマノフーズの香るカレー フリーズドライ」が賞味
期限間近の関係で半額になっていて通常315円もするのでお試しで買ってみたのだった。

アルファ米を作っている間に普通は準備するが、これはたったの10秒で出来てしまうので
ご飯が出来る頃に少量のお湯を沸かして投入!



ルーしか入ってなさそうな軽さだったのに、溶けると意外と野菜がごろごろ入っていた。



早いし軽いしいいかもしれない。カレーを温めるお湯もいらないしね。
あともうちょっと安ければいいのに。カレーだけに315円は高いなあ。

あ~、それにしても暑い。おもわずコーラも買ってしまった。デザートにゼリーかなんか持って
きたら良かったなあ。

そして暇つぶすものも一切持ってこなかったので、夕焼けを見た後にはさっさとテントで寝転
がりついウトウトする。そうしているうちに周りも宴会を終えて寝始めたのだが、信じられない
非常識なやつは小屋だろうがテン場だろうがいるのである。

なんと隣のテントの3人組は夜中の2時に星を見るために起きて、あろうことかバーナーで
湯を沸かしコーヒーを飲み始めたのだ!

テン場はプライベート空間はあっても音については小屋と一緒。
バーナーの音も響き渡り、話し声も筒抜けだ。本人達は好きでやってるんだからいいだろうが
寝ているものにはたまらない。

まだ早発ちのため出発準備をするなら理解できるが、たんに星を見るためだけにバーナーを
使ってコーヒー入れるなんて非常識だわ。

しょせん小屋泊だろうがテント泊だろうが関係ないんだねえ。


八経ヶ岳でテント泊練習の巻 その2

2011年07月13日 07時18分23秒 | ハイキング・登山

林道との合流点からふたたび山道に入ると前方にバスで一緒だったおじさんを発見。
けっこうゆっくり来てたのに追いついてしまったのはおじさんがだいぶゆっくりだから。というより
ゆっくりしか歩けないようだ。もしかしたら病み上がりなのかな?

抜きつ抜かれつってのもいやなので、尾根に出たところで休憩することに。行動食にはいつも
なら薄皮クリームパンが定番なんだけど今回は見つけられなかったのでバターレーズンスティック
で。おいしいけどやっぱりそれでもパサパサするからクリームパンがいいなあ。

10分ほど休憩して歩き出したのだが、ほどなくまた追いついてしまった。しょうがないので先
に行かせてもらい、あまりアップダウンのない道を進んでいくと行程の約半分である栃尾辻に
到着。11時45分。



天川からのスタートが9時13分だったので、約2時間30分でここまで来たことになる。私の日
本百名山の地図帳にある時間では2時間50分になっていてちょっと拍子抜け。どうもこの地
図はだいぶゆっくりめに設定しているようだ。なんにしてもここから狼平まで2時間、弥山まで
+1時間なので3時には着けるかも。荷物も重いし4時~5時に着ければいいなくらいに思って
たのでうれしい誤算である。

狼平でまた休憩を挟み11時55分に出発。少し急斜面を登るとまた平坦な道が出てくる。
すっかり杉はなくなって、ブナやカエデ、そしてシラビソなどの森に変わっていた。



シラビソの甘い香りが心地いい。剣山でもシコクシラベがいい香りだったなあと思う。

鞍部では大普賢岳の縦走でも見たような広いステキな森が広がる。地図にはヒメシャラも
あると書いてあったがどこにも見当たらなかった。



ここから頂仙岳まではけっこうきつい登り。いままで平坦だったからなおさらちょっと堪えます。
登り切ると狼平までは下りとなる。

その途中に明星ガ岳(八経ヶ岳の奥)へ直接行ける道が出てくるが道の状況もよく分からない
ので予定通り狼平に下りることにする。



下りはたった30分なのに、なんだか長く感じた。疲れてきたかなあ?
と思ったところで小さな流れがあって、水も冷たかったので手ぬぐいを濡らして顔を拭き、頭に
巻いたらちょっとすっきりした。ついでにここで今夜の食事用の水を汲んでいくことにする。

そうして下りきったら狼平です。13時50分。



思っていたよりこじんまりとしたところだった。小屋は立派。でもすでに小屋では今夜泊まるらしい
人たちがゴロゴロしていた。きっと小屋はいっぱいだろう。もし弥山まで無理そうだったらここに
泊まろうと思っていたが、小屋の周りはけっこう狭いのでテントを張れても2~3張りという感じ。

ここで靴を脱いで川で足を浸し疲れを取った。思ったよりぬるい。上で水汲んで正解だった。
そうして14時05分、弥山に向かって最後の登りです。