風をあつめて-ぷらり日記-

すっかり山にハマッテマス。でも山ガールではありません。
三線、お遍路、ネパールのこと等も綴ってます。

ネパール エベレスト街道トレッキング その32

2016年03月09日 21時19分16秒 | ネパール2013

トレッキング19日目。

朝5時30分にカロチャを飲んでロッジからルクラ空港へ。

6時に空港に行き、荷物を預ける。
この時、預かり荷物を整理しているおじさんが昨日泊まったロッジのご主人であることに気が付いた。
ルクラではエアチケットの発券管理はロッジの人が兼ねていて、そういう事情から何かあった時は融通
を利かせてもらうためにそのロッジに泊まるのが鉄則だと聞いていたが、まさか機内預かりの荷物さばき
までロッジの人がやるとは思わなかったので、ちょっとびっくり。

この日はマチンドラじいがわざわざ来てくれていて、首にカタをかけてくれお別れした。

ルクラ空港はとっても小さい空港で、セキュリティチェックを通ったら中にはトイレ以外何にもなく、暖房
もないからけっこう寒い。前の時も寒くて辛かったので、今回は暖かい格好で来て正解である。



外はこのとおり。とても飛行機は飛びそうにないが寒い待合室でひたすら待っていると、シェルパでは
なさそうな外見のネパリガイドと2人でいる日本人女性がいたので、話しかけてみた。

いくこさんという女性で今回初めてのネパール旅行らしい。仕事の都合で休みは9日間ほどしかないの
だが、ナムチェ往復トレッキングと、プーンヒルトレッキングをこの短期間に無理やり詰め込んだ強行
スケジュールを組んでいるとのこと!!ひえ~! で、今日は朝一のフライトでカトマンズに飛んだら
そのままポカラに飛んでナヤプルまで行く予定だったらしい。信じられない・・・。

3時間以上待っても来ない。が、キャンセルのコールはない。
クッキー等を食べてお腹を誤魔化していたが、11時ごろに疲れ果てて一旦空港を出て真向かいにある
シェルパロッジで昼食を食べることに。フルーツヨーグルトとパコラを頼む。

するとそこで日本人のトレッキンググループに会った。その人たちは優雅にトランプしている。同じ便の
はずだが、飛行機が来たらすぐ移動する方針だったらしい。実際ほとんどの客は空港に来ていなかった
もんな。この人たちは実は同じトレッキング会社のツアー客で、ガイドからは飛行機はたぶん飛ばない
から今日なら1人400ドル払えばヘリでカトマンズに帰れると言われているんだけど、彼らの帰国日は
私の1日後でネパールには何度か来ていてショッピングにも興味ないから1日くらい遅れてもいいや、
という考えらしく、悠長に構えている。

この人たちが今日ヘリに乗ると言ってくれれば私も一緒に帰れるのだが。
というのもヘリは定員5名で、1台飛ばす料金を折半するため5人集めないと交渉できないのだ。

お昼を食べたらもう一度空港に行ってみる。14時30分になってやっとキャンセルが決まった。
その時ヘリが1台飛んできた。周りの話によるとトレッカーがアイスフォールで写真を撮っていてクレバス
に落ちたという噂だったが、実際はクライマーがアイスフォールでアイスクライミングの練習中に雪崩が
起きてクレバスに落ちたらしい。

ヘリから遺体が下ろされたのが遠目にも確認できたが、体は骨折だらけで頭もないとのこと。
途中で野次馬は係員に強制的に追い出されることになった。

で、私としては今日中に誰かと一緒にヘリに乗って帰りたかったんだけど、16時にもなり日も暮れて
時間切れ。そして昨日泊まっていたナマステロッジに帰るも予約一杯で宿泊を断られた。そのため、
お昼を食べた空港向かいのシェルパロッジに泊まることに。ここの息子さんはヘリポートのオーガナイ
ザーなので、ヘリに乗りたいならここに泊まったほうが有利なのだ。

こういう情報はガイドがいないと掴めないのでノーガイドで来ていたトレッカーたちはフライトの情報
やヘリにどうやったら確実に乗れるのか、価格はいくらかの情報を得るのにてんやわんやしていた。
でもガイドがいても現地に強力なツテのあるガイドと、そうでないガイドではこれまた全然違うのだ。

ルクラの天気をよく知るガイドたちはあと3日は飛ばないと言っている。

チェリンじいがカトマンズにいるL.P.さんから連絡があって、明日9時までまって飛行機が飛ばな
かったらヘリを2台チャーターしてくれるとのこと。この時点で1人400ドル。保険に入ってきたから
200ドルは補てんされるので自己負担は200ドル。(後でフライトキャンセル分が帰ってきたから
自己負担は100ドル程度で済んだ。) それでも早く帰りたい。

なぜならすでに飛行機のキャンセルは2日目に入り、明日の飛行機に乗れるとしても、優先1位:
明日の便の予約者、 優先2位:おとといの便の予約者 優先3位:昨日の便の予約者のようで、
3便以降になるのだ。飛行機絶対無理じゃーん!

このルクラの異様なパニックと緊張感。たった二日のキャンセルで足止めされたトレッカーでルクラ
はぎゅうぎゅう。あと1,2日フライトがキャンセルになったら泊まる場所もなくなるのでは?

明日帰れますように!


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