その1つが「ハンセン病を生きて」(岩波ジュニア新書)だった。
たまたま新刊の棚にあったのと、「砂の器」が思い出されてハンセン病
っていうものがどんなものかも知らないし、読んでみようと思ったのだ。
これを読んで驚いたのは、このひどい差別政策がたった11年前まで
行われていたということ。
「砂の器」の中に出てくるハンセン病の父親とその息子の話は小説や
映画の中の物語なんかではなく、実際に起こっていたことなんだと愕然と
してしまった。
ひどい差別をする人達ってその人の側に立って考えないんだろうなと
思う。自分達が正当な理由なく強制的に隔離されるなんてあるわけない
と思ってるんだろうけど、例えば隔離までいかなくても、欧米にいけば
日本人ってだけで差別されることだってあるわけで。
自分が日本人だってだけで差別されたら腹立つよね?だって自分自身
は何も悪くないんだもん。
子供向けの本なので分かりやすく読め、そしていろいろと考えさせら
れた本でした。