風をあつめて-ぷらり日記-

すっかり山にハマッテマス。でも山ガールではありません。
三線、お遍路、ネパールのこと等も綴ってます。

ひとり剣岳 2014 後編

2014年09月25日 22時33分52秒 | ハイキング・登山

2日目。朝2時起床。でも前日6時半には寝ているので、よく寝た~。

昨日の残りのアルファ米とフリーズドライのたまごスープで雑炊にして食べたら、トイレに行き3時に出発。

少しの月明かりとヘッドランプの明かりを頼りに剣沢小屋まで下りて、左手からさらに下っていく。
まだそんなに歩いている人はいないので、うっかりつまずいたりしないように慎重に進む。
意外と剣山荘までの道が、だだっ広いので分かりにくい。明かりの先に光るペンキの印を頼りに行く。
右を見るとだいぶ外れたところにヘッドランプの明かりが見えたので道を間違えているのかと思ったら
たぶん八ツ峰とか源次郎尾根とかバリエーションを行く人たちみたい。

剣山荘を過ぎると登りになる。一服剣まではけっこうな登りでゆっくり歩いていき、後ろを振り返ったら
後続の明かりが連なって見えた。



4時になっても一向に暗いままで、ペンキと鎖を道しるべに登っていく。何人か前後にいるものの、経験者
かどうか分からない人に付いて行って間違えてもしょうがないので、自分で探してくしかない。
いくつかの鎖を過ぎて、一か所だけかなり危険だなと思う場所があったんだけど、そこはなぜか鎖なし。
帰りは通らなかったので、登り専用だったのかな?思わず引き返して地図見たり、後続の経験者の人に
道が合っているか聞いたほど。暗いから怖く感じたのかな?

そうして5時になっても暗い!!
8月下旬に赤岳登った時は4時半には明るかったのに。このまま山頂まで行っちゃうんじゃ・・・。



前剣でもこのとおり真っ暗。

そうしてやっと白んできたのは5時半ごろでした。



足元はまだ真っ暗だけど。



それにしても、意外と遠いな山頂。暗いからよけいにそう感じるんだろうか?



ちなみに標識には英語、韓国語表記が。中国語がないね。



ここはけっこう長めの鎖場。もしかしたら下り専用のほうだったかもしれない。

そうして下がカニのタテバイです。



うっかり人のいるほうに向かって行ったら「こっちはカニのヨコバイで、タテバイはあっちですよ。」と教えて
くれ、よく見たらちゃんと標識がありました。

幸い前後方とも誰もいなかったので、ゆっくり焦ることなく取りつくことができました。
一部足がかりがない感じのところもあって、ちょっと焦ったけど、ゴボウで登る。

目の前にはモルゲンロートに輝く前剣が。きれ~。



そしてよく見ると、すごい壁をみんな下ってます。って私も下ったんでしょうけど、あんなところあったかなあ?



まるでジャンダルムの壁と同じ感じ。

さて、カニのタテバイを登ったら山頂はすぐなのかと期待したけど、そこからまだ2~30分登らなくちゃ
いけなくて、ここがしんどかった!そのうえ、陰になったところは霜でツルツル滑って怖い。

慎重に、慎重にあえぎつつ登っていくと、6時に山頂に到着です。



おー!たぶん白馬岳?山頂には4名ほどの人がいるだけで、空いてました。
でも後続がどんどん上がってくる気配がします。お腹が空いたのでパンをかじり、周りの景色を楽しんだら
15分ほどで下山開始。



360度の大パノラマは圧巻でした。谷の合間には剣沢テン場のテントもきれいに見えましたよ。



ちょー分かりにくいけど、手前の山の向こうにうっすらと映る三角は富士山。その横は八が岳?それとも
北岳とか?

 おお!すごい人だ。

山頂直下も実は登りと下りが分かれていたらしい。ぜんぜん分からなかった。



カニのよこばいはちゃんと標識があったから分かったけど。



カニのヨコバイは実際は最初のほうはタテバイになってます。途中からヨコバイに。
で、ヨコバイからはタテバイの登りを待つ人たちを見ることができますが、実際に登ってる人は見えない
角度です。

カニのタテバイのあとは長いはしごが。



このはしご、最初の一歩がバーを跨がないといけないのでちょっと怖い。でも後続がいないので
ゆっくり降りていきます。

カニのヨコバイから登りの登山道に合流すると、カニのタテバイはすごい行列になっていた。

 ひえ~っ!

早めに出てきて良かった。私、何人も鎖にぶら下がってる状態でカニのタテバイ登りたくないし。



途中の岩場にはチシマギキョウが咲いていました。

さて、下りも長いです。下山用の道を進み、適当に登りの渋滞をかわしますが、一部どうしても合流する
ところがあると、なかなか列が途切れません。でも、ちゃんと「下り1名なんですけど、きりのいいところで
入れてもらえますか~?」と声をかけると、みなさんマナーが良くてちゃんと止まって道を譲ってくれる方
ばかりでした。



相変わらず良い天気です。



明るくなると、登山道わきにトリカブトの花が咲いていたり、ベニバナイチゴが大きな実を付けていたり、



秋らしい景色を拝めました。



は~、やっと剣山荘見えてきたよ。
剣山荘あたりに着いたのが9時頃だったんだけど、そこから剣沢山荘まで15分くらいで行けるはずで、
ただちょっと登らないといけないよなあ、と思っていたらうっかり途中で道を間違い、かなり登ったところで
剣沢のテン場を見下ろしていることに気が付いたのだった・・・。
それは剣御前小屋への道で、往復30分のアルバイト。・・・トホホ。

剣沢小屋には9時40分に到着。もう今日はイヤになった!ビール飲んじゃえ!と思い、お腹もすいてた
からシーフードカップヌードルもお願いして小屋の前のベンチで剣岳を眺めながらいただいた。

でもそのうち思い直して、この分だと今日はまだ10時だし、ゴロゴロするには一日があまりにも長すぎる。

やっぱりテント撤収して雷鳥沢まで下りちゃおう。でも雷鳥沢でまたテント張るの面倒だし、16時の富山
駅直行バスに空きがあればそれに、無かったらケーブルで降りて帰っちゃおう。と決断。



テン場に戻るといくつかのテントはすでに撤収されていた。目の前の剣は雲に覆われている。
トイレにも行かず、ササっと(?)テントを片付け、11時に出発。

ここからしんどいのは剣御前小屋までの登りであって、40分ほど登ればあとは下りだし、ガンバ!と励まして
のろのろと登っていく。でも早くから小屋は見えているのでしんどくはあるけど、近く感じる。

剣御前小屋には11時40分に到着し、おやつを食べてトイレを済ませ、帰りは別山尾根経由で降りることに。
雷鳥坂も思ったよりしんどくなかったけど、こちらも比較的緩やかであまり段差もなく歩きやすい。

さすがに途中で疲れて何度か休憩したけど、雷鳥沢のキャンプ場には13時10分に到着。
雷鳥荘までの階段の登りがかなりつらいので、ここでしばし休憩し、やっとのことで雷鳥荘に到着。(13時30分)

雷鳥荘の日帰り入浴は500円です。荷物は貴重品と着替え以外をザックのまま玄関に置かせてもらい、
地下にある温泉で汗を流しました。白いお湯と、窓の外の地獄谷の風景がいい感じです。

入浴後は売店は店員さんが忙しそうだったので、玄関の自販機で缶チューハイ(350円)を買って飲みました。
すでに今日ビールとチューハイで2本飲んでる・・・。

さて、16時発のバスを予約したかったのだけど、当日予約は富山駅側ではできないらしく、室堂の切符売場に
直接聞いてくれとのこと。

なので14時45分に雷鳥荘を出発し、晴天の中またもや観光客に交じって室堂方面に歩いていくと、この日は
本当に良い天気で、立山の一ノ越山荘だけでなく、立山山頂の神社もくっきり見えるほどなので、立山三山歩き
の人も本当に楽しい稜線歩きになってるだろうな。



そうして室堂には15時20分に到着し、バスの空きについて問い合わせるとなんとか乗ることができました。

15分前集合ということで、ご褒美においしいソフトクリームを食べ歩き。



16時、美女平行のバスを待つ行列を横目に、特別な入口より富山駅直行バスに誘導され、帰路に着いた
のでした。神戸に着いたのは0時過ぎてたけど。でも連休最終日にテント干したり、洗濯したりできて良かっ
たです。

よい夏山の締めくくりとなりました!




ひとり剣岳 2014 前編

2014年09月19日 20時33分18秒 | ハイキング・登山

8月下旬は八が岳縦走のあと、奇跡的に晴れた由良川源流遡行、そして9月1週目の週末には
大雨で増水した保津川でS旦那に誘われダッキーに興じるという、悪天候の割には活発な夏の
終わりとなりました。

で、夏山最後に選んだのは剣岳。

富山行の夜行バスに乗り、富山から室堂行の直行バスに乗っていくつもりだったけど、最近は
夜行バスがまったくと言っていいほど予約できない!!ツアーバスの規制強化でバス路線が
減ったのと、路線バスだとキャンセル料が当日でも100~300円ほどしかしないのでとりあえず
予約しておこうという気持ちが働くんだろう。

一度あきらめかけたものの、金曜日仕事の後に金沢までサンダーバードで移動して金沢に泊
まり、次の日富山に移動することに。

土曜日7時45分富山駅発のバスはほぼ満席だったけど、全席埋まってないので意外と穴場
なんだと思われる。連休に立山駅からケーブルに乗ろうとすると8時に着いて10時の整理券
をもらったりする場合もあるし(事前予約もできるけど)、なんせ富山―立山ー美女平ー室堂と
3回も乗り換えないといけないので重い荷物を持ってる場合は直通バスのほうがずっと楽だ。

途中1回のトイレ休憩をはさみ、室堂に15分遅れの10時30分着。さすがに涼しい。

天気予報どおり稜線沿いはガスってるけど、意外と晴れてます。
登山届を出して準備を済ませたら10時50分に出発!

観光客に混ざって雷鳥沢方面へ。



全部雲っぽいけど、地獄谷からのガスもあるような?



前は散策できた地獄谷が今は完全立ち入り禁止になるほど危険なガスが発生しているもようで、
この日は途中の散策路のほうにちょうどガスが流れてきていて咳き込んでしまうほど刺激的!

そうして雷鳥沢テン場に着いたので、これからの登りの前に休憩&小腹を満たす。(11時30分)



これは富山駅前のパン屋さんで買った昆布パンです。
「富山に来たら昆布パン!」って書いてあったんで。(笑) 普通においしかったよ。

10分ほど休憩したらGo! 見た感じは急だからどうしようかなあと思ったけど、別山尾根のほうだと稜線
に早く上がって寒そうなので、風も弱く日当たりの良さそうな雷鳥坂にやはり決定。



谷沿いの道は意外と緩やかでそんなにきつくはない。そして9月も半ばだというのに、イワイチョウやら
ミヤマキンバイなどが咲いていて、まだ夏の名残が感じられるほど。雪が遅くまで残るのかな?
一方でナナカマドは実を赤くして秋の気配。アキノキリンソウも咲いていた。

景色とお花を楽しみつつ、少しずつ高度を上げ、最後のほうにちょっと傾斜がきつくなったところで剣御前
小屋に到着です。(13時)



あれ?意外と早く着いた。 そして小屋の前は登山客でいっぱいだ。立山三山を歩いている人たちもいる
からかな? でも思ったよりテント泊っぽい雰囲気の人も多いのでちょっと焦る。



このとおり連休はどの小屋も満員御礼で予約以外は宿泊できないとなっている。だからテントの人も
多いんだろうな。ということは、休憩している場合ではないのである。

ほんの5分ほど休憩してすぐに剣沢へ出発!西穂高山荘前ほど狭いテン場ではないだろうけど、最近の
テン場は信じられないほど混み合ったりするからね。

ここからは下るだけ、なのでガンガン下りますよ~。
地図ではテント場まで40分となっているけど、それはないわ~。



着いた~!!わ~、もういいところは取られちゃってる感じ。急げ~!!(13時30分) 



これはトイレ方面から見上げたところ。さすが連休。
テン場は広いものの岩とかも多いのと、テン場の真ん中は通路だったりして意外と場所は限られている。
私の張ったところも平坦ではなかったけど、夜はぐっすり眠りたいのでトイレや通路に近いと足音がうる
さいので、適度に離れたところに設置。1泊500円。水場はいくつかあるものの、9月になると水源が限ら
れるらしく受付近くの水場だけが使うことができた。わざわざ塩素消毒しているらしい。



そうこうしているうちに雲の合間から剣岳が見えるようになり、すばらしい眺めにうっとり。
テン場から5分ほど降りたところにある剣沢小屋までチューハイを買いに行き(600円)、テントの中から
剣岳を眺めながらの晩酌は最高です。虫もいないから開けっ放しでも大丈夫。



夕食はアルファ米にグリーンカレー。なぜかお腹が空くので3時には夕食。(笑)
で、やることないしアルコールも入って眠いので、シュラフに半分入ってうとうとしていたら4時ごろから
雨が降ってきた。

あ~、思ったよりずっと暖かいと思ってたけど、雪じゃなくて雨になったな。でもすぐ止むだろう。

しかしこの雨、6時過ぎまで続き、トイレ行きたいなあとか、明日の朝までの水を汲みに行きたいなあ
とか思うもののなかなかテントから出られず。

そして雨が降り出してからだいぶ気温が下がったのだった。でもダウンもあるし、フリースもあるし、
昼間からシュラフに足を突っ込んでいたから足元も冷たくなくて夜も意外と快適に眠ることができた。

テント場の混み具合から考えても、明日はやっぱり早立ちしよう。


羽釜でご飯炊いてみた。

2014年09月11日 20時38分03秒 | 食べます!食べます!

今日羽釜が届いたので早速炊いてみた!

お米を研いだら夏場で30分浸水。その間におかずを作って(今日はこないだ野生復帰計画から
購入した鹿肉のそぎ落としとピーマンとしめじの甘辛煮と辛子レンコン)、おかまをコンロに乗せて
その上に羽釜をセットしたら沸騰するまで強火にかけます。



一合だけだと5分もしないうちに噴いてくるので弱火にして5~6分ほど置いておくと、そのうち湯気も
減ってきて「チリチリ」っと音がしてきたら10秒ほど強火にしてから火を止めて10分蒸らすと出来上がり。
7時半に炊き始めて20分もしないで出来上がり♪ 早い!

ちゃんと10分蒸らしたらご飯もきれいに取れるのだ。

そしてご飯。ここ2日お鍋で炊いてみても上手く炊けたんだけど、羽釜のほうがご飯粒がしっかりしてて
甘みがあって、やっぱり美味しいと思うな。満足。精米してだいぶ経つお米でこれだから、精米したて
の新米だったらどれだけ美味しくなるのか・・・。

セットでおひつも欲しいけど、場所がなあ。
それに1合しか炊かないからおひつに入れないといけない量のご飯も残らないし。でもおひつに入れる
とさらにご飯がおいしくなるらしい。

うーん、だから曲げわっぱのお弁当が欲しいなあ。とても幸せな気分になれそう。



羽釜買っちゃいました。

2014年09月10日 07時08分01秒 | 食べます!食べます!

やっと夏も終わり、食欲の秋ですねえ。
最近お腹が空いてしょうがない。それも無性にお米が食べたくなる。

だけどおうちの炊飯器で炊いたご飯は全然おいしくないので、炊飯器を買い替えようと
思いネットでサーチしていたら、なぜか「鍋でご飯を炊く」ページに向かってしまい、つい
ポチッと購入してしまった・・・ウルシヤマ金属の羽釜「釜炊き三昧」三合用。



明日には届くので、楽しみ~♪
でも置き場所が問題なので、台所を整理しなければ!

こないだ冷蔵庫も整理して以前より物が入るようになったので、涼しくなってきたことだし自炊が進みそう。

あとは新米だあ!