風をあつめて-ぷらり日記-

すっかり山にハマッテマス。でも山ガールではありません。
三線、お遍路、ネパールのこと等も綴ってます。

結願まであと一歩

2007年05月07日 08時21分03秒 | 2005年おへんろ日記(香川編)

 2004年5月、予定通り最後のお遍路へ。

 この時にはお遍路で知り合った京都のYちゃんや、とよいちさんも結願予定だった
し(といっても日がずれたので一緒には歩いてないけど。)、北海道旭川のお遍路さ
んMさんも場所は違えどお遍路に出るということで、結願よりも一人じゃないってこと
がなんとなくうれしかった。
 それに、徳島に実家のある職場のSさんがわざわざ結願を祝いに大窪寺まで来て
くれるとのこと。
 
 そうして仕事を終えていつものようにジャンボフェリーで出発。
 予定通り高松築港に着くと送迎バスに乗って高松駅に移動し、志度へ行く普通電
車に乗る。

 朝一番から歩けるので、今日はこのまま大窪寺まで一気に結願なのだ。
 幸い天気もすごく良くって朝から気持ちよく歩ける。

 朝6時前に志度寺を出て長尾寺に向かって歩いて行く。
 途中で長尾寺奥の院である玉泉寺の前を通ると、ものすごく藤がきれいに咲いて
いたのでちょこっと寄ってお参り。

    

 7キロ先の長尾寺に7時半頃に着いてお参りしていると、2人連れのお遍路さんが
声をかけてきた。おじさん達も今日結願らしく、二人で車道のほうを歩いていくそう
だ。
 やっぱりゴールデンウィークだから歩き遍路も多いのかなあ?

                       

 で、長尾寺を出てすぐのところに「入谷製麺所」(今はもうやっていない。)があって
こんな朝早くでも開いていたのでこれ幸いと飛び込んでさるぶっかけを注文。
 今回も朝からさぬきうどんが食べられてうれしいな♪
 時間もあまり取らないしセルフだから一人でも入りやすいし。

 お腹がいっぱいになったところで再出発。
 最初から女体山越えの予定だったので、前山お遍路交流サロンに寄るかどうか
迷ったけど、でもせっかくだしちょっと遠回りでも寄ることにした。

 9時過ぎには前山お遍路交流サロンに到着。
 いろいろと展示物があってゆっくり見たい気もしたけど、まずは休憩と思ってリュッ
クを置いて一休みさせてもらっていたら、

 「歩きのお遍路さんですか? こっちに来て名前を書いてください。」

 と言われるまま書いたら、「四国八十八ヶ所遍路大使任命書」をいただいた。
 文面はすでに全て歩き終わった人に対する任命書になってるので、ここで大窪寺
まで行かなかったらウソになっちゃうなあ・・・なんて思いつつ、曲がらないように
リュックに納める。

 ちょっと道の駅にも寄ってみたかったけど、Sさんとお昼過ぎに待ち合わせになって
いたので先を急がなければならない。ま、今寄っても何も買えないしね。

                       

 ここから女体山までは来栖神社経由の道を選んでいったら途中までは民家の間
を行くような感じだったものの、さすがに太郎兵衛館への合流地点あたりまではかな
り登りがきつくって、寄る気にもならなかった。っていうか太郎兵衛館ってなんだろ?

 途中車道と山道とを行き来しつつ女体山頂上を目指す。
 去年の台風のせいで通れないところもあるのではと心配していたが、あるウォーキ
ングイベントが近々開催されるため整備されたばかりとのことで問題なかった。

 それにしても最後の登りのすごいこと!

              

 これってロッククライミングじゃん!?お杖持ってると怖いなあ~と思いつつ、両手
を使って登っていった。

 ぜえぜえいいながらも登り終えるとなぜか鉄柵が。
 「?」と思いつつも登った跡があったので無理矢理鉄柵を越えるとそこが頂上だっ
た。(実は柵に沿って歩けば普通に登れるところがあったんだ。)
 天気はいいし,絶景だ~!とうとう来たんだ~!

         

  今日歩いてきた道のりを感慨深く見下ろす。

     そしてもちろん記念写真を得意のセルフで。(笑)

   あとで結願したとよいちさんの絵には    
   この日と同じ手ぬぐいがちゃんと描かれていた。

   ここを下ればもう結願の寺。
   知らないうちに浮かれていたのか,大窪寺に続くと思っていた階段を下ると
車道が出てきた。
 「あり?鳥居がある。そして車道にはなにも道しるべがない・・・。
  もしや間違えた?

 そう,最後の最後に道を間違えたのだった。あほ。
 来た道を戻ればいいんだけど,でも登りなんだもん!一か八か,左へ行って
みよう。
 そうしておそるおそる進んでいくと,幸いへんろ道と合流。ホッ。

 最後まで気を抜いたらアカンです。はい。