風をあつめて-ぷらり日記-

すっかり山にハマッテマス。でも山ガールではありません。
三線、お遍路、ネパールのこと等も綴ってます。

甲武信岳にしゃくなげを見に行こう! その3

2015年06月04日 22時31分36秒 | ハイキング・登山

2日目朝。昨日はなんせ日が暮れる前から横になってたもんだから夜明け前に起きてしまった。
どうやら雨は止んだようだ。

テントの中でまずはお湯を沸かしてコーヒーを飲んだら、昨日の残りごはんにお味噌汁を入れて食べ、
4時半頃には明るくなってきたのでテントを出ると、このとおり。



よし!曇りじゃないぞ。良かった~♪

トイレを済ませたらテント内のものを片付けていき、ちょっと考えた末予定より1時間早く出発することに
決めてテントを撤収。雨の後だから撤収はちょっとめんどくさかったけど、思ったより上手に片付けられた。

そして6時に出発です。多くの人たちが今が見ごろのしゃくなげを見に十文字峠方面に向かうのを見送り
私は一人木賊山へ。

昨日よりは少しはザックが軽くなっているような気もするけど、腰骨に腰ベルトが当たって痛い。腰も痛いし
肩も痛い。でも今日は下りがメインだからね。がんばる!

ほんの10分ほど登るだけで視界が開けてきて、振り返ると昨日登った甲武信岳がきれいに見えた。



こうしてみると立派な三角錐の山でいい感じである。

足元は昨日降った雨のおかげで苔もしっとり、小さな白い花が咲いていた。



ミツバオウレンだと思ってたけど、よく見るとミツバじゃないな。この花なんだろう?

そうしてテン場から15分で山頂に到着です。



                       あれ、展望ないんだな。

 でもここからは下りだ、わーい!! あ、雪がけっこう残ってる。



幸い凍ってはいなかったし踏み抜くほど溶けてもいなかったので気を付けてれば大丈夫。
周りの苔むした樹林を楽しみつつ下っていくと、トラバース道と合流したので標識に従って右の西沢渓谷
方面へと進む。

しばらく雪交じりの道が続き、間違ってはいないとは思いつつもその後標識らしきものがなかったので
若干不安になりつつも進んでいくと絶景が!



                        わ~!!富士山だ~!

 いつ見ても富士山はいいのう。まだ雪残ってるから映えるし。下に見えるのは湖かしら?

 一応出発前に調べていたのと同じで富士山の見える場所にも来て、ちょっとホッとする。

 しかし戸渡尾根にあるはずのしゃくなげがまったく見つからない。しゃくなげのしゃの字も感じないくらい
しゃくなげの木もほとんど見られず急な下りを降りていくのみ。

 ・・・これで違う尾根を降りてたら泣くな。

 何度も途中で地図を見直しつつ、スタートから1時間半ほど来たところでやっとシャクナゲを見ることが
できて心底ホッしたよ、も~。

 どうせ西沢渓谷に着いてもバスは13時10分までないので、ゆっくりしゃくなげを愛で、写真を撮りながら
降りていくことに。



              咲いてる、咲いてる♪このへんのはアズマシャクナゲらしい。



                     しゃくなげのトンネルだ~。



                          見られて良かった。

 このくらいの時間になると、西沢渓谷から登ってくる登山客も増えてきた。しかしかなり急なので正直
こちらから登ってこなくて良かったな。(笑)



そうしてしゃくなげロードは終わり、近丸新道と徳ちゃん新道の分岐に到着したのは8時20分でした。
コースタイム1時間45分のところを2時間20分もかけて降りてます。ハハハ。

ここで10分ほど休憩したら近丸新道を降りることに。
こちら甲武信小屋のおすすめコースになっていたので選んだんだけど、河原まで一気に下ってから
ダムを目の前に川を渡り、向い側に付いている高巻き道を登ります。



元々トロッコが走っていたらしく、雰囲気がまるで芦生。

道はしっかりしてるっぽいところもあるけど、全体的に道が細く土砂崩れでロープが張られていたりして
正直気持ち悪かった。

 こんなところや




こんなところも。 右側は超高巻道で落ちたらマジやばいし、上も崩れそうだし。
あとで西沢渓谷のドライブインのお姉さんにその話をしたら、「そこがおもしろいんじゃない。徳ちゃん新道
なんて、ずっとおんなじでつまらないよ。」とのことだったが、それは自分が歩いているときは何も起こらな
いと信じてるからなんだろうなあ。

早くこの高巻道を抜け出したいとささーっと歩いていき、西沢渓谷との合流地点に着いたのが10時10分。
そこから西沢渓谷に遊びに来た人々と逆方向にテクテク歩いて10時30分に西沢渓谷入口バス停に到着
です。お疲れさま、自分!

バス停横のドライブインに入る。ほんとはオランジーナとか飲みたかったんだけど、さしみこんにゃくも食べた
かったからビールにする。(笑)



                     さしみこんにゃくおいし~!

ついでに勧められた山菜そばも頼んだけど、お腹いっぱいで残してしまった。すみません。
予定のバスまで2時間半もあるので、食べ終わったら許可を得て駐車場の空きスペースでテントを広げて
乾かさせてもらった。助かった~、これで家に帰ってやらなくて済む。ほんとに家でテント乾かすの大変
だから。

そうして13時10分発のバスに乗り、お姉さんお勧めの笛吹の湯で下車。露天があってお湯がとっても
ぬるいので暑い時期にはいいですね。510円とリーズナブルだし。

で、15時前のバスに乗ったんだけど西沢渓谷からの登山客で席が埋まっていて立たないといけなかった
のはちょい辛かった。それでいくともっと下にある温泉に入ったほうが、帰りは立っている時間が短くていい
かも。

塩山駅から甲府駅に電車で移動しロッカーに不要な荷物を預けて甲府駅周辺をぶらぶらしていたところ、
有明山にしゃくなげ登山に行っていたクロさんが時間つぶしに甲府に寄ってくれるとのこと。

なんせ夜行バスは22時発だから甲府駅に1人で5時間もどうしよ~って思ってたから助かった。
18時過ぎに合流して甲府名物鳥もつ煮やらお酒のアテを頼んだら、しばし山の話などをして再会を楽しみ
ました。



勝手に鳥もつ煮は肝煮だと思い込んでいたら、いろんな部位が煮込まれてたのね。でも意外とさっぱり
しててパクパク食べれました。クロさんありがとね~。

その後駅前のタリーズで時間を潰していたら地震が2回も起きてちょっとドキドキ。

最近地震も多いような?いやだなあ。

でも予定していたテント泊山行はなんとな無事終了しました。まだまだテント泊の練習しないとな。
次はどこ行くべか。


甲武信岳にしゃくなげを見に行こう! その2

2015年06月02日 06時46分45秒 | ハイキング・登山

滑滝から千曲川源流までは1時間とあるが、川の水量は全然勢いがあって源流の遠さを感じつつ登っていく。
ほんと、情けないくらい歩けないですな。最近日帰り荷物とか小屋泊ばっかだったから。しんどい時って時計や
地図ばっか見ちゃう。



40分ほど歩いてやっとこのくらいの水量になった。少し苔むした感じにもなってきて奥秩父な雰囲気が
出てきたなあ。トウヒもそれっぽいし。

前を行くご夫婦さえも抜けないほどヨロヨロと歩いていき、きっかり1時間で源流に到着です。



は~、もうほんとに疲れたわ。ここからが登りのきついところらしいから湧き水で元気を出そう。
源流はほんとにすぐそこで、飲みやすいようにコップも置いてあった。きれいな水が流れていて見るからに
おいしそうである。



気力があればここで今日の食事用の水を汲んでいくところだけど、今の私にはない・・・。

で、ここで水を汲んだ際に砂地にキラキラっと金色に光る粒が。「砂金?!」と思って取ってみようか
と思ったけど、他に人目もあるし、まさかねえと思って取らなかったんだけど、調べてみたら千曲川って
金の産地だったのね。ビンゴ!いまだに砂金掘りしてる人たちもいるみたいでびっくりだわ。

さて、源流でおいしいお水を汲んで温かい飲み物で休憩するご夫婦たちに誘われたけど、かたや小屋泊
で3時からしか受付がされない人たちと、テント泊で場所は早い者勝ちの私なので丁重にお断りして先に
進むことに。

唯一ここだけがしんどいところ、と書かれていた登りでしたが30分程度なので意外とあっけなく尾根に
着いた。



ちょっとガレた先に見えるのが山頂らしく、すぐそこだからか山頂標識も見えるほど。
しばらく尾根筋を歩いたら短いガレ場を登ったところが山頂だった。13時着。



すでにちょっとポツポツ来ている空模様でしたが、意外と山々は見えました。何が何か分からないほど
だったけど。もちろん富士山は見えず。

ササっと記念撮影したら、小屋に向かって降ります。だって雨の中テント張りたくないし!
それに明日は天気良さそうだから、下山前にも一回登ってもいいしね。
と思って降りていったんだけど、たった10分ほどの道なのに急だ・・・。明日わざわざ登る気がしない。(笑)

で、よろよろ下って13時20分に甲武信小屋に無事到着しました~!



テント泊の受付は2時かららしく、とりあえず本降りにならないうちにテントを張ることに。
最近自分のテントにも慣れてきたからか設営も早くなってきたよ。で、実は今回うっかりヘッデンを忘れて
しまったため(おいっ!!)暗くなる前に寝床もセッティングし、さっさとご飯も食べてしまうことにしましょう。(笑)

バーナーなど必要な荷物を持って出たところでちょうど2時になったので受付にいくと、伝票に記入する
間にわざわざ暖かいお茶を入れてくれた。やさし~。 ここはテント1張500円+1人500円なので1000
円なり。普通より高いけど、トイレ使用料だと思えばこんなもんかと。それにテン場はきれいに整地されて
いてフラット快適だし。

ついでに氷結を400円で、水を1L50円で購入(どちらも自分でお金を入れるシステムでお釣りも自分で
そこから取るという良心市システム)して、小屋前の屋根付ベンチで早めのご飯にする。



今日の夕食はアルファ米の「炊き込みおこわ」にちょっと興味深くて買った「うなぎひつまぶし膳」を乗せて
いただきます。(実際は混ぜ混ぜしてって感じでしたが。) 美味しかったけど、これ1つで350円くらいした
ので、それならさんまのかば焼きでもいいかなあって感じでした。(笑) 山椒持って来れば良かったな。

作ってる間チューハイを飲みつつ、同じテーブルで熱心にお話しているおじさま達のお話に入れてもらえない
かなあと思ってたんだけど、岐阜県民&長野県民のローカルトークには入れてもらえませんでした。

ということで、そそくさとマイテントに戻り、日が暮れるのを待ちます。さびしい。そして長~い。
なぜか着いた時には2本立っていた電波もいつの間にか圏外で、明日の天気予報も入らないし。
小屋には明日の天気は曇りと書いてあって晴れじゃないの~?!って思ってるだけになあ。

今回は早めにシュラフに潜り込んでTシャツと靴下を昼間のうちに乾かしておかないと、明日下山後の着替え
は使いたくないしなあ。寝袋はモンベルの3番にシュラフカバーのみだったんだけど、ちょっと寒いのでモン
ベルの薄手のダウンジャケットを腰回りに巻いて保温性アップする。

剣岳の時も早めにシュラフに入ってたら足元が暖かくなって夜に寒くて凍えることはなかったけど、今回も
同様でした。

しかし雨も夜中じゅう降ったり止んだりで、ヘッデンもないし傘もないからほんとにテントに籠りきりだった。
こういう時って友達と来れたらいいのになあと思いますわ。

明日の朝のテントの片づけに気が重くなるのであった。そして久しぶりのテント泊で腰が痛い・・・。
こんなんで知床大丈夫かな?


甲武信岳にしゃくなげを見に行こう! その1

2015年06月01日 06時55分28秒 | ハイキング・登山

今年は2月に赤岳に行って、そのあとは六甲山半縦走に参加しただけで山登りから遠ざかっていたんだけど、
知床へテント泊山行に行くことが決まったのでそろそろボッカトレしないとと思ってました。

でも六甲山はもう暑いし蚊もいるし、どうせボッカトレするなら難しいところがない歩行時間も若干短めでお花
の咲いてるところがいいなあと。

で、いつもの九重山もチェックしてたけど今年はさらにシャクトリムシの被害が大きいみたいなのと予報も雨
だったので、しゃくなげが見られて登ったことがない甲武信岳に行くことに。でも直前のヤマテン予報では
夕方から小雨になっててかなりやる気をなくしつつ、えいや!と夜行バスに乗って小淵沢へ。

5時43分に小淵沢インターに到着し、そこから小淵沢駅までは徒歩20分。

小淵沢駅から6時15分発小海行に乗って信濃川上駅へ行く間に電車の中のトイレで着替えを済ませ、朝食
のおにぎりを食べる。無駄な時間がな~い。

6時57分信濃川上駅着。7時5分発のバスで梓山へ。乗車していたのは平日なこともあり、地元の小学生
2名と私のみ。



梓山バス停に7時30分着です。小淵沢駅から塩山駅に移動して西沢渓谷行のバスに乗ってもいいんだけど
それだと一番早くても登山口に9時30分着なんだな。甲武信小屋のルート紹介でも初心者は毛木平から
千曲川源流を通って甲武信岳に登り、近丸新道を降りるルートをお勧めしていたので従うことに。

梓山からは毛木平までコースタイム90分となっている。車は毛木平まで入れるのでこの区間歩く人は皆無
だ。



バス停近くにコンビニがありました。時間も7時からやってるからいいですよ。



バスからずーっとこの景色。たぶんレタスです。近くで見てもまだ巻いてなかったから何とも言えないけど。
普通マルチって黒いけど、ここは全部白で「サンシャット」って書いてあったけどレタスの葉が焼けないよう
になんだろうか? 明らかに出荷用だけどすごい数なので便利な機械で植えるんだろうなと思ったら、手で
植えてるのを見て驚いた。いや~っ!!ぜったい無理。

毛木平に行く車道とは逆の農道メインのほうに進路を取り、ひたすらレタス畑の中を歩いて30分、地図上
に出てくる「日本基橋」という橋が出てきたもののそこから登山道らしいものが見当たらない。橋を渡らず
戻るのか?と悩んでいたら軽トラが通りかかったので聞いてみると「こっちを歩く人は少ないけどなあ。」と
言いつつ道を教えてくれました。やはり橋を渡らず右手の農道を登ったところにゲートがあるからそこから
入って橋を2つ渡ったら毛木平だよ、とのこと。助かりました。なんせまったく標識ないから。



こちらのゲートを通って轍のある林道っぽい道をテクテク。隣は川なのでたぶん間違いないはず。



それでもまったく標識がないと心配になってくる。途中「マツタケ山なので入山禁止」とか書いてるし。

でも8時43分に毛木平に着いた~! なんだか精神的に疲れたよ。



平日なのに車でいっぱいだよ。まだ8時台なのに。

ここで休憩を兼ねて最後のトイレを済ませ、登山届を提出したら9時に出発。



ここから緩やかな登りを行きます。川沿いだからほんとに緩やかなんだけど、久々のテント泊の荷物が
ツライ。でも天気は曇りで川沿いだし樹林帯だから涼しく、長袖に半袖シャツを重ねて着て歩いても暑く
ないのだった。



そして次のポイント滑滝までは1時間40分となっているけど、これがなかなか現れず疲れが増す。
私の地図に載ってる「遭難墓標」は滑滝の先になってたけど、実際は毛木平から40分ほどのところに
あったので滑滝過ぎたんだろうかと思った頃やっとこさ着いた。



周りの登山客も同じ感想だったから、道は緩やかだけど長く感じるんだなきっと。

ここで荷物を下ろししばし休憩。次のポイントは1時間先の千曲川源流だ。