井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

数十年に一度か?という紅葉を観に行く!!

2021-10-06 15:24:51 | 大雪山系の山
 大雪山の紅葉が例年より少し早めに始まりました。
その紅葉ですが、今年の紅葉は数十年に一度あるかないかという素晴らしい色付きだというのです。
これを見逃すことはできません。
ということで、大雪山の紅葉スポットでも沼がある高原温泉からのコースを歩いてきました。

 高原温泉まで行くには、手前にある大雪湖(ダム湖)にある臨時駐車場に車を止めてシャトルバスを使わねばなりません。
シャトルバスは、往復料金に自然保護協力金を含め千五百円ほどかかります。
シャトルバスは1時間に2便ほどの運行となっており、コロナ禍にありますので乗車定員の半数ほどで運行することとし、一日の乗車定員を5百人として運行しています。

 9月29日、札幌を朝6時に出発、高速道路をひた走り、途中でコンビニなどにより大雪湖に着いたのが8時40分、9時発のシャトルバスの間に合ったのですぐに乗ります。

 高原温泉までは約30分ほどかかります。
林道を走るのですが、紅葉はこの辺りまで下がってきています。
今年の紅葉は例年より少し早く始まり、すでに最盛期は過ぎているのですが風の強い日がなかったので枯葉はまだ木に残っているようです。

 高原温泉に着くと、まずはクマ情報などのレクチャーを受けなければなりません。これは高原沼コースを歩く人たち全員に義務づけられています。

    
    テレビによりコースを歩く上での注意点、熊に関する情報などの
    レクチャーを10分ほど受けます。

 レクチャーが終わると、さあ、いよいよ出発です。
私たちは歩くのが遅いので一番後ろの方から歩きます。
20分ほど歩くと早くも周りの樹木が紅葉しています。

   
 
   
 
 黄色の葉は白樺系の樹木で、赤色はナナカマドです。
今年は赤が目立ちますのでナナカマドの紅葉がきれいに発色しているようです。
しばらく歩くと小さな沢を越えるのですが、この沢の上流部には白煙を上げている噴気孔があります。
   
   こういう噴気を見ると大雪山が火山であることが分かります。

   
   北海道は針葉樹が多く、エゾマツ、トドマツがその代表です。
その針葉樹の向こうに真っ赤に色づいたナナカマド葉がキラキラと光っています。

 しばらく歩いて行くと樹木が疎らになってきます。
そこからが紅葉の絶景スポットが続きます。

   

ここからは、下手な説明をするより画面の紅葉を楽しんでください。
   

   

   

   

   

沼が次々と現れます。
その度に背景が変わり、紅葉の織り成す光景が変わります。

途中で休憩を取りながらのんびりこの紅葉をカメラに収めます。
次々と変わり景色にワー!凄い!などの感嘆符が自然と口から出てしまいます。
今日は風が無いので水面に紅葉が逆さに映えて二重の赤が目に飛び込みます。
 小さな沢にも枯れ葉が落ちでおり、その光景も心癒すものがあります。
   

   

   
沢の向こうの山も綺麗にな紅葉しており、どこをみても絵になる光景が広がっています。

 上へ上へと登るにしたがって沼が大きくなります。
そこには今まで以上の光景が広がります。
   

   

   

 正面の崖斜面に見える白いものは雪渓です。
この時期に残った雪はもう融けて消えることはありません。
なぜかといいますと、この時期になれば大雪山にいつ雪が降ってもおかしくないのです。
昨年は、今日の29日には、すでに降雪がありました。

   
今日最期の沼となる大学沼です。
帰りに要する時間も考えて今日はここを最後の場所として昼食休憩を取ります。
30分ほどゆっくり休み、紅葉を目に焼き付けます。

 隣で休んでいた人が、山の斜面に何か動いている物がいるといいます。
一瞬、熊かな?と思いましたが、色が灰色に見えるのです。
熊ですと黒く見えるはずです。
よく見ていると、どうやら2匹いるようです。
どうも鹿のようです。
   
   お尻を私たちの方へ向けているのではっきりと確認は
  できなかったのですが、大きさからいって鹿に間違いないでしょう。

 さあ、30分の休憩が終わりましたので下山します。
このコースでは、この上にある高原沼を12時に退去しなければなりません。
そしてスタートした高原温泉に15時には戻らなければいけないルールとなっています。

登り2時間、下り1時間、休憩時間を含め4時間ほどで楽しんだ紅葉でした。
このコースが初めてという女性たちも大変喜んでくれました。
案内した甲斐があるというものです。

私もこのコースを歩いたのは数十年振りです。
お陰様でいい景色を観ることができた一日でした。


    

2021.4.24.暑寒別岳をすべる!

2021-05-04 08:58:29 | 暑寒別・増毛・樺戸山系の山
 友人から暑寒別岳に滑りに行きたいとの要望があり、案内してきました。
当日の天気予報を見ると天気はいいものの風が強く「天気と暮らし」ではC評価となっています。
でも、天気さえよければ何とかなると思い決行することにします。

予定日の数日前、たまたま車を運転している時にラジオの道路情報を聞いていると、何と浜益区の毘沙門で崖崩れの恐れがあるためオロロンラインの道路が不通になっているとのことです。
厚床から浜益間はまっすぐ走ると10キロほどですが、う回路は60キロほどとなります。
そんなことで、当別から回り増毛の登山口まで行くことにします。

札幌を5時半に出発します。
順調に走って登山口に到着すると駐車場は半分ほど埋まっています。
また、駐車場周りには1mほどの雪が残っています。
おまけに風が無いのです。

 早速、登山準備をしてスタートします。

   

冬のコースは夏道と違い沢沿いに進み尾根に取り付きます。
このコースには数字の標識があったのですが、それが新調されておりその数字を追いかけるようにして進みます。
最初は林道を歩き、そこから尾根に登ります。
   
   雪面の表面が少し融けているのでシールがしっかり利きます。

快調に登ります。
   
   林越しに山頂部の方が見えます。
丸く見えるのはドームと呼ばれるコブ山です。

 やがて尾根に到着。
ここで休憩を取り、あとは尾根を忠実にたどります。
      
 
 頑張って歩いていると7合目に到着。
   
しかし、ここからが長いのです。
辛抱の時間が続きます。

正面の山には雲がかかり、しかもその形から強風が吹いているようです。
しかし、この辺りはまだ風はそれほど強くないので気持ちよく歩けました。

 ドームを左手から回り込んで登ります。
この辺りからどんどん風が強くなっています。
右手の谷から風が吹き上がってきます。
   

 やがて、目の前に大きな斜面が見えてきます。
この斜面を登り切り少し歩くと山頂です。

この大斜面は遮るものが無いので風がまともに当たります。
そのの風の強弱を利用しながら一歩一歩シールを利かせながら歩きます。

おーっ、山頂標識が見えてきました。

   
 
山頂は風が強いものの景色は最高です。

  
   前回登った浜益岳・浜益御殿方面です。

  
   雨竜沼方面です。

  
  

 山頂で記念写真を撮り、風が強いので少し下がったところでシールを外します。
さあ、ここからは降るだけです。

その様子は、動画をご覧ください。


2021.4.24.暑寒別岳をすべる!

2021.4.20.無意根山へ!!

2021-04-26 16:00:37 | 札幌近郊の山
 今日は、秀岳荘の旭川店に努めるスタッフの人と無意根山へ行ってきました。
この山は千尺までは今シーズンも2度ほど行っていますが、そこから山頂までのルートが長いのでついつい行きそびれていました。

今回は、初めて無意根山の山頂を踏みたいという希望に沿って出かけることになりました。
ルートは夏道沿いではなくて胡桃沢林道を使って登ることにしました。

   
    駐車場はアスファルトが顔を出し、すっかり春めいています。

 カリカリの雪面かと思いきや表面が薄っすらと融けています。
これも気温が高い証拠で春らしい季節を表しています。
少し登ると荒々しい定山渓天狗岳が顔を見せてくれます。
ここから見る定山渓天狗岳は本当にいい顔をしている山だと思います。

 胡桃沢林道に入ってすぐ、林道を横切る足跡が雪の上に残っています。
おや?と思ってみると熊さんの足跡でした。
   

   
    それほど大きな足跡ではなかったので、まだ若い熊のものでしょう。

   
   最後の急斜面を登り、千尺まで来ると正面に真っ白な余市岳が見えています。
   

   ここから見える無意根山の山頂部は本当に遠く感じます。
   
 でも、歩かないと着くことできません。

 今日の天気予報は、風が強いので登山には適さないとの予報でしたが、この辺りはそれほど風が強くないのでドンドン先へ進みます。

 山頂部の平らなところまで登りましたが、この辺りは右手から強風が吹いてきます。
それを避けるように歩いていると左手の谷底に無意根尻小屋の赤い屋根が見えてきました。
   
   真ん中に小さく赤い屋根が見えます。

 ここまで来るともう少しで山頂です。
   
   はい、やっと山頂に着きました。

 同行者たちはさらに先にある三角点まで行ってみたいというので、私は少し戻って風を避ける場所を探し休憩します。

 ここからは、長尾山を経由して下山します。
ストップ雪に悩まさ裸ながら何とか山頂部を降ると羊蹄山がはっきり見えてきます。
   

 軽い傾斜を登り返すと長尾山です。
ここから見る余市岳と定山渓天狗岳の姿もいいのです。
   

   

 そしてその中間にある白井岳もなかなかの姿をしています。
   

 最後は後ろを振り返ると左右対称に姿を見せる羊蹄山です。
   
   ここから見る羊蹄山は、本当に左右の均衡がとれていると思います。

 最後に、無意根山の山頂部を振り返り、お別れします。
   
 風に悩まされた無意根山でしたが、最後は最高の景色を楽しませてくれた山行でした。


2021.4.7.浜益岳・浜益御殿へ

2021-04-16 18:35:20 | 暑寒別・増毛・樺戸山系の山
 4月に入り旭岳に引き続き浜益岳・浜益御殿へ行ってきました。
この日も快晴という絶好の天気に恵まれました。

浜益・幌の神社前に朝6時に集合します。
ここから神社前を通り林道を登ります。
砂利道を走り、舗装された道路に出ますがその途中で雪に阻まれ、ここからは歩きになります。

   

 先行者の車が数台止まっています。
出発準備をしますが、スキーをザックに付けて歩く準備をする者、肩に担ぐ者などいろいろです。
私はそれほど歩かなくても雪が出てくると判断して肩に担ぎます。

 ほどなく(200m~300m)ほどで雪になり、ここからはひたすら林道を歩きます。
しかし、林道が大きく左折するところから林道を外れコブ山に向かって登ります。
コブ山に到着すると正面右手に浜益岳が見えてきました。
  
   
   今日のメンバーです。

そこからいったん下り、夏道の登山口から登り返しになります。
この登山口は、増毛山道の入口になります。
増毛山道というのは、古の道で雄冬岬を避けるために作られた山道です。
廃道となっていた道を草刈りなどをして復活させた道です。

   
 ここにはスノーモービルが入らない様に旗があるのですが、風のため旗がズタズタになっていました。

この先は、ゆったりとした尾根に乗りひたすら登ります。
右手にある谷の向こうには浜益岳が見えているというぜいたくな光景が広がります。
    

    
    ハイ松が見えてくると浜益御殿が近くなった証拠です。

 ここで2グループに分かれました。
浜益岳に行くうさぎさんチームと浜益御殿までのカメさんチームです。
私はカメさんチームでのんびり登ります。

 浜益御殿に着くと正面に雄冬山がゆったりとした姿を見せてくれます。
    

    
    遠くには暑寒別岳の姿も見えます。

    
    浜益御殿では風を避けるためにハイ松の陰で休みます。
今日は風も強くなく天気もいいのでのんびり浜益岳まで行ったうさぎさんチームを待ちます。

そのうち、先行していた人たちが浜益岳から戻ってきます。
その中に秀岳荘のスタッフさんがいたチームもいました。
彼らは1拍で浜益岳を楽しんだといいます。
しかもイグルーを作って泊ったとのことです。

やがて、うさぎさんチームも戻ってきます。
ここで合流し、あとは賑やかに滑り降ります。

最後まで天気が良く、みんな日焼けした顔で下山となりました。    

2021.4.5.旭岳を滑る!!

2021-04-08 16:16:59 | 大雪山系の山
 季節はすっかり春ですが、北海道の最高峰旭岳に滑りに行ってきました。
先週行った人たちの記録を読むと上部の斜面はガリガリでスキーにならなかったといいます。
でも、昨夜は雨が降りました。
この雨はきっと山では雪になっているはずです。
という淡い期待を抱きながら山へ向かいます。

 今日の天気予報は晴れです。
登山口となる旭岳温泉のロープウェイの駅に着きました。
くっきりと見える真っ白な旭岳、期待以上の景色です。

     
    ロープウェイ姿見の池駅前から旭岳です。

    
    姿見の池まで登ってきましたここまでは薄っすらと積もった新雪を踏みながら登ってきました。
この先の雪はどうなのかな?と心配しながら登ります。
    
     下に固くクラストした雪がありますが、スキーアイゼンを付けただけで登れます。

 8合目あたりまで登ってくるといい景色が広がっています。
    
     雲海に浮かぶトムラウシ山です。

    
    そして、十勝岳も雲海の上に浮かんでいます。

 斜面はガリガリとなって所々氷です。
    

 その氷混じりの斜面をしキーアイゼンだけで登るのは大変ですが、何とか登ります。

 やっと山頂に着きましたが、山頂は北風が強く休んでいる余裕はありません。
すぐにしきーのシールを外し、滑る準備をして北斜面を裾合平に向かって滑ります。
堅い斜面に薄っすらと4~5センチ積もった雪が適当なスプレーとなって気持ちよく滑ることができます。
この時期としては最高の気分で滑ることができました!!

 どんな感じかは動画をご覧ください。

2021.4.5.旭岳


 今日は最高の雪に当たりました!!
まさか、スプレーが上がる雪を滑ることができるとは思いもしませんでした。
動画で滑ったのは約40秒ですが、この滑った場所まで登るとしたら1時間以上はかかります。
バックカントリーとはそんな世界の遊びです。