風をあつめて-ぷらり日記-

すっかり山にハマッテマス。でも山ガールではありません。
三線、お遍路、ネパールのこと等も綴ってます。

週末またも雨

2013年08月31日 04時35分08秒 | 番外(日常つらつら)

先週から週末が雨になって、楽しみにしていたイベントがキャンセルになってばかり。
今週末も由良川源流遡行だったのに台風で中止になってしまった。
昨年とほぼ同じメンバーに今回初めて参加するYさんも合わせてイベント前から大盛り上がりだっただけ
にがっかり。

で、せっかくの休みがまた家で寝ているだけではつまらないので、この際雨でもいい、キャンプしましょう!
と呼びかけて集まることに。

スタッフもプライベートで遊んでくれることになったので、雨でも楽しい週末になりそうです。


ネパール エベレスト街道トレッキング その20

2013年08月30日 22時21分24秒 | ネパール2013

トレッキング9日目。昨日の夜から降り積もった雪でロブチェからの道は白く染まっている。



今日はとうとうEBCに行く日だ。
長い行程となるので朝食は6時30分にしてトゥクパとホットレモンをいただく。

7時に出発。
キンッと冷えた空気の中、ほとんど平らな道を行く。雪を踏む足音のほかに聞こえるのは自分の息遣いのみ。
ほぼ平らなのだが、その時のビデオを見ると息遣いは荒い。

そんな中でこんな大荷物(それもかなり重そう)を持って歩くポーター達を見ると本当に驚いてしまう。



これはベースキャンプ用のテントらしい。とても同じ人間とは思えない。すごいなあ。

そうして1時間ほど歩いていると、本日1番の難所に到着。



本当に短い登りなんだけど、急です。いやになります。はい。先にちろっと見えているのはプ・モリ。
30分ほどかけてゆっくりと登っていくと、目の前にすばらしい景色が広がっていた。



プ・モリがとても大きく見える。ここでしばし休憩。宿で一緒だったアメリカ人たちも休憩していた。

ここからヌプツェに向かうようにガレガレの斜面を登っていく。こんなところでもまだヤクがいる。



左手の斜面をトラバース気味に登っていくと、そこにはすごい景色が。



みんな歓声をあげるほどの圧倒的迫力で眼下に広がるクーンブ氷河。これは写真では分からない。
ここに行ってみないと絶対に分からない。これを見るために来る価値があると思った瞬間だった。

エベレストはここまで来てもまったく見えないのだが、クーンブ氷河の奥に見える白い部分がEBCだ。

このあたりから道はさらにガレてくる。



トレッキングルートだから安心と思っていたが実際にはけっこう危険なところもあって、何か起こっても
おかしくはない。例えばこんなところ。



そう、このルートも氷河の中にあるのだ。いつ上の氷河が崩れるか、足元が崩れるか分からない。
ナムチェ当たりのルートからは想像できないような道。



ゴラクシェプ方面から下ってくる人やヤクもいて、なかなかの混雑ぶり。
そうしてやっとゴラクシェプ(5170m)に着いた。



左に見える黒い丘がカラパタール(5545m)だ。すぐそこのように見えてるのに、登りに2時間もかかる。

右を見るとヌプツェは見えるがやはりエベレストは少しも見えない。ここまで来てまったく見えないのだから
ナムチェから見えるのはある意味奇跡的?(笑)



ゴラクシェップにはロッジが少ないので1軒目は断られたが2軒目は部屋が取れたのでよかった。
9時35分着。思っていたより早く着いた。でも疲れたなあ。



ネパール エベレスト街道トレッキング その19

2013年08月25日 15時57分55秒 | ネパール2013

トゥクラを9時47分出発。
急登をゆっくり登っていく。きつい。そしてなぜか出発して15分ほどで猛烈にお腹が空いてきた。
シャリバテで力が入らないよ~。休みたいが、チェリンじいは休ませてはくれない。
なんとか登りを終えたところがエベレスト遭難死者の慰霊碑がある場所, Memorials of Died on Everest
だった。 



ここからはエベレストは見えないし、なぜここに慰霊碑が建てられているのか分からないが、おびただしい数
である。
ここで日本から持ってきていたチロルチョコとドライアップルを食べて適当にお腹をごまかしたら出発する。
メモリアルからまた少し登ったら左手の斜面に道が見えたのでそっちに行くものと思ったら、カーブを曲がると
右手に下っていく道があった。左手の道はロブチェからチョラ・パス越えをする際に通るゾンラへの道らしい。



そこからはロブチェ(6090m)、プ・モリ(7165m)、ヌプツェ(7864m)が見渡せるようになった。絶景なり。
この道で反対側からやってくる日本人男性2名と再会。1人はナムチェに行く途中で出会ったおじさんで、
何度もネパールトレッキングに来ているらしく前回はメラ・ピークに登ったらエベレストの展望がいまいちだっ
たので、今回はエベレストに近いロブチェ・イーストに登りに来たとのことだったのだが、もう登ったのだろうか
と思ったらロブチェBCから上がったハイキャンプでひどい下痢に見舞われて敗退したらしい。

日程が余ったのでせめてチョラ・パス越えしたかったのだが、自分のガイドは行ったことがないので許可して
くれないからパンボチェ経由でゴーキョに行くとのこと。チョラ・パス越えする予定の私をうらやましそうに見て
いた。でもおじさんに付いているガイドはクライミングガイドで、チェリンじいはトレッキングガイドだから力量は
そっちのガイドが上だろうし、トレッキングルートであるチョラ・パスなら行けるんじゃないのと思うんだけど、
行ったことないルートを案内するわけにはいかないんだろうな。

そしてもう一人のおじさんはタンボチェへの登りで会った人だったけど、体調が思わしくなく結局カラパタール
には登らず帰ってきたとのこと。

久しぶりに日本人と会って話せたのはうれしかったなあ。なんせ日本人はもとより、そもそもアジア人の
トレッカーがほとんどいないんだもの。欧米人ばっか。



ゾンラへの道の分岐からはまた少しだけ緩い登りとなるものの、あと30分となっているのでがんばる。



11時40分にロブチェ着。思っていたよりずっと早く着いた。なんだかんだ言って少しは体が高度順応して
楽になっているのだろうか?

ロブチェはEBCへ行くのに必ず往復とも通る町なので、たくさんのトレッカーが宿泊する。そのためロッジも
かなりの混雑で、今夜は満室のためチェリンじい達ガイドはダイニングで寝ることに。マチンドラじいに至って
はロッジにも泊めてもらえないためバッティで寝ることになった。

トゥクラでスープしか飲んでいないので何か食べたらと勧められたのでフルーツを再度注文。



パイナップル缶(スモールサイズ)で600ルピーもした。だけどおいしかったな。ほんと、フルーツ缶なら
疲れてても食べられるよ。温めてもらってるから安全だし、体も冷えないし、糖分も取れるしお勧めです。

ここシェルパロッジにはマチンドラじいの親戚が働いているからここに決めたみたいなんだけど、広いし
お客も多くて活気のあるロッジだ。昨日まで2日連続宿泊客は私1人だけだったから少しうれしい。
ここに日本人トレッカーもいたらもっとうれしかったのになあ。意外といないんだよなあ。

さて、少し休憩したら周辺を散策することに。



チェリンじいも携帯が通じるかもと一緒に近くの丘に登ることにしたのだが、少し登ってみたけど全然通じそう
にないので引き返して反対側の丘に登ることにしたようだ。私は体調が良かったのでもうちょっとこの辺を歩く
ことに。

で、なんだか本当に気分が良かったので一番上まで登ってみたらクーンブ氷河が見えた。



山は午後のためあいにく雲が多くあまり見えない。氷河はほとんどが土砂に覆われているがところどころ
氷の部分も見えて、本当に氷河なんだなあと再認識。



この丘がまたどこまでも続いていて、先に行きたくなるんだよね。だからついつい踏み跡のあるところを
どんどん進んでいってしまった。もしかしたらEBCかカラパタールが見えたりしないかな?



すると左手の奥のほうにこのあたりに似合わないピラミダルな建物が見えた。イタリアンピラミッドだ!
これはイタリアが気象観測のために建てた研究施設で、通常のトレッキングルートからは見えないから
見られてラッキー♪



それにしてもちょっと先まで来すぎちゃたかな。振り返るとロブチェがだいぶ小さくなってしまっている。

チェリンじいが帰ってこないと心配してるかも・・・と思ったら案の定チェリンじいらしき姿が私を探しに来ていた。
この丘で一緒になったアメリカ人の元軍人さんのガイドは、ここからEBCが見えると言っていたのだが、
あとでチェリンじいに聞いたら見えないはずだけど、とのこと。

2時間ほどの散策の後ロッジに戻るとダイニングの壁際のベンチは満席で座るところがなかったので、マチン
ドラじいの泊まるバッティに遊びに行った。そこはあるロッジの玄関に上がる階段下を使った粗末なバッティで
薄いベニヤ板で囲っただけという感じのバッティだった。あいかわらずバッティで飲むミルクティは茶葉から入
れてることが多くおいしいのだが、いかんせん寒いのである!!これは耐えられんと早々に撤退した。マチン
ドラじいは今夜ここで眠るのだと思うととてもかわいそうだし心配だ。彼はダウンも持ってないかならな。

ロッジに戻りストーブ前に椅子を置いて本を読んでいたら17時にストーブに火が入った。でもここは下から火を
付けず上から火を付けたのでなかなか暖かくならない。(そのかわり長い時間付いていたのでそれを狙って上
から火を入れたのかも?)

夕食は6時30分にしてもらい、チョウメンを注文。相変わらず半分しか食べられない。
夕食後アメリカ人の団体客がツアーリーダーらしき人から明日の注意を受けていた。どうやらEBCが目的地
らしく、リーダーの言葉に「イエ―!」とか叫んでいてアメリカ人らしい乗りの良さだ。聞いていると明日6時に
出発してEBCに行きゴラクシェップに泊まるというから完全に同じ行程だ。

この日はみんな寒いので夕食が終わってもなかなかダイニングを去ろうとせず(部屋は暖房がないので寒い
のが分かり切ってるし)、ガイド達はダイニングのベンチに布団を敷いて寝るので客が全員出てくれないと眠
れないから大変だ。

私は水筒にタトパニを入れてもらい湯たんぽ代わりにすることにした。
ロブチェは本当に寒い。今日は特に高山病の兆候はなかったけど、首の付け根が重い感じ。

明日はいよいよエベレストBCだ。


ネパール エベレスト街道トレッキング その18

2013年08月24日 07時47分54秒 | ネパール2013

トレッキング8日目の朝。4時ごろ起きてしまったが頭痛はしないのでダイアモックスは飲まないことにする。
結局ダイアモックスを飲んだのはチュクンでの1回限り。あのボーっとした感じや手足の指のしびれという
副作用を考えるとあまり飲みたくなかったし。

今朝、チェリンじいは上機嫌だった。

というのも、昨日の夜チェリンじいの携帯電話のバッテリーチャージの差し込み部分がスマホじゃないのに
マイクロUSBであることが分かったので、今回カメラのバッテリーチャージのために日本から持って来た乾
電池式バッテリーチャージャーが使えるんじゃないかなと思ってやってみたらうまくいったのだった。

カメラのバッテリーをチャージすると乾電池4本を使い切る前に何故かチャージ不能となってしまうので、
残った分で携帯電話をチャージしたらいいよ、と貸してあげたのだ。「なんで今まで教えてくれなかったんで
すか~?!」と言われたが、チェリンじいの携帯をチャージするために日本から持ってきたんじゃないからね。(笑)

さて、あいかわらず食欲はないので考えた末「シェルパシチュー」を注文する。
日本人にも食べやすいというのをどこかの日記で見たので。



お椀は小さいがたくさんの野菜に小さなすいとんが入っていた。今の私にはけっこうなボリューム。

今日はディンボチェ(4410m)から山の斜面をトラバースしてトゥクラ(4600m)へ行き、そこからロブチェ
(4930m)まで行く。いよいよEBCが近くなる。7時10分発。



今は間近なアマダブラムだが、これからは離れていく。



泊まったロッジはディンボチェの中でも一番高いところにあり、すぐ裏からトラバース道に入る。
チェリンじいは携帯電話で音楽を大きく鳴らしてご機嫌で進んでいく。この日は一日中こんな調子。
ネパール人は音楽好きである。まあ、私が息切らして歩いているもんだから、おしゃべりもできないし暇
なのもあるかも。



山を回り込んだら丘に出た。ロブチェ方面にはもう岩山しかない。木もなくなり荒涼とした雰囲気となる。

振り返るとタムセルクやカンテガが見える。思えば遠くまで来たもんだ。



下にはペリチェの町が見える。ペリチェは谷沿いにあるため風が強く寒いのだそう。
また、下の方にあるのでトゥクラへの登りがきついようだ。

他にトレッカーがほとんどいない丘を3人でもくもくと歩く。楽ちんなんだけどはあはあ言う。5400mを
登って今は1000mも下ってるんだから少しは楽になるのかと思ったけど、そうでもない。



そうしてトゥクラが近づいてきた。トゥクラは数件ロッジがあるだけの場所だが、そこからの登りの道が白く
見えている。今日の難所はあの登りだ。



ディンボチェから2時間弱の9時4分着。ここからロブチェまではロッジがないのでかなり早いがお昼に
することに。でも、まったくお腹が空いていないので、結局ホットレモンとマッシュルームスープだけをいただく。

と、ここでディンボチェまで一緒だったアルゼンチン人の彼と再会した。彼らはディンボチェから直接ロブチェに
行き、そこから一気にEBCを往復して帰ってきたところらしい。今考えるとすごいわ。私には無理。

トゥクラを9時47分に出発。いきなりの登り。



もう登りを見るだけで気持ちが萎える。(笑) トレッキングも1週間を超え、たとえ1日3~4時間しか歩いて
いなくても毎日歩いているし、高度や食欲減退でパワーが出ないのもある。

目的地はまだ先なのだ。がんばろう!


ネパール エベレスト街道トレッキング その17

2013年08月20日 22時25分08秒 | ネパール2013

トレッキング7日目。

4時前に頭痛で目が覚める。今日は初の5000m越えになるので、とうとうダイアモックスを半錠飲むことに。
さらに冷えで左足も攣りそうだったのでカイロを貼り、こむら返りに即効性のある漢方薬「芍薬甘草湯」も飲んで
再度ベッドに入った。

5時過ぎに起きると頭痛は治まったものの何だかボーっとするような。

朝食を食べにダイニングに行くとチェリンじぃはとっても元気そうである。



シナモンパンケーキに蜂蜜をかけて、ドゥ・チヤ(ミルクティ)で朝食としたものの食欲がなく半分マチンドラじい
に食べてもらった。

それでもテルモスにミルクティを入れたらルンタを持ってチュクン・リへ出発。6時37分。

ロッジから上部に緩やかに登っていく。朝早いので川が凍っていたり橋が霜で滑りやすくなっていて怖い。
マチンドラじいが手を貸してくれる。大した傾斜でもないのにかなり息が切れる。

実は今までスポーツタイツを履いて歩いてたけど、よく考えたら荷物は軽いし毎日すごい距離を歩くわけでも
ないのでスポーツタイツを履く必要はないことにやっとこさ気が付いて、今日から履かないことにした。
それよりも体の締め付けが無くなって息苦しさが少しでも軽くなる方がずっといい。だからブラもしないことに
した。(笑) どうせ寒いからずっとジャケット着てて分からないし。



道は緩やかではあるが確実に登りになった。前後には他に誰もおらず、私たち3人だけだ。
なんでこんなに苦しいんだろう。ものすごくゆっくりとしか歩けてないのに・・・。



1つ目のコブを超えると広いコルに着いた。チュクン・リは右に見える黒い山で、後ろにはローツェ。
こう見るとなんだか平和な散歩道なのに、とてつもなく遠いのだ。まだ登るんだと思うと暗澹たる気持ちに・・・。

ここからあのチュクン・リのコルにあたるところまでの登りは、もう本当にしんどかった。何もしゃべれない。
心臓どころか胃が飛び出るんじゃないかと思うほど息が出来ず、1秒に半歩しか進めない。牛より遅いよ。

まったく写真も撮る気にもなれず、上を向くと先が見えて辛いので、ただ数歩先を見て歩くのみ。

マチンドラじいは周辺にあるたくさんのケルンに石を積みながら後ろからついて来る。私もケルンに石を
積みたいけど無理!!

そしてダイアモックスの副作用なのか。指先がジンジン痺れる。これはなんかいやだ。

もう本当にこれ以上登りたくない~!と思った頃にチュクン・リのコルに着いた。9時9分。
出発してから2時間半ほどだったが、この旅で「もっともしんどいで賞」を授与します。(笑)

チェリンじい達はいそいそと持ってきたルンタを張りだしたが、私はしばらく動けず・・・。
ミルクティを飲んでカラカラになった喉(というか口)を潤し、しばらく休憩してからノロノロとルンタを張るのを
手伝ったのだった。



                   ローツェとチュクン・リをバックに。



振り返ると別世界のような格好いい山々が広がっていた。そしてその手前には銀色に輝くイムジャ・ツォが
見える。温暖化の影響で決壊の危険があると言われている氷河湖だ。
ここから見えるんだったら昨日無理して歩かなくてもよかった・・・。

手前にはたくさんのケルンが。このあたりの石はどれも平べったいので積みやすいのだ。

チェリンじいとマチンドラじいは携帯電話がつながるか頑張っていたが、結局つながらず。
ロッジではチュクン・リまで登ればつながると聞いていただけに2人ともがっくり。チュクンでもつながらない
し、ディンボチェでもつながらないため長いこと電話できていないのだった。

本当に2人とも携帯大好き。いやネパール人すべてなのか?音楽を聴くのも携帯だし、マチンドラじいは
電話がつながればそれはもう楽しそうにおしゃべりしている。

しばらく景色を堪能したら、チェリンじいが「さあ、どっちに行きますか?」と聞いてきた。
ここから右に行くとチュクン・リの最高峰で、左はすぐそこの丘だ。
「右」と答えたら、「右に行ったらあと1時間半はかかりますよ。」とのこと。見た感じではそこまでかからなそう
だったんだけど、さらに「ここ全体がチュクン・リだから、右でも左でも同じです!」と力を込めて言われてしまう
と左に行くしかない。そう、彼らにしてみれば雪のない山など「山頂」ではないので、少しくらい高かろうが50歩
100歩というわけ。

なので地図上のチュクン・リの最高峰には行かず、その手前の丸山(5404m)をGoalとする。



そこから北のほうを見ると灰色のグレーシャー(氷河)の向こうに白いとんがりが。雲がてっぺんにかかって
いるのがプ・モリだ。これからずっと見ることになる。

で、帰りは楽ちん。息も切れない。
ケルンに石を積みつつ、目の前の景色を堪能しながらゆっくり下っていく。



  大迫力のヒマラヤ、氷河の広大さ、自分がこんなところにいることが信じられない。



下りはあっという間で1時間で降りてきた。10時45分着。
それにしても本当に疲れてしまった。食欲もなかったが何か頼まなければならなかったのでトーストとフルーツ
カクテル、ホットレモンを注文。



初めて頼んだフルーツカクテルは寒いので温めて出してくれた。これなら食欲なくても食べられる。これから
食欲のない時はフルーツにしようと決める。トーストはほとんど食べられず。

疲れた体に鞭打って11時55分にロッジを出発。
ずっと下りなので休憩なしでどんどん下る。途中でマチンドラじいの携帯が通じて楽しそうなおしゃべりが始
まった。チェリンじいの携帯はつながらず。というのもネパールの携帯はSIMカードが2社分差し込めるよう
になっていて、マチンドラじいは2社のエリアをカバーしているのだが、チェリンじいはなぜか同じ会社のSIM
を2枚入れているのでエリアが狭いらしい。なぜ同じ会社のを2枚入れるのか、謎。

それにしてもうらやましい。SIMカードはたった5ドル程度で手に入り、電話代も格安なのだ。

で、ディンボチェには13時10分着。今度は2日前とは違うロッジに泊まる。今度はすぐにストーブ入れてくれ
ますように。



お部屋は清潔で広かった。
ダイニングで3時のお茶をいただいていると、チェリンじい達が携帯のバッテリーチャージが100RPSで
出来るバッティに行くというので付いて行った。

途中、ショップで手袋を購入。入れたつもりが持ってきてなかったのだ。いくつか見て回ったが、あるショップ
ではマウンテンハードウェアのが700RPSで売られていてマハンゴ!次のショップには普通の手袋が180
RPSで売られていたので迷わず購入。

その後向かったお店はポーター達が利用するようなバッティなので、キッチンが直接見られたりして私には
面白い。



他のポーター達から「なんでこんなところにいるんだろ?」的な視線を浴びる。ハハハ。

バッティは簡易宿泊所でもあるので、どんなところで寝ているのか興味があったので見に行くと、



こんな感じ。ブルーシートの下には薄いマットぐらいは敷かれていたと思うが、かなり寒そうである。
しかしここでご飯を食べれば宿泊代はかからないらしいので、大きな節約になるんだろう。実際ロッジの
レストランよりミルクティも若干安かったし。

ちなみにバッティのお兄ちゃんはマウンテンハードウェアのダウンにマムートのパンツを履き、手にはスマホ。
まったく、貧乏なのか金持ちなのか分かりません・・・。


白馬三山行ってきました。

2013年08月15日 10時28分50秒 | ハイキング・登山

白馬三山より帰ってきました。
天気は思ったより良くなく・・・。どうにも日本海からガスが流れ込んで、いつものように真っ白に。(涙)

でも大出原では晴れました。



大出原のお花畑は北海道に匹敵するほどの規模で、I姉さんも「これぞアルプスの少女ハイジの世界!」
と、ご満悦でした。

心配していた鑓温泉小屋の混雑も思ったほどではなく、着いた時間が早かったのもあり極上の温泉に4回も
入れて最高だったなあ。泊まって良かった。

鑓温泉小屋からのご来光 

詳細は後日!

今から田舎に帰りまーす。 


またまた白馬へ

2013年08月09日 19時04分16秒 | ハイキング・登山

まだ1週間しか経っていないですが、また白馬へ行ってきます。
I姉さんを連れて、初めての北アルプス縦走のお手伝いをば。

お盆なので小屋泊が恐ろしいですが、ヤマテンの天気予報はこれ以上ないくらい上々の
ようです!楽しみすぎるっ!

しかし夜行バスで寝て超混雑した小屋に2泊もしたら死んでしまうかも・・・。
鑓温泉を覗いて信じられない光景を見たら降りてきちゃおうかな?
どっか泊まれるところあるだろう、きっと。うん。

それでは行ってきまーす!


久しぶりに

2013年08月04日 23時18分23秒 | ハイキング・登山



九度山から高野山に登ります。I姉さんと来週末に白馬三山を縦走するためのトレーニングです。
熱中症にならないか心配なほどのお天気!

九和楽の柿の葉寿司に、2リットルの飲み水、うちわ片手にがんばります!

10時過ぎに慈尊院を出発し、最初からきつい登り、日陰の少ない道を登っていきます。
40分ほど来たところでI姉さんが、「もうダメ!」と座り込んでしまった。どうやら軽い熱中症のよう。

私は暑いだろうからと半袖、長ズボンにスポーツタイツはなし、ストックはなしでウチワであおぎながら
登っていたんだけど、I姉さんは帽子、首には手拭い、長袖シャツに手袋、スポーツタイツに半ズボン
という格好だったので、熱の逃げ場所が無かったんじゃないかな?

帽子と靴、靴下を脱いで、濡らした手拭いを首にかけ、スポーツタイツは脱いで浴びるほど水を飲ん
だら1時間ほどで回復しました。良かった。

で、予定では4時ごろには大門に着くはずだったけど、この1時間のロスと、あと残り30分ほどの
ところで夕立ちに遭い、結局着いたのは17時過ぎでした。でも無事歩き通しましたよ。

I姉さん、よくがんばりました。一瞬大きくテンション下がってたけど。(笑)

この苦しいトレーニングを考えれば、白馬三山も歩き通せることでしょう!

あとは天気のみ。晴れてくれ~!!


白馬大雪渓から蓮華温泉へ 後編

2013年08月04日 05時54分20秒 | ハイキング・登山

次の日の朝、もちろん雨。それはいいが、雷はいただけない。ヤマテンの天気予報では雷は朝方
までという感じだったのだが。

5時45分に白馬山荘を出発。前の団体があまりにも遅いので先に行かせてもらう。山頂はもちろん
何も見えないし、スルーして三国境へ。6時46分着。

朝日岳への道も真っ白だし、西寄りの風が吹いていてお昼前後に一時大荒れになる予報だ。
初めてのルートなうえ、メインルートから外れていて人もあまり通らないため、ここは無理をせず
下山することにした。幸い携帯が通じたので朝日小屋にキャンセルの電話をし、りこぼに1日早く
下山して泊まらせてもらえるようお願いした。

こうなったら早く白馬大池まで下りよう!



小蓮華山には7時24分着。誰もいません。そして真っ白。
けっこう飛ばしているつもりなんだけど、コースタイムと変わらないな。

この先にコバイケイソウのお花畑が。



今年はコバイケイソウの当たり年らしい。雨も小ぶりだったのでささっと写真を撮る。
すると「ゴロゴロ・・・」といやな音が。もう去年の表銀座縦走から雷は大の苦手になってしまったので
雷鳥坂を転がり落ちるように走り下りる。(笑)



するとお約束の雷鳥さん発見。道案内するように前をトコトコ歩いていった。よく見ると足環が付いて
いるね。今まで見た雷鳥で足環がされているのはいなかったような気がする。

それにしても白馬大池に下りるまで、けっこうしつこく雷がゴロゴロ鳴っていた。落ちるぞ~!っていう
より、雨降らすぞ~!って感じの鳴り方だったけど。

そうして白馬大池の小屋にびしょ濡れで8時20分着。もう靴の中にも浸水している。最終日だから
いいけどさ。

どうも雨は強くなるばかりで、小雨になる気配も見られないので、ここでモーニングコーヒー(100円)
をいただき、しばし休憩。ガイド付きの団体さんは今日は蓮華温泉泊まりなので急ぐ必要もないから
と10時まで休憩するのだそう。私もどうせバスは13時35分しかないから、今出て行っても3時間は
待つことになるのでゆっくりしてもいいんだけど、どうせ止みそうもないし、蓮華温泉への道は沢の
ような感じと聞いていたのも頭にあって、8時50分に出発した。



道はこのとおり大雨のため小川のようになっていた。これはまだ流れが少ないところ。
雨がすごくてカメラが出せなかったので。

天狗の庭までは4,5カ所の渡渉もあり、正直早めに出てきてよかったと思った。川は増水するばかり
だし、私はもともと浸水してたから気にせずに川にも足を突っ込んで歩いたけど、濡れてないと却って
浸水しないように歩こうとして危険かもしれない。

どちらにしても雨の日に歩くルートではないですね。かといって栂池方面も楽しいルートではないけど。

長い長い下り坂を延々と下りていき、蓮華温泉に着いたのは10時40分でした。お疲れ様、自分!

日帰り入浴は800円で、内湯に行くと白濁したお湯で硫黄の香りもして、いかにもな温泉に大満足。
金曜日で空いてたし。

時間もあるし、お腹も空いたので、生ビールに牛丼を注文。生ビールは700円で、牛丼は850円
だったかな?



13時35分のバスで平岩に降り、そこからJR代替バスで南小谷へ。代替バスは電車と同じ時刻に
発車しているらしい。接続が悪く1時間近く待つのよね。

南小谷でさらに信濃大町行きの電車に乗り換え、りこぼに着いたのは16時30分でした。
夕食は中華。うっかり写真を撮るのを忘れてしまった。夏野菜満載のおいしい中華だった。

朝は外にて。



と、準備してもらったのに小雨が・・・。中で食べる。ハハハ。

その後出発前に親海湿原をお散歩。
今年は見たことがないほどコオニユリが大量に咲いていた。



朝日小屋へいけなかったのは残念でしたが、また天気のよい日に歩いてみたいと思います。


夏山! 日高幌尻岳へ。 その6

2013年08月03日 16時09分59秒 | ハイキング・登山

幌尻岳3日目。今日は3日間で一番天気が良さそうだ。



テントを撤収。砂地は平坦で柔らかく快適だったが、砂が底にたくさん付いて取れないのが残念!
グラウンドシートを敷くべきだったな。

朝食は昨日と同じくみんなはねこまんまで、私はパンが余っているのでそちらを食べる。



七つ沼にはトイレがないので人目に付かないところをみんな探していくのだが、そこにはエゾハクサン
イチゲのお花畑が広がっていたりする。そして目の前にはまた鹿が。

時間通り撤収を終えたら6時過ぎに出発。

 次にここを訪れることはあるのか?

あいかわらずきつい坂道を登っていく。



今日は本当に天気がいい!その分暑いけど、こんな景色を見たら疲れも飛ぶね!

稜線まで出たらすこし休憩してトッタベツ岳へ向かう。



ツガザクラやエゾツツジの咲く道を進み、トッタベツ岳の急登をハイマツに遮られながら登りきる。



は~!きつかったあ!7時18分なり。 ここで座ってしばし休憩を取ろうとしたら、夜光虫さんが1日
目から痛いなあと思っていたお腹のあたりに異変を感じてめくってみると・・・



       ぎゃー!!!なにこれ?ダニ!? いや~っ!!頭入れてるっ?!

 ダニってヒルみたいに吸い付いてるんじゃなくて頭突っ込んで血吸うんだ・・・。気持ち悪すぎる。

 夜光虫さんも一緒にぎゃ~!と言ったものの、ふたこと目には「カメラ!!」って。(笑)

 他の道内登山者は「病院行けばすぐよ。」とのこと。こりゃあ明日は病院だなと思っていたら、冷静
なMIKOさん、自分の救急セットからピンセットを取りだした。それも先が折れた特殊なやつで、ダニ
をつまみ出しやすいように買ったものらしい。

 それでMIKOさんがダニを取りだし一件落着。いやはや最終日もいろいろあるわ。(笑)

 気を取り直して先に進むことにする。七つ沼よ、さようなら。



KUROさんは帰り道に高山植物を撮るのに一生懸命だ。植物の写真はKUROさんに任せた!
ヌカビラ岳で休憩したら例の急坂を降りていく。とにかくすごい道で、よく登ってきたもんだと感心
する。登りはトッタの泉から1時間40分かかってきたところを45分で降りてきたくらいの勾配です。

沢に着いても気を抜かずに下っていき、林道に13時に到着。あとは安全な道なので大休憩。
残す林道で残念ながら天気が崩れ、最後の20分ほどは雨具を着なければいけなかったけど、大
満足の山行となった。



帰りは道の駅でラ・フランスのソフトクリームをいただく。やさしいお味で、MIKOさんが勧める100%
ラフランスのほうが、バニラミックスよりおいしいな。

札幌に帰ってきたら、いつも泊まっているゲストハウス野中に送ってもらい、その後一緒に居酒屋で
お疲れ様の乾杯です。



しかし日が暮れると札幌と言えど寒いんだな、これが。ビールは一杯だけで次は熱燗にしちゃいま
した。

次の日、夜光虫さんと私はBISSEスイーツという道内のスイーツがいただける場所へ。



いろんなところのスイーツをイートインで食べられるようになっているのだ。



これは「きのとや」のオムレット。いろいろほかにも食べたかったけどランチも食べに行くのでお土産
ばかりいくつか買って帰った。



ランチはゲストハウスにお勧めしてもらった近所のお店で海鮮丼500円をいただく。

山は大成功、おいしいものも食べて今年も楽しい北海道遠征でした。