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「天山」は三上山の東側に位置する標高303.2mの山で、低いながらも山頂からは360°の景色が堪能できます。
「近江富士花緑公園」を起点にすれば、三上山へは花緑公園側登山道が通じており、天山にも花緑公園内の植物公園から登ることができます。
今回は植物園の駐車場に駐車されてもらい、駐車場の横から天山の登山道に入ります。
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登山道は右と左に分かれていて、登りは右のルートから登って、周回して左の道から下山してくるルートとしました。
誰も登らないような山かなと思っていましたが、先行者がおられましたのでその方の背中を遠目に見ながら登ります。
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低山は、最初に急登がある山が多いのですが、天山も例に洩れず最初は急登を登ることになります。
道が砂地のうえに前日の雨でややぬかるんでいる場所もあって、滑りそうで登りにくい。
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急登を登りきると尾根筋に出て緩やかなアップダウンの道に変わりますが、シダが多い道でこれは少し苦手な道。
当初は笹尾ヶ岳まで行こうかと思っていましたが、途中にシダが道に被るほど生えている画像を見て予定から外した経緯もあります。
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分岐はいくつかあったものの、分岐には行先表示がしてありましたので、迷うことはなく山頂方向へ進めます。
途中何度か三上山が見える場所がありましたが、登山道からでは枝葉が被ってしまうので、見晴らしの良い山頂からの三上山を楽しみにして登ります。
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登山道は途中から岩が見られるようになってくるのは、湖東・湖南の山の特徴なのか?道も段々と狭くなってきます。
最初の岩段を越えると大きな岩が多くなり、何ヶ所かで巨石に出会うことになる。
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道は巨石を迂回するパターンになりますが、岩に赤ペンキで進行方向が書いてあったりするので分かりやすい。
登山道から天山の山頂方向は樹木に遮られて見えないが、もう山頂は近い感じがする。
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巨石は多いのに信仰の形跡はなく、近くの三上山や菩提寺山・妙光寺山などの霊山が信仰の山になっているからなのかもしれません。
登山道は単調な尾根筋が続くものの、所々で巨石を見かけて迂回道に入るので飽きはこない。
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落ちそうで落ちない岩もあります。
上にある2つの岩は、何かに顔を突っ込んでいる小動物の耳のようにも見えますね。
岩の向こう側は迂回するので見えないのですが、迂回したら突然人の姿が見えてビックリする場面がありました。
迂回道は人がすれ違えない道幅ですので、当方の熊鈴の音が岩の向こう側からしていたので、待ってくれていたようです。
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そうこうしているうちに山頂へ到着です。
この坂を登ったら山頂なんですが、プチ金勝アルプスみたいな感じの道なのが嬉しい処です。
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山頂はこじんまりとしたスペースですが、360°ビューの景色が楽しめる気持ちの良い場所でした。
岩の上に腰かけてコーヒーを飲んでホッと一息。
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山頂で一緒になった方は、この辺りの山は全部登ったとおっしゃっておられ、地元の山を登り尽くしている方でした。
当方も最近この辺りの山を集中的に登っていますが、まだ未踏の山が多く“この辺りの山は制覇したぞ”と言えるレベルではありません。
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山頂には四等三角点があります。
よく三角点に足を置いたり手でタッチしたりする写真を見ますが、結構多いパターンなんでしょうか。当方はしたことないのですけど...。
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三上山と妙光寺山が目前にあり、その奥には琵琶湖を挟んで比良山系が見えます。
比良山系の山にも行きたいし、鈴鹿山系の山にも行きたい。
アルプスや百名山など有名な山を好んで登られる方もおられるが、滋賀県の低山を地味に登ると山がどんどんつながっていくような気分になって楽しいものです。
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北東には田中山や吉祥寺山や古城山があり、奥の琵琶湖近くには岡山や津田山や八幡山が見える。
登ったことのある山もあれば、未踏の山あり、リピートした山ありといろいろあります。
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湖南市方面を見れば十二坊や飯道山や菩提寺山。
もう一度登りたい山がこの方角には目白押しです。
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パノラマで西方向を見るとこんな感じです。
伊吹山や鈴鹿の山らしきが頭を出していたりもしたが、霞んでいるので識別ができませんでした。
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山頂から登る途中に会った分岐まで下りて、今度は別の道から下山して周回することにします。
絶景を前に腰かけて休憩できる岩があったのですが、風が結構冷たくて休むのは断念して下山します。
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登り道は急登から尾根筋といった道でしたが、下山道は木段があったりして下りやすい道でした。
道の途中には岩が不自然な形で積みあがっている場所もあり、巨石はこちらのルートにもあります。
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この辺りに交通の便のいい人だと、ちょっと登ってこようかと思い立って登れる山かと思います。
短い時間で登れる山ながら景色は素晴らしく、登った感は要した時間以上に感じられる山でした。