僕はびわ湖のカイツブリ

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“男のためのガーデニング”改め

御朱印蒐集~大津市 日吉東照宮~

2016-08-10 19:50:50 | 御朱印蒐集・仏像・磐座・巨樹・古墳・滝・登山
 東照宮と聞くと栃木県にある「日光東照宮」を思い浮かべますが、大津市坂本にある「日吉東照宮」も日光と同じく徳川家康(東照大権現)を御祭神として祀った神社です。
家康死後の1623年に徳川幕府3代将軍の家光によって造営され、1634年に現在の様式に改築されたとされています。

社殿の改築にあたっては、「権現造り」という建築様式で造営されていて、日光東照宮が造替された時にはこの日吉東照宮の建築様式が雛形になったといわれています。
「権現造り」とは、本殿と拝殿を石の間という一段低い空間でつなぐ様式のことを言い、祭祀者は一段低い石の間から祭典を行います。
祭典奉仕者は石の間から本殿に向かい祭典を行いますが、その後方の拝殿には徳川将軍など身分の高い人が並びますから、非礼にならないように一段低いところで祭典を行う配慮がされてます。



日吉大社から穴太衆積み(あのうづみ)の石垣に沿って歩いていくと、比叡山高校の校舎を経て坂本ケーブルの駅が見えてきます。
坂本ケーブルの横からのショートカットの道がありますが、敢えて石段登りをして参拝することにしました。



石段を登りきると唐門と透塀(すきべい)が見えてきます。
両方とも重要文化財に指定されていますが、内部拝観は金土日祝だけだそうですので注意が必要です。



唐門にも本殿にも数多くの彫刻装飾が施されていて、豪華さというか派手さを感じます。
徳川幕府の威信が感じられるような建築物になっていますね。



「権現造り」ですので右前方が拝殿、石の間を挟んで左後方後方が本殿になります。
御祭神は「徳川家康公・日吉大神・魔多羅神(まだらしん)の3柱が祀られています。
魔多羅神は天台宗の神で阿弥陀経や念仏の守護神とされています。日吉大社と延暦寺の関係が影響しているのでしょうか。



彫刻装飾は数が多すぎて全て把握するのは困難でした。
社殿の周囲全てに何らかの装飾が施されています。



上の虎の装飾は拝殿の正面にありますが、これは家康が寅年生まれだということに由来するとか。
下の装飾には右に“青い羽の鳥”、左に“喉元が橙色の鳥”。何の鳥が彫られているのでしょうね?



申年にちなんで猿の装飾です。
この猿はあまり愛嬌がない顔をしていますね。



神社・仏閣へ参拝した後に整理する意味も含めていろいろ調べてみるのですが、見落としがあったことに後で気が付くことがあります。
今回は「権現造り」の建築様式の意味が後から分かったのですが、偶然ながら石の間が分かる写真を撮っていました。



神社の奥側から撮った写真で、手前が本殿・一段低い場所となる真ん中付近に障子があるのが石の間への出入り口・後方にあるのが拝殿です。
なるほど権現造りの意味が少し分かったように思います。


コメント (2)
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