毎年9月の半ば頃に職場の安全や衛生に関する講演会のような催しがある。グループ、協力会社等の幹部・管理者を中心に大きな会場を借りて行う、労務安全主催の一大イベントである。昨年も同様に時期に予定されていたが、運悪く台風15号が接近し珍しくこの地方も直撃されてそれどころではなくなったため、無期延期のようになっていた。昨年末に何故か重大な事故が重ねて発生してしまい、全社的にも非常事態という認識のもと、何とか年度内にこの大会を開催しよう、という動きが高まった結果先週のとある日に約半年遅れで行われた。まず参加した組織のCEOその他が挨拶し、交通安全、作業安全、リフレッシュ体操、健康講話といったプログラムで進行する。
今年は昨年発生した重大事故の多発などを鑑み、別途作成されたDVD再現画像を視聴するところから始まった。CG画像とは言え実際に発生した事故などの発生状況、環境、原因、対策などを綿密に表現しており、生々しく、また痛ましいものであった。まさしく運転免許試験場で更新時に見せつけられる交通事故のドラマのようなものだ。。。
ドクロネクタイでお馴染みの私は明らかに「主催」ではないのだが、預かっている職種上(というわけでもないだろうが)交通事故、作業事故、運動不足、疾患などおよそ「健全な働き」を阻害し、「何かしでかす」可能性が一番高い(ストレス高いのかなー)部門ということなのか、「閉会のまとめ」をしゃべらせられる羽目となっていた。昨年まではただ前で座っていれば良かったのに・・・
最後に色々話すというのは実に面倒なものだ。「総評」ということまでしなくてよいが、一通りのプログラムを全て終えた後なので、一般的には全部を総括し次につなげて締めるのが肝要だ。そのためには鼾をかいて寝ているわけにはいかず、取り合えず全講演聞き漏らさずにいなければならない。(当たり前か?!)自社はもちろん協力会社の幹部も列席している「硬い会」なので、必要なときはメモをとり、どんな締めを行えばよいのか一応真面目に考えていた。(結局ただの「思いつき」になるのだがねー)
何せ真面目に取っていたメモは何と「アンケート」の裏側で途中で回収されてしまうことになるのである。(あんまり真面目にやってないねー)
まず第一弾が交通安全編だ。どこぞのコンサルティング会社の社長が講演していた。この手の話は免許更新時の講習などで会場の皆は正直「聞き飽きて」いるから、それなりに「つかみ」だけは興味を持たせるような話ぶりだった。
「時速50キロで走行中に20メートル先に子供が飛び出してきたらどうすればよいか?」答えは「残念な結果になるしかない・・・」(馬鹿野郎!)
数十年前に教習で習った言葉を久々に聞いた。人間が目の前の事象を認知して脳の信号から物理的行動に移せる限界は0.7秒、その間ブレーキは踏まれないので自動車はそのまま走り続ける。これを空走距離、そしてブレーキがかかってから路面との摩擦力によって減速が進み停止するまでの距離を制動距離という。この計算でいくと子供を視界に認めてから、ブレーキがかかり始めるまでに10メートルそのまま走ってしまう。標準的な路面を時速50キロで走行すると制動距離は14メートルだから、突然飛び出した20メートル先の子供を避けることはできない。
ではどうするか?ハンドルワークで避けようなどとはとんでもない。車体が制御不能になって対向車線にはみ出したり、反対側の路肩に突っ込んだり・・・更に大きな二次災害をもたらす可能性が高い。
ブレーキをどのようにかけたらよいか?会場で指された人は「ポンピングブレーキ・・・?今はABSもありますけど。。。」と答えた。私も教科書にそう書いてあったのは思い出した。しかし講師は怖い顔して首を振り
「子供が目の前に飛び出してきているのに、ポンピングブレーキなんて悠長なことができる人がいますか!!?床を突き抜けるくらいにこうやって思い切りブレーキを踏み込むんです!」
彼はホントに床に穴が開くかと思うくらいの勢いでかかとを踏み込んで大きな音をさせた。会場の答えのようにABSを効かせるのが正解なのだが、ちょっと前の自動車は思い切り踏み込まないとこのシステムは作動しないそうだ。ふーん、そうなのか・・・私が交通で気をつけなければいけないと思っているのは、二日酔運転と自転車酔っ払い自爆運転の二つだけである。(何せ大酒飲みが多いから・・・)
この頃、恐ろしい睡魔に襲われていて、(((小夏師匠の布団キック力ぐらいあれば効くかもなー)))などと夢うつつに思っていた・・・(キャーごめんなさい!)
その次の作業安全に関する講演はずばり我が部門のスティーブが講壇に立った。高所作業における事故の発生、その原因、対策やルール、新しく開発された様々な安全器具やGPSシステムなどありとあらゆる作業安全に関しての取組みをわーっと説明してみせた。我が方の分野なのだが、改めて作業する方はあれやこれや色んなことをさせられて大変だなー。ましてこの「義務」を怠ると厳しいペナルティが待っている。いくら自分の安全のためとはいえ、多少やりきれない気分にはなってきた。
「『軽太くん』と名付けられていますがこれ、ものすごく重いんですー!」会場も苦笑いである。実際、これら特殊器具は何十年も改良が重ねられていて、素晴らしい進歩を遂げていると思うが、ネーミングだけは全くセンスないものが多い・・・
この話だけはさすがに全部承知しているので、私にとっては心地よい「お昼寝タイム」になった。これで後半を乗り切ることができる。。。
休憩の後は市内のフィットネスクラブの女性インストラクターによる「みんなの体操」というプログラムだ。彼女は同年代くらいに見えたが、さすがのプロポーションで「健康運動指導士」という肩書きを持っていた。
「普段、ほとんど運動しないなー、と感じている人、正直に手を挙げてくださーい」会場の8割以上が手を挙げた。(そんなに運動しなくてよく死なないものだ)
「右手と左手の指を一つずらして高速で数を数えていく」だとか、「右手が必ずジャンケンで勝つようにグー・チョキ・パーを両手で繰り返す」だとか・・・右脳と手足のリハビリみたいなことをやってから、立ったり座ったり、力を込めたり・・・いかにも「普段は座ったまんまでーす」という人向けの簡易トレーニングを行った。最後に全員でやったのが「NHKの<みんなの体操>」というモノなんだが、私は全然知らなかった。そう言えば昨年もやっていたような・・・今だに朝の番組であの中途半端なスタイルで体操しているんだろか?
「日常、ちょっとしたことでも筋肉に刺激を与えるだけで維持・増進できるんですよー。あきらめないで頑張ってくださいね」うーむ。。。こちとら「運動のし過ぎ」で腰痛になって痛み止め飲んで走ってるくらいだもんなー。シーズン始まると運動が週5とかなるしなー。正直あんまり実感なかった。
最後に健康管理の話。。。これは新しく着任した産業医の先生から睡眠の話であった。眠りの浅いレム睡眠とぐっすり深いノンレム睡眠、現代人は仕事上のストレスとか肉体疲労などにより深く眠る時間が減ってきているという。主に語っていたのは「眠れないときにどうするか?」
「皆さん仕事が忙しくて帰宅時間が遅いでしょう?遅い時間に夕食を摂ったり酒を飲んだり・・・次の日も早いのに眠れないときどうしますか?」
「さらに酒を飲む」「ストレッチでもする」「風呂に入る」・・・中には「こうなったら明日の仕事をしてしまう」などというツワモノ回答もあった。どれもNG。。。へーえ、じゃどうするのがお勧めか?と聞いていたら「自分にあったリフレッシュ法を見つける」というものだった。(なーんだ・・・)その辺りで私は心地よく睡眠につき始めた。。。REM睡眠の中で不眠症に話が展開していたように思う。
「ねえねえ、さっき『アルコール依存よりも不眠の方が危ない』とか言ってなかった?」隣人は「?」という顔をしていた。。。夢だったのか・・・・?!
寝つきはいいほうだし、確かに深くはないような気もするが、朝5時には起き出してしまう昔ならば「年寄り」と言われた睡眠スタイルの私にはどうも共感するような話題がない。。。
プログラムは順調に全て終わった。「以上を持ちまして閉会します」で済めばいいのだが、どうもそういう要請ではないらしい。こういう時は「自分も身につまされた」というのが一番なのだが、交通安全も運動も睡眠も自分の身に置き換えるとあまりあてはまらないから正直困った。。。。
しょうがない。ずばり寝ていたのでスティーブが何を話したのか聞いていなかったが、本職の話だけしてドロンさせてもらうとしよう・・・
「本日は半日に渡り安全衛生大会への参加お疲れ様でした。また安全、健康その他講演をいただいた講師の皆様ありがとうございました。
例年ですと閉会の挨拶は総務ラインがしていたようにも思いますが、私がここに立つというのは、人身、設備、交通、など様々な事故の脅威にさらされ、最も何かしでかしやすいのが我がセクションだという認識でおります。
昨年は大震災の余波もあったのか、エリア内外で様々な事故が発生しました。幸い震災後我がエリアでは大きな事故は起きなかったんですが、もう少しというヒヤリハット、ニアミスなどは山ほどあったんです。私も数え切れないくらいの緊急対策会議にドクロネクタイで出席しました。
そこでやってきたことは唯一つ、「なぜ事故が起きてしまったのか?そのメカニズムを分析し、重要な要因を消し去る、断ち切る」というものです。
スティーブさん(仮称)がご紹介した事故防止対策はその極めてシステマティックなものだと思います。安全装置や高所作業車などハードウェアは何十年も改良が重ねられ、又資格認定やペナルティなどソフトウェアも整備が進んでいます。しかしこれら外的な面からのアプローチといいましょうか、いくら進んでも「ゼロにはできないだろう」と考えます。
一方我々は何故起きてしまったのんだろう?という分析はよく行いますが、何故起きずに済んだのだろう?という分析はあまり行いません。色んな所で持ち出した話ですが、大震災後の復旧支援で道路は凸凹、度重なる余震、道もよくわからなく明かりも無いところで作業している状況で1件も事故は起きていない。何故だろうねと現場の責任者と話したらやはり「緊張感」と「こんなところで事故してる場合ではない」という「使命感」だろうなということでした。私の最寄JR駅のコンコースのルミネの出入り口で5メートルあるガラス扉の窓拭きをしていた青年は梯子に命綱もヘルメットもせずに上っていました。COSTCOで打っている梯子のパンフレットには外人女性がノーヘルでにっこり枝を切っている写真です。
よく「最後はみなさんの意識」と言われますが、内面的なところはそういうところにヒントがあると感じるんですよ。たぶん外面的な施策とは次元が違います。分かりやすくいいましょうか?明日から、『ヘルメット着用禁止』としたら不注意による事故ってなくなるような気がしませんか?何故か?少なくとも恐ろしさを知っている人なら「落ちたら死ぬ」という状況下ではこれ以上ないくらいに注意するはずだからです。むろん想定外の衝突もあるので本気でそんなことはしませんが。
こういう外面的な進化と内的な意識がうまく重なって行ったときに事故はホントにゼロにできると私は信じています。ぜひ我々は今年それをで実現していきたいと思います。以上で閉会の挨拶とさせていただきます。本日は長い時間お疲れ様でした。」
いやー、疲れた。(というより真面目に聞いてなかったのが悪い)
今年1年、「足元には注意して」皆が安全・無事に過ごせますように。
今年は昨年発生した重大事故の多発などを鑑み、別途作成されたDVD再現画像を視聴するところから始まった。CG画像とは言え実際に発生した事故などの発生状況、環境、原因、対策などを綿密に表現しており、生々しく、また痛ましいものであった。まさしく運転免許試験場で更新時に見せつけられる交通事故のドラマのようなものだ。。。
ドクロネクタイでお馴染みの私は明らかに「主催」ではないのだが、預かっている職種上(というわけでもないだろうが)交通事故、作業事故、運動不足、疾患などおよそ「健全な働き」を阻害し、「何かしでかす」可能性が一番高い(ストレス高いのかなー)部門ということなのか、「閉会のまとめ」をしゃべらせられる羽目となっていた。昨年まではただ前で座っていれば良かったのに・・・
最後に色々話すというのは実に面倒なものだ。「総評」ということまでしなくてよいが、一通りのプログラムを全て終えた後なので、一般的には全部を総括し次につなげて締めるのが肝要だ。そのためには鼾をかいて寝ているわけにはいかず、取り合えず全講演聞き漏らさずにいなければならない。(当たり前か?!)自社はもちろん協力会社の幹部も列席している「硬い会」なので、必要なときはメモをとり、どんな締めを行えばよいのか一応真面目に考えていた。(結局ただの「思いつき」になるのだがねー)
何せ真面目に取っていたメモは何と「アンケート」の裏側で途中で回収されてしまうことになるのである。(あんまり真面目にやってないねー)
まず第一弾が交通安全編だ。どこぞのコンサルティング会社の社長が講演していた。この手の話は免許更新時の講習などで会場の皆は正直「聞き飽きて」いるから、それなりに「つかみ」だけは興味を持たせるような話ぶりだった。
「時速50キロで走行中に20メートル先に子供が飛び出してきたらどうすればよいか?」答えは「残念な結果になるしかない・・・」(馬鹿野郎!)
数十年前に教習で習った言葉を久々に聞いた。人間が目の前の事象を認知して脳の信号から物理的行動に移せる限界は0.7秒、その間ブレーキは踏まれないので自動車はそのまま走り続ける。これを空走距離、そしてブレーキがかかってから路面との摩擦力によって減速が進み停止するまでの距離を制動距離という。この計算でいくと子供を視界に認めてから、ブレーキがかかり始めるまでに10メートルそのまま走ってしまう。標準的な路面を時速50キロで走行すると制動距離は14メートルだから、突然飛び出した20メートル先の子供を避けることはできない。
ではどうするか?ハンドルワークで避けようなどとはとんでもない。車体が制御不能になって対向車線にはみ出したり、反対側の路肩に突っ込んだり・・・更に大きな二次災害をもたらす可能性が高い。
ブレーキをどのようにかけたらよいか?会場で指された人は「ポンピングブレーキ・・・?今はABSもありますけど。。。」と答えた。私も教科書にそう書いてあったのは思い出した。しかし講師は怖い顔して首を振り
「子供が目の前に飛び出してきているのに、ポンピングブレーキなんて悠長なことができる人がいますか!!?床を突き抜けるくらいにこうやって思い切りブレーキを踏み込むんです!」
彼はホントに床に穴が開くかと思うくらいの勢いでかかとを踏み込んで大きな音をさせた。会場の答えのようにABSを効かせるのが正解なのだが、ちょっと前の自動車は思い切り踏み込まないとこのシステムは作動しないそうだ。ふーん、そうなのか・・・私が交通で気をつけなければいけないと思っているのは、二日酔運転と自転車酔っ払い自爆運転の二つだけである。(何せ大酒飲みが多いから・・・)
この頃、恐ろしい睡魔に襲われていて、(((小夏師匠の布団キック力ぐらいあれば効くかもなー)))などと夢うつつに思っていた・・・(キャーごめんなさい!)
その次の作業安全に関する講演はずばり我が部門のスティーブが講壇に立った。高所作業における事故の発生、その原因、対策やルール、新しく開発された様々な安全器具やGPSシステムなどありとあらゆる作業安全に関しての取組みをわーっと説明してみせた。我が方の分野なのだが、改めて作業する方はあれやこれや色んなことをさせられて大変だなー。ましてこの「義務」を怠ると厳しいペナルティが待っている。いくら自分の安全のためとはいえ、多少やりきれない気分にはなってきた。
「『軽太くん』と名付けられていますがこれ、ものすごく重いんですー!」会場も苦笑いである。実際、これら特殊器具は何十年も改良が重ねられていて、素晴らしい進歩を遂げていると思うが、ネーミングだけは全くセンスないものが多い・・・
この話だけはさすがに全部承知しているので、私にとっては心地よい「お昼寝タイム」になった。これで後半を乗り切ることができる。。。
休憩の後は市内のフィットネスクラブの女性インストラクターによる「みんなの体操」というプログラムだ。彼女は同年代くらいに見えたが、さすがのプロポーションで「健康運動指導士」という肩書きを持っていた。
「普段、ほとんど運動しないなー、と感じている人、正直に手を挙げてくださーい」会場の8割以上が手を挙げた。(そんなに運動しなくてよく死なないものだ)
「右手と左手の指を一つずらして高速で数を数えていく」だとか、「右手が必ずジャンケンで勝つようにグー・チョキ・パーを両手で繰り返す」だとか・・・右脳と手足のリハビリみたいなことをやってから、立ったり座ったり、力を込めたり・・・いかにも「普段は座ったまんまでーす」という人向けの簡易トレーニングを行った。最後に全員でやったのが「NHKの<みんなの体操>」というモノなんだが、私は全然知らなかった。そう言えば昨年もやっていたような・・・今だに朝の番組であの中途半端なスタイルで体操しているんだろか?
「日常、ちょっとしたことでも筋肉に刺激を与えるだけで維持・増進できるんですよー。あきらめないで頑張ってくださいね」うーむ。。。こちとら「運動のし過ぎ」で腰痛になって痛み止め飲んで走ってるくらいだもんなー。シーズン始まると運動が週5とかなるしなー。正直あんまり実感なかった。
最後に健康管理の話。。。これは新しく着任した産業医の先生から睡眠の話であった。眠りの浅いレム睡眠とぐっすり深いノンレム睡眠、現代人は仕事上のストレスとか肉体疲労などにより深く眠る時間が減ってきているという。主に語っていたのは「眠れないときにどうするか?」
「皆さん仕事が忙しくて帰宅時間が遅いでしょう?遅い時間に夕食を摂ったり酒を飲んだり・・・次の日も早いのに眠れないときどうしますか?」
「さらに酒を飲む」「ストレッチでもする」「風呂に入る」・・・中には「こうなったら明日の仕事をしてしまう」などというツワモノ回答もあった。どれもNG。。。へーえ、じゃどうするのがお勧めか?と聞いていたら「自分にあったリフレッシュ法を見つける」というものだった。(なーんだ・・・)その辺りで私は心地よく睡眠につき始めた。。。REM睡眠の中で不眠症に話が展開していたように思う。
「ねえねえ、さっき『アルコール依存よりも不眠の方が危ない』とか言ってなかった?」隣人は「?」という顔をしていた。。。夢だったのか・・・・?!
寝つきはいいほうだし、確かに深くはないような気もするが、朝5時には起き出してしまう昔ならば「年寄り」と言われた睡眠スタイルの私にはどうも共感するような話題がない。。。
プログラムは順調に全て終わった。「以上を持ちまして閉会します」で済めばいいのだが、どうもそういう要請ではないらしい。こういう時は「自分も身につまされた」というのが一番なのだが、交通安全も運動も睡眠も自分の身に置き換えるとあまりあてはまらないから正直困った。。。。
しょうがない。ずばり寝ていたのでスティーブが何を話したのか聞いていなかったが、本職の話だけしてドロンさせてもらうとしよう・・・
「本日は半日に渡り安全衛生大会への参加お疲れ様でした。また安全、健康その他講演をいただいた講師の皆様ありがとうございました。
例年ですと閉会の挨拶は総務ラインがしていたようにも思いますが、私がここに立つというのは、人身、設備、交通、など様々な事故の脅威にさらされ、最も何かしでかしやすいのが我がセクションだという認識でおります。
昨年は大震災の余波もあったのか、エリア内外で様々な事故が発生しました。幸い震災後我がエリアでは大きな事故は起きなかったんですが、もう少しというヒヤリハット、ニアミスなどは山ほどあったんです。私も数え切れないくらいの緊急対策会議にドクロネクタイで出席しました。
そこでやってきたことは唯一つ、「なぜ事故が起きてしまったのか?そのメカニズムを分析し、重要な要因を消し去る、断ち切る」というものです。
スティーブさん(仮称)がご紹介した事故防止対策はその極めてシステマティックなものだと思います。安全装置や高所作業車などハードウェアは何十年も改良が重ねられ、又資格認定やペナルティなどソフトウェアも整備が進んでいます。しかしこれら外的な面からのアプローチといいましょうか、いくら進んでも「ゼロにはできないだろう」と考えます。
一方我々は何故起きてしまったのんだろう?という分析はよく行いますが、何故起きずに済んだのだろう?という分析はあまり行いません。色んな所で持ち出した話ですが、大震災後の復旧支援で道路は凸凹、度重なる余震、道もよくわからなく明かりも無いところで作業している状況で1件も事故は起きていない。何故だろうねと現場の責任者と話したらやはり「緊張感」と「こんなところで事故してる場合ではない」という「使命感」だろうなということでした。私の最寄JR駅のコンコースのルミネの出入り口で5メートルあるガラス扉の窓拭きをしていた青年は梯子に命綱もヘルメットもせずに上っていました。COSTCOで打っている梯子のパンフレットには外人女性がノーヘルでにっこり枝を切っている写真です。
よく「最後はみなさんの意識」と言われますが、内面的なところはそういうところにヒントがあると感じるんですよ。たぶん外面的な施策とは次元が違います。分かりやすくいいましょうか?明日から、『ヘルメット着用禁止』としたら不注意による事故ってなくなるような気がしませんか?何故か?少なくとも恐ろしさを知っている人なら「落ちたら死ぬ」という状況下ではこれ以上ないくらいに注意するはずだからです。むろん想定外の衝突もあるので本気でそんなことはしませんが。
こういう外面的な進化と内的な意識がうまく重なって行ったときに事故はホントにゼロにできると私は信じています。ぜひ我々は今年それをで実現していきたいと思います。以上で閉会の挨拶とさせていただきます。本日は長い時間お疲れ様でした。」
いやー、疲れた。(というより真面目に聞いてなかったのが悪い)
今年1年、「足元には注意して」皆が安全・無事に過ごせますように。
うーーーむ、なんて聞きごたえのある閉めの言葉でしょう!!
「・・・ドクロネクタイで出席しました・・」って、@@!
ホントに言っちゃったんですかぁ?あのネクタイったらすごい出世しちゃったわー、ぽか~~ん(感激!)
ところで、昨日ハニ丸が言っていたのですが、私のキック力は「J1」だそうです
ヤタガールズ、米国戦やりましたね!
ちゃんと聞いていたら、もっとマシな話ができたのにねー。(大して変わらない?!)
私は緊急対策会議系はすべてドクロネクタイです。もはや無くてはならないアイテムになってしまいました。あまりに出番が多くて(とほほ)傷みが早まってしまうのが心配です。
ぎゃーはっは。やはりキック力はJ1級ですか。あの講師のようにブレーキを力いっぱい踏み込んだら、床を突き抜けてしまうかもしれませんねー。(おー、やばし)
今朝のニュースで見ました。ヤダガールズがんばってほしい!