2ヶ月以上前だったと思うが、実家の母親から「使わないからあげる」と渡されたものがあった。とっている新聞社の記念行事か何かのプレゼントと聞いたが、いわゆる「生活応援なにがし」のクーポンブックである。買い物から飲食店、レジャーや学習塾など多岐に渡って提携しているクーポンだが、思わず苦笑するくらいに「使えない」。某高級百貨店のお菓子売り場で200円割引とか、●将の餃子無料券とか、高校生向け進学塾の特別講義無料招待状(つまりは体験受講)などなど・・・スマホでダウンロードすれば誰でも入手できそうな、冊子は分厚く立派なのだが、あまりお得感のないクーポンばかりだ。
このようにどうにも使い勝手のイマイチなクーポンブックだったが、一つだけ「使えそうな」券を見つけた。ホテル宿泊の割引券である。全国に何十もの手記泊施設をもつホテルグループで、一般の温泉ホテルの一泊二食プランよりはかなり割安、夕食はブッフェプランに飲み放題付のスタイルというのが特徴のようだ。以前、家族で訪れた伊東の憧れ「ハトヤ」も似たようなプランになっていたので、一人1000円割引となる期間限定クーポンを使ってみようかと声をかけたが、もはや家族で温泉などに興味を持たなくなった息子甘辛は部活が忙しくてNG、このホテルチェーンのことはよく知っていた妻も、「安い分それなりのとこしかないよ。食堂を子供が走り回ったりしてさ・・・」とあまり乗り気ではなさそうだし、週末は食い盛りの甘辛の弁当を山ほど作る必要があるために行けないという。
そこでこのクーポンブックをくれた張本人に声を掛けてみたら、喜んで行くという。茅ヶ崎で一人暮らしするようになっても、スポーツクラブに通いだしたり、習い事をしたりで結構用事があり週末は大抵私が早朝竜泉寺に連れて行くので、退屈はしていないと思っていた母親だが、週に何日かは1日中誰とも話さずに家にいることがあるそうで「暇過ぎて1日が長い」とか言い出しすことがあり、どこかに外出するのは歓迎らしい。私は昨年の秋に初めて母と二人、東北旅行をして以来、母とプチ旅行することに何の抵抗も無くなっており、むしろ自分の興味あるところに連れ回すことができ、かつ彼女もそれを喜んでくれるので両者の利害がかなりぴったり一致しているのである。ただ老人なのでアクティブなことはむろんできず、自家用車での移動時間も限られたものになる。実は先日まさかのサーフボード自爆により痛めた脇腹が完全に再生しておらず、今回は大人しく「花を愛でる」お出かけにしたのである。
予想通り出かけるならどこでもいいと言われ、私は伊東を行先に選んだ。一碧荘が閉館になって以来とんと足が遠のいた伊豆半島で数年前ハトヤを訪れた伊東だが、近くにそのホテルチェーンでは最も割安なホテルがあったのだ。我が家から東伊豆エリアまでで、江の島の子サバ釣りで土地のおやじに教えてもらった「コマセを使わない釣法」を試してみるためのポイントを偵察したかったのと、周辺の景勝地などを巡るつもりだった。季節の花などを楽しめる観光スポットなどがないか調べてみると城ケ崎海岸の「伊豆四季の花公園」という初めて聞く施設で今月いっぱい「あじさいまつり」が開催されているらしい。この季節、あじさいと言えば昨年ベッティーに勧められて初めて訪れ、そのド迫力とショッキングブルーに驚いた鎌倉の「明月院」だ。小夏師匠も一度来訪をお考えになったようだが、昨今はだんだん混雑具合がエスカレートし、週末は付近の道路は交通規制、午前中は入口から北鎌倉の駅まで行列ができるという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/09/0f/153acc0045ddb772a160d3c8639f248f_s.jpg)
伊豆四季の花公園の「あじさい苑」は普段この辺で見られる丸い玉の花ではなく、平べったい「ガクアジサイ」が230種も咲き誇る日本一原種の豊かな苑だといういう。この公園はどうやら以前祖母を連れてきた「伊豆シャボテン公園」、バス遠足でやってきた「ぐらんぱる公園」などと同一グループに経営されているらしい。他に比べてはるかにマイナーで小さいが1年を通じてたくさんの花が楽しめ、近くには様々な景勝地がありピクニックもできる。園内をぐるーっとゆっくり1周すると1時間半くらい、今はダリアが咲いているという花壇、ブーゲンビリアで溢れる温室あり、伊豆七島や城ケ崎の入り組んだ岩礁を臨める展望テラス、その横に二本の木が接ぎ木によって結合した珍しい「支え愛の木」というのがある。そしてその先に園の四分の一くらいの面積を占める「あじさい苑」がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/17/7d/3cc073b0851f9678787cdb4adc73ce69_s.jpg)
鎌倉エリアのあじさいは明月院ブルーをはじめ大きな丸い様々な色の花が咲き乱れるが、原種と言われる「ガクアジサイ」というのは割と質素で可憐である。しかし230種類というものすごく多種多様な花の形と色を楽しむことができ、これはこれで大変素晴らしい。それぞれの原種には洋名、和名など様々なものがある。富士箱根伊豆エリアの土地名から取ったものもたくさんあるようだ。「城ケ崎」「八丈千鳥」「伊豆の華」「しらふじ」など・・・花の形も色もホントに多種多様で、普通あじさいの華は花びらが球状にぼわーっと集まってハンドボールのようになっているが、原種というのは真ん中にオリジナルの花が咲きその周辺に「装飾するための花」が円周状に並ぶ。このあたりが全部装飾花でボール状になった西洋アジサイよりも「可憐」と言われる所以だろう。昨年とは違ったあじさいを十分に堪能し我々は公園を出た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5c/7e/20e7afa72a2a9bbd43a5015f3c1c5035_s.jpg)
翌日は雨降りの中、朝市で伊東土産の干物や珍しい筍ではない食用の竹を買い、伊東港をぐるーっと一周して釣りに適していそうなポイントを偵察した。その後何か所か立ち寄り、実はメインにしようかと予定していたガーデンは雨のためスルーしようかと思っていたが、何とか小降りになってきたので取りあえず向かうことにした。伊東からは帰路20キロくらいのところにある熱海の「アカオハーブ&ローズガーデン」である。南熱海のメジナ釣りポイントに行く途中、錦ヶ浦でいつも135号線沿いのこの施設を通り過ぎていたのだがハーブもローズもあまり興味が無かったので実際に訪れるのは初めてだった。リゾートホテルが運営しいくつものテーマガーデンをもつ広大な施設らしい。道路を挟んで海側の小さな庭園(無料)で弁当を食べたことがあるが、園内がどのようになっているのかは道路側からは全く見えない。
初めて知ったのだが、受付で入園料を支払った後、敷地内だけを運行する専用バスで山の頂上まで行き、散策するように徒歩で斜面にある各ガーデンを鑑賞しながら降りてくるスタイルなのだ。到着した時はまだ結構雨が降っており、「斜面を歩いて降りてくる」と聞いて滑って転ぶことが心配され、母も少し迷ったようだが「ま、気をつけて行ってみるか」とチケット販売所に向かった。バス内ではこのガーデン全体の構成や途中トイレの場所、帰路もバスに乗りたい場合の乗車方法など細かく説明してくれた。残念ながらこのガーデンの誇るバラのベストシーズンはちょっと前に終わってしまったが、まだまだ残っている花や「返り咲き」がたくさんあり、今はダリアが旬だという。
頂上付近のバス降り場からガーデン散策のスタートとなるのはいきなり「日本庭園」である。山の上なので相模湾を一望でき、晴れた日には島もたくさん見渡せて見事な景色だろうと思われる。さていきなり山頂に登場しちょっと異質な感じのする日本庭園だが、中央に世界最大の盆栽「鳳凰の松」というのが鎮座する。「松島」のように自然のなす技ではなく人間が作った「盆栽」と思えばかなりの迫力で、もちろんこんなすごい盆栽を見たことがない。まあ、中国伝来かもしらないが本格的な趣味としては日本固有のものなら日本で一番大きければ世界最大なんだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/39/fd/232862ec852097d47009ffcb8040b16a_s.jpg)
その次のエントランスからは細長くに様々な花が咲き乱れる狭い段々畑のような花壇が続き、イングリッシュガーデンのようなスペースに出てきた。あえて言うなら植えてある草木、咲き乱れる花は自然に任せて規則性はあまり感じられず、一帯はすべて英国風な感じと言えるだろう。ド迫力の花、道端の小さな綺麗な花・・・ホントにたくさんの種類が咲いているが、困ったことに普通にいう「四季の花公園」のようにどこに何が咲いているかの表示がひとつもない。。。以前、小田原フラワーパークに連れて行って以来、元々花は好きだが手入れが面倒なのであまり自分で育てはしない母は「花の公園」が気に入ってしまい、群馬でもフラワーパークを訪れたし、小田原に至っては季節ごとに友人とバスで足を運んでいるらしい。その母もいくつかは花を知っているが、「やっぱりもっと名前を覚えなきゃねえ・・・」とため息をついていた。小雨が降っている分花そのものが瑞々しく素晴らしく綺麗なのだが、何の花か分からぬというのはイマイチ消化不良のようなのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3d/1f/da2b6890a1d63db6e57ee7c1d615879b_s.jpg)
私は母以上に花の名前を知らないので、とりあえず咲いている花をできるだけ撮影し後でその名を調べることにした。ローズガーデンを過ぎるとプロポーズガーデンやらウェディングガーデンやら何となく気恥ずかしい名前のスペースに出てきた。ウェディングガーデンは色とりどりのバラや他の花に囲まれベストシーズンはさぞ華やかなんだろう。プロポーズガーデンは奥に「ココだよな」という大きなスペースがあるが(ガーデン・・・何て言うんだろか)、柱という柱は太くて強力なツルバラが巻き付いており・・・おジャ魔女どれみに出てくる、先々代の女王様が捕らわれた「悲しみの茨」を思わせた。「茨に捕らわれる覚悟を決めてプロポーズせよ」ということか?!まさかなー、今はあまり花は咲いていないが、パンフによると「チューリップやバラなど季節のお花が彩るガーデンで、パーゴラに絡むツルバラが満開になる時は息をのむ美しい花の回廊になるという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/22/e8/f0875667cf86c69253a399db891458c1_s.jpg)
ウェディングパーティにも使われるであろうオープンカフェが現れる。バラの花エキスを使ったソフトクリームが売り物らしいが値段は630円!(もしかして今は648円?!)ちょっとスルーさせていただき、売店を過ぎるとすごい香り高いエリアに出てきた。フレンチローズという様々な香りをもつ種類のバラを集めた庭らしい。バラの香り自体はそれほど好きというわけではないが、花に鼻を近づけなくてもその辺一帯が香りで充満しているような庭だった。その次のエリアがハーブガーデンだ。この辺で嗅覚はかなり疲労していることに気が付いた。最後の回廊を通過して元の入り口に戻りお土産屋ではせっかくなので最近仕事で忙しいのか疲れがたまっているような妻の癒し用にバラのアロマエッセンス、香り袋、その他何とかいう花弁の入ったこれまた香り高いグッズを購入した。とりあえず撮影しまくった多種類の花は帰ってからゆっくり調べることにしたのである。(実はこの数倍の種類の花の写真を撮ったのだ。誰か教えて・・・)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/32/8e/aa6b822cac3e6919dd21c2091685504d_s.jpg)
このようにどうにも使い勝手のイマイチなクーポンブックだったが、一つだけ「使えそうな」券を見つけた。ホテル宿泊の割引券である。全国に何十もの手記泊施設をもつホテルグループで、一般の温泉ホテルの一泊二食プランよりはかなり割安、夕食はブッフェプランに飲み放題付のスタイルというのが特徴のようだ。以前、家族で訪れた伊東の憧れ「ハトヤ」も似たようなプランになっていたので、一人1000円割引となる期間限定クーポンを使ってみようかと声をかけたが、もはや家族で温泉などに興味を持たなくなった息子甘辛は部活が忙しくてNG、このホテルチェーンのことはよく知っていた妻も、「安い分それなりのとこしかないよ。食堂を子供が走り回ったりしてさ・・・」とあまり乗り気ではなさそうだし、週末は食い盛りの甘辛の弁当を山ほど作る必要があるために行けないという。
そこでこのクーポンブックをくれた張本人に声を掛けてみたら、喜んで行くという。茅ヶ崎で一人暮らしするようになっても、スポーツクラブに通いだしたり、習い事をしたりで結構用事があり週末は大抵私が早朝竜泉寺に連れて行くので、退屈はしていないと思っていた母親だが、週に何日かは1日中誰とも話さずに家にいることがあるそうで「暇過ぎて1日が長い」とか言い出しすことがあり、どこかに外出するのは歓迎らしい。私は昨年の秋に初めて母と二人、東北旅行をして以来、母とプチ旅行することに何の抵抗も無くなっており、むしろ自分の興味あるところに連れ回すことができ、かつ彼女もそれを喜んでくれるので両者の利害がかなりぴったり一致しているのである。ただ老人なのでアクティブなことはむろんできず、自家用車での移動時間も限られたものになる。実は先日まさかのサーフボード自爆により痛めた脇腹が完全に再生しておらず、今回は大人しく「花を愛でる」お出かけにしたのである。
予想通り出かけるならどこでもいいと言われ、私は伊東を行先に選んだ。一碧荘が閉館になって以来とんと足が遠のいた伊豆半島で数年前ハトヤを訪れた伊東だが、近くにそのホテルチェーンでは最も割安なホテルがあったのだ。我が家から東伊豆エリアまでで、江の島の子サバ釣りで土地のおやじに教えてもらった「コマセを使わない釣法」を試してみるためのポイントを偵察したかったのと、周辺の景勝地などを巡るつもりだった。季節の花などを楽しめる観光スポットなどがないか調べてみると城ケ崎海岸の「伊豆四季の花公園」という初めて聞く施設で今月いっぱい「あじさいまつり」が開催されているらしい。この季節、あじさいと言えば昨年ベッティーに勧められて初めて訪れ、そのド迫力とショッキングブルーに驚いた鎌倉の「明月院」だ。小夏師匠も一度来訪をお考えになったようだが、昨今はだんだん混雑具合がエスカレートし、週末は付近の道路は交通規制、午前中は入口から北鎌倉の駅まで行列ができるという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/35/5f/1e93536184301c59f549960b86004a83_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/79/6b/4339d054a654ebd2a9b5c4ae48561beb_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/09/0f/153acc0045ddb772a160d3c8639f248f_s.jpg)
伊豆四季の花公園の「あじさい苑」は普段この辺で見られる丸い玉の花ではなく、平べったい「ガクアジサイ」が230種も咲き誇る日本一原種の豊かな苑だといういう。この公園はどうやら以前祖母を連れてきた「伊豆シャボテン公園」、バス遠足でやってきた「ぐらんぱる公園」などと同一グループに経営されているらしい。他に比べてはるかにマイナーで小さいが1年を通じてたくさんの花が楽しめ、近くには様々な景勝地がありピクニックもできる。園内をぐるーっとゆっくり1周すると1時間半くらい、今はダリアが咲いているという花壇、ブーゲンビリアで溢れる温室あり、伊豆七島や城ケ崎の入り組んだ岩礁を臨める展望テラス、その横に二本の木が接ぎ木によって結合した珍しい「支え愛の木」というのがある。そしてその先に園の四分の一くらいの面積を占める「あじさい苑」がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/07/98/8d8c809428daf349951f655fb25e545a_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/67/40/4dea0275a4531c7d617b478a4d99b2b8_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/6d/6d/1f3ca6d26e8cab70465867bd8bcced7a_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/60/c1/24d58508a230a68618fd864fc5effbb4_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/17/7d/3cc073b0851f9678787cdb4adc73ce69_s.jpg)
鎌倉エリアのあじさいは明月院ブルーをはじめ大きな丸い様々な色の花が咲き乱れるが、原種と言われる「ガクアジサイ」というのは割と質素で可憐である。しかし230種類というものすごく多種多様な花の形と色を楽しむことができ、これはこれで大変素晴らしい。それぞれの原種には洋名、和名など様々なものがある。富士箱根伊豆エリアの土地名から取ったものもたくさんあるようだ。「城ケ崎」「八丈千鳥」「伊豆の華」「しらふじ」など・・・花の形も色もホントに多種多様で、普通あじさいの華は花びらが球状にぼわーっと集まってハンドボールのようになっているが、原種というのは真ん中にオリジナルの花が咲きその周辺に「装飾するための花」が円周状に並ぶ。このあたりが全部装飾花でボール状になった西洋アジサイよりも「可憐」と言われる所以だろう。昨年とは違ったあじさいを十分に堪能し我々は公園を出た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5e/e0/a075ddb515455000ed3c860bb94483f2_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/68/16/241bd88b726a92a3f059d21944aca8f1_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/51/f9/489e828040f685aa0424a5d35e442384_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5b/32/c059580a992150263b717cf9e0d1db38_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5c/7e/20e7afa72a2a9bbd43a5015f3c1c5035_s.jpg)
翌日は雨降りの中、朝市で伊東土産の干物や珍しい筍ではない食用の竹を買い、伊東港をぐるーっと一周して釣りに適していそうなポイントを偵察した。その後何か所か立ち寄り、実はメインにしようかと予定していたガーデンは雨のためスルーしようかと思っていたが、何とか小降りになってきたので取りあえず向かうことにした。伊東からは帰路20キロくらいのところにある熱海の「アカオハーブ&ローズガーデン」である。南熱海のメジナ釣りポイントに行く途中、錦ヶ浦でいつも135号線沿いのこの施設を通り過ぎていたのだがハーブもローズもあまり興味が無かったので実際に訪れるのは初めてだった。リゾートホテルが運営しいくつものテーマガーデンをもつ広大な施設らしい。道路を挟んで海側の小さな庭園(無料)で弁当を食べたことがあるが、園内がどのようになっているのかは道路側からは全く見えない。
初めて知ったのだが、受付で入園料を支払った後、敷地内だけを運行する専用バスで山の頂上まで行き、散策するように徒歩で斜面にある各ガーデンを鑑賞しながら降りてくるスタイルなのだ。到着した時はまだ結構雨が降っており、「斜面を歩いて降りてくる」と聞いて滑って転ぶことが心配され、母も少し迷ったようだが「ま、気をつけて行ってみるか」とチケット販売所に向かった。バス内ではこのガーデン全体の構成や途中トイレの場所、帰路もバスに乗りたい場合の乗車方法など細かく説明してくれた。残念ながらこのガーデンの誇るバラのベストシーズンはちょっと前に終わってしまったが、まだまだ残っている花や「返り咲き」がたくさんあり、今はダリアが旬だという。
頂上付近のバス降り場からガーデン散策のスタートとなるのはいきなり「日本庭園」である。山の上なので相模湾を一望でき、晴れた日には島もたくさん見渡せて見事な景色だろうと思われる。さていきなり山頂に登場しちょっと異質な感じのする日本庭園だが、中央に世界最大の盆栽「鳳凰の松」というのが鎮座する。「松島」のように自然のなす技ではなく人間が作った「盆栽」と思えばかなりの迫力で、もちろんこんなすごい盆栽を見たことがない。まあ、中国伝来かもしらないが本格的な趣味としては日本固有のものなら日本で一番大きければ世界最大なんだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/73/21/c5c149171b5b096cc3d93d9fdf9b9055_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/03/80/8388f5c352745bdae0064433953358fe_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/15/b2/d9b589635d0bbcf9d9ba4c6e47f518f1_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/05/b9/b6ef138d629677e3622948af3a91f2c5_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/39/fd/232862ec852097d47009ffcb8040b16a_s.jpg)
その次のエントランスからは細長くに様々な花が咲き乱れる狭い段々畑のような花壇が続き、イングリッシュガーデンのようなスペースに出てきた。あえて言うなら植えてある草木、咲き乱れる花は自然に任せて規則性はあまり感じられず、一帯はすべて英国風な感じと言えるだろう。ド迫力の花、道端の小さな綺麗な花・・・ホントにたくさんの種類が咲いているが、困ったことに普通にいう「四季の花公園」のようにどこに何が咲いているかの表示がひとつもない。。。以前、小田原フラワーパークに連れて行って以来、元々花は好きだが手入れが面倒なのであまり自分で育てはしない母は「花の公園」が気に入ってしまい、群馬でもフラワーパークを訪れたし、小田原に至っては季節ごとに友人とバスで足を運んでいるらしい。その母もいくつかは花を知っているが、「やっぱりもっと名前を覚えなきゃねえ・・・」とため息をついていた。小雨が降っている分花そのものが瑞々しく素晴らしく綺麗なのだが、何の花か分からぬというのはイマイチ消化不良のようなのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7d/57/147c746bfc213e0bc016bedd08aa16f4_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/14/78/15c7e9798db8be40e619d8f30a473e9e_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5b/50/ab4b2eb0133c01b3bdb5981ea57c6527_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3d/1f/da2b6890a1d63db6e57ee7c1d615879b_s.jpg)
私は母以上に花の名前を知らないので、とりあえず咲いている花をできるだけ撮影し後でその名を調べることにした。ローズガーデンを過ぎるとプロポーズガーデンやらウェディングガーデンやら何となく気恥ずかしい名前のスペースに出てきた。ウェディングガーデンは色とりどりのバラや他の花に囲まれベストシーズンはさぞ華やかなんだろう。プロポーズガーデンは奥に「ココだよな」という大きなスペースがあるが(ガーデン・・・何て言うんだろか)、柱という柱は太くて強力なツルバラが巻き付いており・・・おジャ魔女どれみに出てくる、先々代の女王様が捕らわれた「悲しみの茨」を思わせた。「茨に捕らわれる覚悟を決めてプロポーズせよ」ということか?!まさかなー、今はあまり花は咲いていないが、パンフによると「チューリップやバラなど季節のお花が彩るガーデンで、パーゴラに絡むツルバラが満開になる時は息をのむ美しい花の回廊になるという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/73/bb/e16b8947d312189d87971b58bd28a6cc_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/20/21/ef20cabba888e0f41f5b5c6ae3412a6f_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/22/e8/f0875667cf86c69253a399db891458c1_s.jpg)
ウェディングパーティにも使われるであろうオープンカフェが現れる。バラの花エキスを使ったソフトクリームが売り物らしいが値段は630円!(もしかして今は648円?!)ちょっとスルーさせていただき、売店を過ぎるとすごい香り高いエリアに出てきた。フレンチローズという様々な香りをもつ種類のバラを集めた庭らしい。バラの香り自体はそれほど好きというわけではないが、花に鼻を近づけなくてもその辺一帯が香りで充満しているような庭だった。その次のエリアがハーブガーデンだ。この辺で嗅覚はかなり疲労していることに気が付いた。最後の回廊を通過して元の入り口に戻りお土産屋ではせっかくなので最近仕事で忙しいのか疲れがたまっているような妻の癒し用にバラのアロマエッセンス、香り袋、その他何とかいう花弁の入ったこれまた香り高いグッズを購入した。とりあえず撮影しまくった多種類の花は帰ってからゆっくり調べることにしたのである。(実はこの数倍の種類の花の写真を撮ったのだ。誰か教えて・・・)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/21/27/be1270c3803fbdd0a4d4354c44c4873d_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/04/7c/f57fe77603b868868f3165e2032fe557_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/32/8e/aa6b822cac3e6919dd21c2091685504d_s.jpg)
花の公園も、確かグランバル公園とシャボテン公園とトリプルなんですよね~。温泉カピバラで有名になったシャボテン公園も、普段はスルーしちゃうエリアなんですが、時間潰しには大人にも結構楽しめます。
ちょっと足を延ばせば、河津バガテルなんても薔薇のシーズン
『花を愛でる』心の栄養補給、癒しにバッチリですよね。
お母様もさぞ嬉しかったことでしょう。
お母様と行かれたのですね。奥様へのお土産、いいなぁ~^^
紫陽花もいいですねぇ。心が落ち着きます。
明月院@@!なんと!!心してかからねばなりませんね。どなたかがあのブルーのため庭師さんが苦労されていると書かれているのを見て、人為的だったのかという驚き&期待されるプレッシャー&職人さんの心意気、、などなど感じやはり一度はと夢見ました^^
「アカオハーブ&ローズガーデン」、ずいぶん前から耳にはしましたが、なにかアヤシイ響きに感じて近づいたことがありませんでした(子供の頃みたニューアカオのテレビCM,オトナ向けのショーの影響?)。。。けども、わーー、こうして拝見しますと行ってみたくなりましたよ!!
盆栽、、うーーむ、この感覚、スケールは他にはありませんね!
植物の名前が書かれていないストレスをわたしお春に行った浜名湖花博で感じました。それだけ日本の愛好家が円熟したのでしょうか・・。植え込み指示書を別に売るつもりなのかとも思ってしまいました(きっとワタシ買う人 笑)
お花ですが・・・違っているかもしれません、
盆栽の段のラスト=ランタナ
次の段 ピンク=これわかりません、悔しい~リコリスは秋だしなぁ
薄紫=カンパニュラ
ラスト=日日草
パーゴラの黄色=オミナエシ?
最後の段 赤=ダリアですよね? 紫=紫のセージ
おーっローズ&ハーブ、今月訪れになったのですかー。師匠なら必ずよくご存知だと思いました。広大なところですねえ。
そうそう、今は伊豆シャボテン公園グループと統合運営されているようです。かなり前に祖母を連れて行った時は小さな手乗りサルとドでかいペリカンみたいな鳥がいました。温泉カピバラ、全然好きなんですけど、入場料高いんですよねえ。(四季の花公園はクーポン見せたら250円でした)
河津は桜が有名ですが、色々と花の見所があるんですねえ。
老母を連れているうちに「花」を愛でられるようになりました。自分も癒されたような気がします。
今回は視点を変えてアジサイを見に行きました。明月院のアジサイを見た時はキングギドラのデビューのような衝撃を受けたものでした。あの見事な形とブルーを整備する職人技は半端でないと思います。ラジオによると午前中はNGですが夕刻近くなら比較的空いてくるようです。今週末くらいが最後かも・・・
伊豆の地味で多種類のアジサイも中々良かったですよ。ホント落ち着きますよねえ。
師匠、実は私も興味はあったのですが「アカオ」というネームに安っぽい舞台芸を見せるホテルが連想されてあまり近寄らなかったのです。(錦ヶ浦だし)
でも山の上から散策するように歩いて見学するスタイルは素晴らしかったです。
たぶん花の名が書いてあると返って覚えないので、この機会に色々と自分で調べて師匠のように詳しくなりたいと思います。
ダリアと薔薇(の包みの高島屋)、ラベンダーしか分かりませんでした。あと次回出てきますが「キンシバイ」という黄色い花を覚えました。
ステンドグラス美術館
必ず立ち寄ります。
千円ほどで、土・日・祝日なら、小さい教会で目の前でバイオリンやチューバ、パイプオルガンなどの生演奏を聞くことが出来ます。
隣接しているゴルフで有名な川奈プリンスのティールームでまったりティータイムと合わせて、是非お立ち寄り下さい。
一番気に入っている立ち寄り所です。
ステンドグラス美術館、師匠から教えていただかなければ間違いなくスルーしている無縁の場所です。ありがとうございます。
土休日だと生演奏が聞けるんですか。パイプオルガンなんて荘厳で素晴らしいですね。ステンドグラスだから教会みたいなところなのかな。
川奈ってゴルフしか印象がありませんが、よい過ごし方もあるんですねえ。
川奈と聞いたらひよっこですがワタクシも
国道135号線沿い【いで湯っこ市場】とういう農協の大きい産直がなかなかイイです♪
http://ja-airaizu.jp/market/index.html
伊豆特産の浅煮柑橘マーマレードや、なぜか小洒落た手作りスコーンもグゥでしたし、伊豆のお豆の納豆も~。
ゴルフウェアの女性陣もチラホラいらっしゃいました。
買ってきた柚子の苗も鉢植えですくすく育っています^^
私も必ず帰りに寄ります。
主婦としては、外せないポイントですよね~っ。
野菜ドッサリ買い込み帰路に着きます。
こないだは、肉厚のデカイ椎茸を買い込み、まんま丸焼きで食しました
あっそうそう、ビーチラインの料金所にキティ印の小雑誌、割引券付きが意外と使えます。
通過する度に受け取ってますです。
やっ、やっぱりあそこは師匠も認められたポイントだったのですねー!椎茸~~
なんの下調べもせず通りがかったのですが、オーラがありましたよ(笑)
川奈というのは伊豆の少し先ですね。いで湯っこ市場、こういう場所の大きな産直って魅力ありますよねえ。その土地だけの他では買えないものがたくさんあって・・・(ときに「やられる」ときがあるが)
ゴルフウェアの女性陣とはゴルフ場から直送なのかな。(笑)
柚子の苗というのも売ってるんですね。我が家のにらと一緒に育つかな。