病院広報(はとはあと)評価支援情報

「はとはあと」は、市民の暮らしに必要な、誠実で適切な医療情報を評価し、支援することで参加施設の透明性と“信頼を高めます。

「文字」を大きくするということ

2012-05-27 19:20:13 | はとはあと最新情報

高齢者や視覚弱者には、接する文字は大きい方が読みやすいことは確かでしょう。

資料棚を整理していたら、1994年ごろのものと思える、細長い「天声人語」の切り抜きが出てきました。最近の大きな文字を見慣れたせいか、紙が赤茶けていることもあって、えっと思えるほどの字面です。

そこで、昨日の朝日新聞の朝刊の同欄も切り抜いて並べてみました、その差は歴然としました。こんな細かな文字、変化のない記事を追っていたことに驚きました。

因みに、スペースと字数を測り比較ししてみると、

文字数は、現在のものは、1行18字で35行、全630字。スペースはヨコ185ミリ×タテ60ミリに対して、以前のものは、1行12字で62行、全744字。スペースはヨコ300ミリ×タテ35ミリでした。つまり読むべき文字サイズは大きくなり、字数は減っていますので、機械的にはその分大きくなり、読むための苦労も減っていることになります。

しかし、このために情報量が少なくなり、質が落ちる心配がないでもありません。少なくても、そのようなことがないような工夫や配慮が欠かせなくなります。字数合わせという点では、同じことという見方もできるでしょうが、それは言わないことにします。

最近、病院の広報誌でも、ユニバーサル・デザインの導入で、文字を大きくするところがでています。もともと、少ない頁数でこれをやると、見た印象からは、大変薄っぺらな感じを与えますから、難しいものです。同じ頁数でも、あれも言いたい、これも言いたいと多様な利用者に応えようとする姿勢をみせるため、意図的に情報のぎっしり感で勝負というのも、考え方のひとつでしょう。

事務局