病院広報(はとはあと)評価支援情報

「はとはあと」は、市民の暮らしに必要な、誠実で適切な医療情報を評価し、支援することで参加施設の透明性と“信頼を高めます。

HIS講座2:みんなちがって、みんないい

2016-12-26 16:38:28 | はとはあと最新情報

病院広報(はとはあと)レベルUPを図る上で重要なのは、
その組織に染み込んだ独自の思考です。
しかし、一目で認識しきれない難しい思考では、伝えることができず、無いに等しい状態になりがちです。
そこで創発されたのが、HISつまりは、Hospitality-Identity-Systemという概念であります。
この3フレーズで関係する組織や個人を捉え直し、コミュニケーションをより”複合的”にすることで、
双方のキャッチボールの質を考えてみようというのです。

つまり、Hospitalityの視点からは、自分ではなく「あなた」の言い分や期待を、
また、Identityの視点からは、「わたし」の主張や簡単に譲れない考え、 
そしてSystemの視点からは、「みんな」を代表する社会、組織、仕組みなどを突き合わせるのです。
その結果、見えてくるもの中にある新鮮なアイデアを取り出そうというわけです。

患者さん中心は、最近大手をふって歩くほどではなく、
むしろ、一時より身近な存在、身近すぎて鬱陶しい存在、また頼もしい存在と様々です。
そういえば「わたし」も、気持ちの上では、日々さまざまに変身しながら生きていて、
私同士が、結構コミュニケーションをしながら生きていると思います。

もっとも顕著なのは、Systemの「みんな」です。
自分や特定の相手以外の人々・グループをさし、社会、組織、制度、仕組み(なぜかSで始まる)、
近年は、SNSなどインターネットの信号による薄いけれど手軽な個別社会も出現しました。
コミュニティや集団、国家も入れてもいいかもしれません。それぞれ意思をもった人の集まりなのです。

これらの革新的動向は、HISにとってより進化していく可能性があると思います。
その一翼を担っていくのが「広報」という”窓”です。
見えるのは固定的観念的な景色ではなく、感じたことも自在に概念化することができ、
いっそう人々に自由と可能性を生み出してくれる窓として、HISが活用されるといいなと思っています。

金子みすずという若き詩人は、HISにとって大いなるキャラクターであるかもしれません。
「みんな違って、みんないい」。命ある万物は、すべて違うのです。
HISのレンズによって、すべて違うし、違うために生きている、ともいうことができる。
その意味を発見し、我が身に線を弾いてくることを賛美しなければなりません。

「ケンカしようよ、友達だから」 
聖路加の日野原先生に教えてもらった言葉です。
葉っぱのフレディという演劇に出てくるそうじゃないですか。
涙がでるくらい嬉しかった言葉です。

写真は、病院が出している、頑張る広報誌のいろいろです。
「みんな違って、みんないい」いろいろで輝きが射してくることは本当です。

次回にまた




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