中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

職場復帰100%

2012年02月08日 | 情報
関係の専門家より、情報をいただきましたので紹介します。

小売業A社において、保健師&産業カウンセラーをしている
槇本宏子さんは、5年間で30人のメンタルヘルス不調者の職場復帰(以下、復職)を支援し、
全員を復職させることができました。

A社における復職までの流れは以下のとおりです。
(1)メンタルヘルス不調者の気づき
(2)本人と面談
(3)精神科受信
(4)休職中の面談
(5)ポイントで本人・主治医と三者面談
(6)復職前の段階的面談
(7)復職の決定と短時間勤務の設定
(8)復職日にはできるだけビルの1階で出社をお迎えし、人事まで同行する
(9)復職後は定期的に面談
(10)最高6か月かけて、復職前の勤務状態の戻す

特長は、(4)の面談方法でしょう。槇本さんは、
「復職1例目を支援している時、ふと休職中の連絡方法が電話では分かりにくいし、
面談を設定するのは本人の負担である。ならば、必ず外出される外来受診時に面談するのが
本人の負担が少ないのでは?また、タイムリーに主治医にも会える!ことを思いつき、
どのテキストにも書いていないことでしたが、モデル的に始めてみました。
すると、主治医と連携が取りやすく何より本人の顔色を直に確認でき、復職の
タイミングも計れることに気づきました。2例目からはこの方式をルーチン化しました。」
と語っています。

労働新聞社発行「安全スタッフ」誌'12.2.1号 産業カウンセリングの現場から(17)より抜粋
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