天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

ε160スケアリング調整 やっと出口が・・・

2009-10-04 12:46:05 | 光軸調整
 ε160のスケアリング調整ですが、一ヶ月掛かってやっと出口が見えた
様です。
10/1に四隅星像を見ながら無理やり接眼部を調整しましたが、これでは
当然、折角合わせていた光軸が狂ってしまい、再度光軸を合わせると四隅
の星像がまた乱れると言う「追いかけっこ」になってしまいました。
そこで昨日、これまでニュートン反射で行って来た定石通りの下記手順で
再度調整を行いました。

 1.主斜鏡を外し、鏡筒中心に糸を張って仮想光軸とする。
 2.接眼部にセンターリングアイピースを取り付けスケアリングを調整。
   この際、取り付け部にスペーサーは用いず取り付けネジを均等にしかも
   適度に締めることで中心移動量を小さく出来ました。
 3.主斜鏡を取り付けて光軸調整を行う。特に斜鏡の取り付け位置は
   入念に調整。  
 4.夜に星像をチェックしながら改造ワイドマウント・オフアキにスペーサーを
   噛ませてスケアリング調整。

2.で調整した接眼部は当然なのですが、この後はいじってはいけませんね。
スケアリング調整に注目する余り、ここが先回の失敗でした。
改造ワイドマウント・オフアキは単体で水準器を使い調整した筈なのですが
どこかに狂いがあるのでしょうか。カメラ側CMOSのスケアリングが改造により
狂っている可能性もあります。
ただ、カメラレンズで撮影した結果では大きな狂いは認められませんでした。
光軸調整後に補正レンズ以降の「ワイドマウント・オフアキ~カメラ」の間で
スケアリング調整するべきだと言うすごく当たり前の結論となりました。

一枚目は調整後にテスト撮影した「ペルセウス座h-χ」中心部比較画像です。
9/30は4隅星像を無理やり補正し光軸が狂った状態で、その差は歴然で
星像が2回り程小さくなっています。


2枚目は調整後の4隅星像で、スパイダー干渉像はまずまずですが、今度は
左側が少しボケていまして、h-χテスト画像でもその影響で特に左上の星像に
流れが認められます。何か調整機構が無いとここから先の調整は困難です。


ワイドマウントをオフアキシス・ガイダーに改造などしなければこんな苦労は
しなくても良かったかも知れませんが、お陰でガイドは1時間でも殆ど問題は
無く、更にε160の主斜鏡セル及び接眼部のメンテナンスにより光軸も狂い
難く接眼部回転による中心移動も小さくなりました。
各部の状態が分かりましたので、今後何かトラブルが発生しても原因特定が
し易いと思います。

P.S
タカハシから精度・強度を高めたオリジナルカメラマウントが発売になります。
アルミ製から真鍮製になるようで、重いCCDカメラ等を使用する場合は安心
かと思います。
http://www.takahashijapan.com/news.html

また、「デジタル対応補正レンズ」は完売との事。
今回の調整で星像がシャープになった為か周辺像の収差・・・特に赤の
コマ収差が余計に目立つような気がします。
やはり「デジタル対応補正レンズ」が欲しくなります。







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