天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

インターバル撮影ソフトとフォーカシングソフトの連携 6

2008-08-01 21:18:37 | フォーカス自動補正
 フォーカサー・コントローラの温度補正ですが、凡その仕様が固まり、
プログラムをテストしています。コントローラ内蔵の温度計は0.1℃単位
での計測も可能なようですが、いたずらに細かな値を取得しても信頼度が
低いと却ってフォーカサーがINとOUTを繰り返すことになり良い結果は
得られないと思います。丁度オートガイドがふらつくのと同じです。
そこで補正量(μm)の「しきい値」を設けて、絶対値でそれ以上の補正が
発生した場合に実際にフォーカサーを動かす機能を設けました。
以下がその例で、1℃の変化で10Step=42μmのピント移動、かつ
30μmの「しきい値」を設定していますので30μm以上のピント移動に
対応する温度変化で初めてフォーカサーを補正します。
「しきい値」はピントの許容範囲程度を設定すれば良いと思います。


【1】温度変化は0.5℃ですが補正値は(|-42x0.5|=21μm<30μm)
  となり補正無しです。


【2】さらに0.5℃変化し初期位置からの補正値は(|-42x1|=42μm>30μm)
  となり42μmの補正です。


【3】前回(【2】)からの変化は0.5℃で、【1】の場合と同様に補正無しです。
  初期状態からの温度変化は1.5℃ですので位置の変化量は-15になる筈
  ですが、「しきい値」の制限により【2】から変わらず「-10」となっています。

この機能により、例えば温度計の誤差で0.5℃上昇し直ぐに0.5℃下がった
場合でも補正によりフォーカサーがふらつく事はなくなりました。


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