天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

フォーカス温度補正設定について

2008-08-29 15:11:21 | フォーカス自動補正
  フォーカス温度補正はほぼ想定通りに機能しているようですが、
細かな設定がありますのでその概要を書きたいと思います。
尚、各設定値は参考値で、特に①、⑪、⑬は実測値をセットします。

実際にフォーカサーを動かし補正を行うか否かの指定で、
  1℃当たりの補正ステップ実測値をセットします。
  チェックを外すと温度のみを監視します。
チェックを入れると「監視間隔」毎に温度をチェックし補正を
  自動で行います。赤い字で次までの時間をカウントダウンします。
補正量μmの「しきい値」をセットします。いたずらに細かく補正
  するのではなく、必要な精度を超えて初めて補正が実行されます。
最も最近に補正実行された情報を表します。
補正を開始した時点の情報を表します。
⑦の値のうちバックラッシュ補正分の値です。
補正開始と現在との変動値を表示します。特に「位置」と「補正量」には
  バックラッシュ補正が発生(⑧で説明)した場合、その分も含まれます。
例)昨夜のテスト結果です。
1時間14分の間に3℃の温度下降があり①により(-2)x(-3)=6ステップ
の補正であるがバックラッシュ補正(-2)が発生し(6-2)=4ステップと
なっている。途中で温度上昇(温度計誤差?)が有り、移動方向が反転し
バックラッシュ補正(⑪の設定値分)が発生したものと考えられる。
③で適当な「しきい値」をセットすれば不必要な補正は発生しません。

オートフォーカス時には常に一定方向からフォーカサーを移動して行き
  ますので、その方向を指定します。
オートフォーカス時にこの範囲でフォーカサーを移動し画像を取得します。
オートフォーカス時のフォーカサー移動制限です。
バックラッシュ補正するか否かで、フォーカサーのバックラッシュ実測値を
  設定します。バックラッシュ補正は、温度補正等の移動が⑧の指定 と
  逆方向になった場合に行います。
オートフォーカス実行画面です。詳細は省略しますがここからフォーカサー
  のコントロール、各設定画面を開く事が出来ます。
フォーカサーの1ステップ当たりの移動量実測値をμmで設定します。
  この値によって①及び⑪が算出されます。

残念ながら今夜も雨の予報で実際の星像ではテスト出来そうにありません。