再々度スケアリング調整して撮影したペルセウス座「二重星団h-χ」です。
冷却前の乾燥空気送風もそこそこに撮影しましたので少々結露した様で
輝星が滲んでいますが、赤い星が強調されてアクセントになりました。
月が有りましたが、スケアリング調節の確認に強行撮影しました。
また、PHDGuidingの「Dec algorithm」パラメータを意味も良く分からず
「Lowpass filter」としましたが、「Resist switching」設定よりも
ガイド自体は良好でした。
2009.9.14 02h24m16s~02h34m16s
ε160+冷却&IRC換装改造KissD
ISO100、冷却温度約6.7℃、露出10分
PHDGuiding+DSI Proによるオートガイド
コンポジット・ダーク処理等無しの一枚画像
オフアキシス・ガイダーに改造したワイドマウントですが、スケアリングが
狂っていて四隅・・・特に右上の星像がスパイダー干渉像が2重になる程
乱れていました。
フォーカシング支援ソフトを用いてこの部分のピント位置を探ると100μm
IN側にありました。
これはワイドマウントの厚み誤差よりも大きく、別に原因があると思って
いましたが、やっと原因が分かりました。
今回の改造でカメラ及びオフアキシス・ガイダーが接眼部と干渉しない様
に接眼部に対する回転位置関係が決まってしまい、これを調節する為に
ドローチューブと補正レンズの間にアルミホイルを折りたたんだスペーサー
を噛ませていましたが、この厚さが不均一でスケアリングが狂っていました。
スペーサーをつけたまま光軸を確認して分かりました。
今回は厚さが均一なワッシャを、「ドローチューブ-補正レンズ」間ではなく
「補正レンズ-ワイドマウント」間にかませたところスケアリングもほぼ合った
様です。
補正レンズとCMOS間の適正距離56mmから56.5mmに伸びましたが
これくらいは誤差の範囲でしょうか。
本来は厚さの均一なステンレス板などで調節リングを作れば良いのですが、
素人加工では切り口に歪が出来てしまいますのでプロにお願いしなければ
なりません。
P.S
フォーカシング支援ソフトはステッピング・モーターを制御しピント位置を
再現できますが、今回の様な場合は任意のポイントのピント位置を探すのにも
使えます。
ただ、撮影画像の転送に利用している「EOS Utility」の接続が頻繁に切れて
しまうのが問題です。調子の良いときもあるのですが・・・。
冷却改造でUSB端子を移設した事に関連があるかもしれませんが、ネットで
検索するとノーマルなカメラでも発生している様です。