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天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

反射星像でHFDのテスト

2008-01-05 19:31:55 | フォーカシング支援ソフト
 まだ接眼部の電動化が出来てませんが、ビクセン13cm反射で
「Half Flux Diameter」のテストを行いました。過去に撮影の画像
ではそれなりの結果が得られていましたが、リアルタイムでの、
しかも手動でのピント追い込みに使えるか、と期待しました。
結果はピント判定そのものは期待通りでしたが、恐らくPCの問題と
思うのですが、途中で画像を読み込めなくなる現象が発生し、
「ピント追い込みに・・・」に関してはNGでした。
PCでスワップが多発していましたので処理能力の問題だと思います。
なにせPentiumⅡ450MHzですから・・・・・。
後日再度テストしたいと思います。
掲載はその時の保存画像を読み込ませた結果ですが、斜鏡の影に
よるドーナツ状の星像でも適切に判定されていると思います。

(3星像の中央がグラフの赤丸、左右の星像がグラフ左右の黄丸に対応)
Vixsen R-130S D=13cm、FL=780mm
EOS KissD 露出0.5秒 ISO100

フォーカシング支援ソフト3.0β HFD採用

2007-12-31 15:28:03 | フォーカシング支援ソフト
 先日来、フォーカシングの精度を高めたFocusChecker3.0を来年の早い
時期にリリースすべく、新しいフォーカス判定方式を組み込んでおります。
その方式は「Half Flux Diameter 」と言う冷却CCD撮像ソフト等で採用
されている方法です。
簡単に言いますと、恒星の中心から半径rの円を描いたときに、この円内の
輝度総和が恒星の全輝度総和の1/2になるようにな円の直径D=2rを求め
てピントの判定をする方法です。12/20、21にご紹介の方法はこれを簡略化
して採用していましたが、今回は定義通りに実装しました。
結果としてはピントのピークを見つける観点では簡略法でも充分な様ですが、
ピントがズレた部分での判定では定義通りの方がやはり良いようです。
掲載はPentax105SDHFで撮影の恒星像を判定したもので、ピント位置
(中央)を挟む前後で色収差による着色がありますが、これはこの鏡筒の
特性と良く一致しています。
もともと屈折には以前の判定法でも良い結果が得られていましたが、HFD
ではピークの左右で判定の逆転も無く直線的なグラフが得られています。
反射ではシーイングによる星像の乱れに対しても判定の誤りが低い様です。


 早いもので当プログも開設から半年が経ちました。
お蔭様で沢山の方々にご覧頂き、途中更新が滞る事も御座いましたが、
何とか今年最後の投稿を終える事が出来ました。有難う御座います。

※12月1日以降にバージョン2.5をご購入または2.5にバージョンアップ
  頂いた方にはリリース時にバージョン3.0お送り致します。
  11月30日以前にご購入頂いた方にはバージョンアップにて対応させて
  頂きます。


フォーカス判定精度を1000倍にアップしました。

2007-12-21 18:52:40 | フォーカシング支援ソフト
 12/20でご紹介の新フォーカス判定法の精度を1000倍にアップしました。
1000倍と言いましても、1000倍ピタリと当たると言う訳では有りませんが、
これまで同じピントと判断されていた2画像の間を計算上1000分割して差異
を付ける様にしました。
12/20の右グラフと同一画像による判定ですが、比較しますとピーク付近の
差異が大きくなり、よりピント位置がハッキリしています。
また、星像目視判定と逆転していた個所も正常に判定されています。
赤丸内が最良と判定された星像、黄色丸内がその一つ右の星像で、
目視判定とも一致しています。



新たなフォーカス判定法

2007-12-20 17:18:58 | フォーカシング支援ソフト
 フォーカシング支援ソフトのフォーカス判定に新方式を追加しています。
左から順に同一画像での「最大輝度法」、「星像直径法」、「新判定法」の
グラフですが、シーイングなどの影響で星像が乱れるとこれまでの2方式
ではグラフが乱高下し判定が困難でした。これではオートフォーカスの精度
も低くなります。しかし最も右の「新判定法」グラフでは比較的乱れも少なく、
星像目視判定に近い値を示し、自動判定の最良画像も目視と一致しました。
今回テストに使用した画像は以前に撮影して置いたものですので、今度は
リアルタイムでオートフォーカスのテストをしたいと思います。




FocusCheckerPro2.5のフォーカス・カーブ

2007-10-14 21:41:33 | フォーカシング支援ソフト
 昨夜は何故かFocusCheckerPro2.5の動きおかしく、てこずりました。
ソフトと言うよりPCの問題だと思います。と言いますのも同時にCanonの
RemotoCaptureを起動し、撮影画像をPCの所定フォルダーへ取り込み
それを再度読み込んでフォーカス判定して選択範囲を画面表示、さらに
後で参照する為にそれを一時フォルダーへ保存する、という処理を、
なんとPentiumⅡ300MHzのIBM ThinkPad600Eで行っています。
4ポートのUSB2.0カードにはカメラ、フォーカサー・コントローラ、さらに
インターバル撮影システムのカメラ接続インターフェースといった3本の
USBケーブルが繋がっています。
流石にガイド用DSI Proは別PCで動かしていますが、調子が良い時
はこれでも何とか処理してくれます。
不思議と何度がやり直しているうちに調子を取り戻し、後半は正常に
機能するようになりました。
 写真は昨夜、上手くフォーカシング出来た際の典型的なフォーカス・
カープで、中央と右の画像の中間位置をピント位置と推測しています。
因みにフォーカサー移動量は20ステップ=92μmの設定で、少し荒いと
思われるかも知れませんが、いたずらにフォーカサー移動量を細かくして
カーブが乱れるよりも、これくらいの方がピントの違いを検出しやすく綺麗
なカープが出来ます。最終的にはフォーカス・カーブからピント位置を推測し、
意味があるかは別として1ステップ=4.6μm単位でのフォーカシングが
可能です。1ステップの移動量はモーターと接眼部の減速比によります。
恒星像を見るとPentax105SDHFの特徴でしょうか、ピント位置を挟んで
IN側では周辺に紺色の、OUT側では若草色の着色が見られますが、
推測位置は確かにその境目近傍を示していました。

しかし、流石にPCへの負荷が大きく厳しいので今日はドーム内に
デスクトップを入れてセットアップしました。
と言ってもPentiumⅡ450MHzですが・・・、ノートPCよりは動きが
良いです。