毎日毎日、飽きもせず・・・

韓国のドラマ・映画・音楽を楽しんでいます。
そんな小さな楽しみを綴っていきたいと思います!(完全ネタバレしています)

『復讐者に憐れみを』

2006-03-31 22:49:46 | MOVIE
出演:ソン・ガンホ、シン・ハギュン
   ペ・ドゥナ
監督:パク・チャヌク
2002年


 工場で働くリュは耳が聞こえず話す事も出来ない。
彼の姉は長い間腎臓を患っているために移植をすることになったのだが
自分の腎臓とは適合しなかった。
何とかして姉を助けたいリュは臓器売買の組織を訪ねたのだが、
全財産を騙し取られた上に自分の腎臓まで取られてしまう。
そんな時に適合者が現れお金さえあれば移植ができる事に。
何とかしてお金が欲しいリュは恋人のヨンミに上手く言い含められ
女の子を誘拐をして身代金を取る事にする。
お金を取ったら無事に返すつもりだったのだが、リュが自分のために誘拐をした事を
知った姉は責任を感じ自ら命を絶つ。
そして無事に帰すつもりだった女の子も不慮の事故により死んでしまう。
そこから女の子の父の壮絶なる復讐が始まる・・・・


 この作品は「オールド・ボーイ」「親切なクムジャさん」とあわせて
“復讐三部作”と呼ばれているものの第一弾です。
「オールド・ボーイ」よりもキツイ作品ですねぇ。
復讐は復讐を呼び結局その“復讐の連鎖”というものは終わりがないんです。

DVD特典内でパク・チャヌク監督が次のように話しておられます。
 「前半でなぜ犯人が罪を犯したのかを見せる。
  後半では被害者の父が復讐を誓い犯人を追いかける
  でも観客は犯人の事情を知っているので被害者と加害者、どちらにも同情する。
  どちらを応援しようかジレンマに陥る、それを狙った」と。

 本当に私はまんまと監督の狙い通りにはまりました。
あの父親は娘を殺されるような悪い事など何もしていない。
完全な被害者のはずなのに私は何故か犯人の方の目線でこの物語を
追っていたように思います。
それは監督の言っていた前半部分のリュという人物を見たからです。
臓器密売者にお金を取られたのも、そんな所に行ったからだと言われてしまえば
終わりだけれど、彼の中では姉を助ける術はそれしかないと思ったんだし、
理由はどうあれ“よい誘拐”と自分達で正当化し誘拐をした彼らは、
一番悪いんだけれど、何故かリュの方が哀れな気がして彼をずっと追っていました。

この映画でリュを演じたシン・ハギュンは素晴らしかったですね。
普段の彼は笑顔がとても優しいソフトな感じの方ですが、
独特な感じの緑色の髪や言葉を話さないセリフの無い演技。
最初は姉思いの男の子だったのが、彼の中の復讐を誓ってからは
見事なまでの冷酷で残忍な手口。

残酷なシーン、拷問シーン、そしてラストの展開に至るまで
全く救いの無い話ではありますが、3人の俳優(ソン・ガンホ、シン・ハギュン、ペ・ドゥナ)が
素晴らしい演技なのでこれを見る価値はあると思います。
まったく下世話な話ですが途中にリュとヨンミのベットシーンがあります。
実生活でこの2人、付き合っていたと映画を見た後知りました・・・・


チョ・ソンモ ♪Mr.Flower

2006-03-30 22:34:38 | MV(music video)

本日、チョ・ソンモさんが入隊されたと言うニュースを見たので
古いですが、去年発売された6集の「My First」に収録されている曲を。


 暴力団員のハルキ(ソ・ジソプ)は組織のボスであるリョウ(大沢たかお)に就いている。
ある日抗争で怪我をしたハルキを自宅に連れて帰るリョウ。
そこで自分の女ヒトミ(キム・ジョンウン)を紹介する。
忙しいリョウに対して時折ふと寂しげな表情を見せるヒトミ。
リョウと行動を共にするハルキはそんなヒトミを近くで見ていて
いつの間にか愛してしまう。
しかしヒトミはボスの女・・・・
リョウに隠れて会う約束をした2人、約束の場所でヒトミの肩を叩いたのは
リョウだった・・・・・・・

 今更ではありますが、このMV、私大好きです
このMVが作られるというニュースを聞いたときは本当に衝撃でした。
何故って私のお気に入りの日韓の俳優2人が共演したのですから!!!
このMVは何回も見ましたが、最初の頃は正直チョ・ソンモの曲は全然聴いてませんでした。
画面の画(まるで映画のようなストーリー)に夢中で曲なんか耳に入りませんでした。
だって最初の部分(茶事の話の所)も無音だし途中から曲が入るでしょう?
ある程度何度も見た後にようやくサビの♪サランヘ サ~ランヘ~の所が
耳に入ってきたっていう感じでした。
(チョ・ソンモのファンの方ごめんなさい

ちょっとした映画のようなMVなのですがラストが切ないんです。
でもジソプも大沢たかおも両方好きな私はどちらにも肩入れしてしまい
複雑な気持ちなんですよね~って言うかジョンウン贅沢すぎや~
あのエレベーターの中でたかおと繋いでいた手を離した後、後ろからジソプが
そっと繋ぐところ。あの演出はニクイね~。
でもボスとしては気付いてるような気がするけど・・・
だってラストのヒトミを連れに来た所のたかおの表情ったらすごく冷酷だもん。

 MVを見てしまうと映像にばかり目が行き曲を聴いていなかったのですが
チョ・ソンモがこの曲を歌っているのを聞いた時、初めてこの曲の良さに
気がつきました。(ちょっと遅かった)
歌詞は毎日花を買って愛している人に届ける男の人の気持ちなんだけど
MVの中でもリョウが街角で花を買っているシーンがあります。
あのシーンも素敵なのよね~

 これが収録されたDVDが4月に発売されますが、お求めにくいお値段になっています
ごめんなさ~い。

『春夏秋冬そして春』

2006-03-29 23:39:35 | MOVIE
出演:オ・ヨンス(老僧)、キム・ヨンミン(青年)
   ソ・ジェギョン(少年)、キム・ジョンホ(子供)
   ハ・ヨジン(少女)
監督・脚本・編集:キム・ギドク
2004年


山奥の静寂に包まれた湖上に浮かぶ小さなお寺に暮らす老僧と小さな子供。
そして四季を通し成長していく姿を季節が変わるごとに表現していく。
この題名の通り季節は巡っていくそして終わりがない。
そんな四季を人間の一生そして輪廻転生のようなものを描いている。

映画のHPにこうあります。

  幼い頃~無意識に犯した小さな罪
  思春期~欲望と執着を知り
  成年期~裏切りに憤怒し
  壮年期~罪も傷跡も全てを受け入れて心の安らぎへ至る
  そして春~新しい生命は再び過ちを繰り返す

人は何かを傷つけそして傷つきその営みは決して途絶える事はないと。


 まず冒頭の門が開いて景色が見えた瞬間からこの世界に引き込まれました。
とても幻想的な湖上のお寺。
現実のモノとは思えずこれから始まる全てが絵空事のように映る。

春(子供時代)は誰しもが子供の頃したであろう、
子供特有の純粋がゆえに残酷な動物へのいたずらに対し老僧が
いのちについて最も子供に理解しやすい方法で諭す。
それは動物に石をくくりつけたのならその子にも石をくくりつけ
どれだけ苦しい事か身を持って体験させます。

夏(思春期)は初めて寺に女の子がやってきます。
そしてその女の子の体に興味を持ち、老僧の目を盗んでは快楽に耽ります。
そしてその女の子と離れる事ができずとうとう寺を後にします。

秋(成年期)、彼は罪を犯して寺に戻ってきます。
執着により人を殺めてしまいました。
自殺をしようとするも老僧は心を静めるために般若心経をナイフで彫らせます。
最後は警察に捕まりまた寺を後にします。

冬(壮年期)、罪を償って寺に戻って来たけれど老僧は自らの命を絶っていました。
その供養をし日々体を鍛えます。
ある日顔を隠した女が一人の赤ちゃんを寺に置いて行きます。

そして春、その赤ちゃんが大きくなり最初の春のシーンと同じ大きさになります。
あの時老僧に育てられていた子供が今はその捨てられた子供を育てているのです。

 春夏秋冬、それぞれの湖の景色は息を呑むほど美しく、
それぞれに色があって本当に見とれてします。
あと湖上の寺と陸を行き来する船。
船に書かれた絵も素敵で寺の中の仏像の顔も何とも柔和で優しいです。

私は秋の部分がとても印象深いです。
自殺をしようとするときに「閉」と紙に書き目や口を覆う行動が
見ていて滑稽だったし、なんと言っても老僧がネコのしっぽで
床に般若心経を書く所。そして見事な色づけ。
あの行動によって警察官も皆が穏やかになっていました。

あと景色的には冬に湖が凍ってしまい誰でもが歩いて来れてしまうという状況のお寺。
幻想的に水に浮かんでいる時とは違う季節でした。

多分欧米の人がこれを見たら、こういうのが「東洋の神秘」なのではないかと思います。
因果応報、輪廻転生といったものを考えさせられる、でも見た目も美しく
心に優しい作品だったと思います。


それにしてもキム・ギドク監督という人は本当にいろんな色を持った監督ですね。
彼の作品については本国では賛否両論あるようですが、海外で高く評価されているようですね。
その辺もなんか北野武監督と似ているような気がします。
私は振り幅の大きい人にとても魅力を感じるので、この監督の作品は好きです。


『ピアノ』 第3話

2006-03-28 22:36:50 | 視聴済みドラマBOX
 
 オククァンが働き始めた姐さんの店にハクス親分を裏切り新しい組を作り
牛耳っている毒蛇がオククァンを働かせないように脅しにやって来ます。
姐さんはしょうがなくオククァンにクビだと言いますが、オククァンは
その事よりもヘリムの事を思い自分の胸の中のざわつきが気になってしょうがない。

この気持ちのやり場をどうしていいか判らずお酒を飲みご機嫌でジェスの
学校へ迎えに行って子供達にお金をばらまいていると、子供達は怖がり泣き始めてしまいます。
オククァンは今度は逆ギレし怒鳴り散らしている所をまたヘリムに見られてしまいます。
何も言わずばら撒いたお金を拾ってくれるヘリム。
またオククァンはどうしようもない惨めで悲しい気持ちになります。
オククァンはこんな気持ちになったのは初めてで自分がどうしてしまったのか、
どうすればいいのか判らなくなってるみたいです。純粋なチンピラさんです

 
 いつも世話になっているお医者さんを見つけたオククァンはお腹のあたりが痛いと
診察をしてもらいます。お医者さんは酒を飲んだせいだと言いますが、納得しない
オククァンに詳しく話を聞いてみれば・・・
  どうしようもない自分の事をお父さんと呼ぶ自分の子供が居る、その子を思うと痛くなる。
  ある女の人の目を思い出すだけで胃が縮こまる。
それを聞いた医者は言います。それは医者に診てもらうものではない、
“心に花の種を蒔いた人”に水をやり肥料をやり花が咲くまで待てば治ると。
オククァンも知らず知らずのうちに人に対する愛情が芽生えているんだよね

 ヘリムの前でギョンホはまたジェスを罵り、ヘリムとスアから叱られます。
一向に反省の色を見せないギョンホにヘリムは自分の秘密だと言い、
ベランダに2人を連れて行きここに花壇を作って家族でパーティをしたいんだと話します。
そしてお母さんもお父さんが早くに死んでしまって悔しく思っていると言い、
ギョンホにこの秘密を守ってお母さんとスアを守ってねと穏やかに諭します。

 昼間の学校での態度が許せないジェスはオククァンに反抗的な態度をとってしまいます。
それを見てオククァンは自分の胸の痛みはジェスのせいだと思い「出て行け~」なんて言ってしまいます。
だけどジェスの寝顔を見ながら「お前はどこから来たんだ?」っとポツリと呟きます。
オククァンってほんとにダメな男なんだけど憎めなくて、応援したくなる人です。
こうしてジェスと一緒に居る事によってダメな男から大人になって行くんでしょう!!


 ヘリムの家にまた義姉兄がやって来て何かにつけて「男を連れ込んで」と言い居座ります。
なんなんだこいつらは?こんな奴らの弟がヘリムの死んだダンナなの?
ケンカになっているのをジェスが見つけオククァンに助けを求めに行きます。
間にはいるオククァンに義兄はお前は誰だと聞かれ、「通りがかりのPTAです」だって。
でも前に連れ込んでた男だと判ると殴りかかります。
やられっぱなしのオククァンを変な男だと言う義兄にオククァンは言います。
「今は平凡な市民だが血海組のハン・オククァンとは俺のことだ~」と。

 義兄は毒蛇の所へ行きオククァンの事を話します。
オククァンはあの時二度とヘリムの所に義兄が来ないように脅すつもりで
組の名前を出したんだと思うけれど逆に毒蛇のいいカモになってしまいそうです。

オククァンの元に以前の舎弟が訪ねてきて仕事を頼みます。
ジェスの泣く顔は二度と見たくないからと言い断りますが、
今度さえうまくやれば二度と言わないと言われ引き受けることに。
何の仕事か知らされないまま行くとそこはヘリムの家でした。
家中をめちゃくちゃにしています。
それを見てオククァンは止めに入ります。そして結局ボコボコにされました。
あの毒蛇はわざとオククァンにこんな事やらせてなんて野郎だ。

結局留置所にいれられたオククァンにヘリムが面会に来ます。
スアがオククァンのことを「困ったときに助けてくれるマジンガーZか
苦境に陥れる阿修羅かわからない」と言ったそうです。
そう言えば韓国のドラマにはよくマジンガーZの話題が出てきますよね。
しかも主題歌も日本のものと一緒だしそのまま放送されているんですね。
(名前はあちら風に直してあるみたいですが・・・)

 出所してきたオククァンと一緒に歩くヘリムに近所の人たちがまた噂話をします。
ヘリムはいっそのことこのまま一緒に暮らしましょうかと言います。
オククァンは驚いて自分が申し訳ないことをしたと思い駆け出してしまいます。
そして家に帰り自分は遠くに行くけれど必ず迎えに来るから施設で暮らせと
ジェスに言います。納得できないジェスと口論している所にヘリムが訪ねてきます。

自分が遠くに行くから許してくださいと謝るオククァンにヘリムは
あなたは私を愛してくれていると思っていましたと言います。
違いますと強がるオククァンでしたがその言葉に去ろうとするヘリムに
自分とヘリムがあまりにも違いすぎるのにどうしろというんですか、と叫びます。
ヘリムは自分はまだオククァンを愛しているわけではないけれどこうする事しか
今は考えられないんだと涙を流します。
オククァンは泳ぎだけは得意だから愛してくれなくても溺れたら助けますと答えます。

そしてついに口の悪い世話になっている医者の元、ささやかな結婚式を挙げた2人でした


 1年後、スアとギョンホは同じ家の中でもオククァンを無視しています。
そしてヘリムのお腹には赤ちゃんが。オククァンは面接に行けども職は見つかりません。
そんな帰り道のバスの中でなんとハクス親分を見つけます。
見つからないように顔を隠すオククァンですが、ばれてしまい親分に追いかけられています・・・・
ハクスが捕まった時自分だけ逃げたもんだから必死で逃げるオククァンの姿でした。


そしてまた前回と同じように大きくなったスア(キム・ハヌル)の姿が。
前のジェスとギョンホと同じように雨に濡れながら泣き叫んでいます。
多分この3人のシーンはその後の同じ日のそれぞれの姿なんでしょうね。
多分これから起こる何かの伏線となるシーンがここに入れられているんだと思います。

 
 ヘリムの本当の気持ちはどうあれ、一応好きな人と結ばれたオククァンでしたが
大変な日々が待っているんだろうなぁと思うとちょっと複雑ですね。
ギョンホとスアも一筋縄ではいかないだろうし、スアがジェスに対して感じていた
淡い感情もどうなってしまうのか続きが前途多難だけれど、オククァンには頑張って
欲しいと思います!!

『バンジージャンプする』

2006-03-28 11:52:19 | MOVIE
出演:イ・ビョンホン、イ・ウンジュ
    ホン・スヒョン
監督:キム・デスン
2001年 


 大学生のインウは雨の日バス停で偶然に自分の傘の中に
入ってきた女の子テヒに恋をした。
付き合い始めた二人だったがインウが兵役に行く日、
“必ず見送りに行くから待ってて”と言った彼女は
駅には現れなかった・・・・

時は流れ教師になったインウは教え子の男子生徒に
奇妙な思いを感じるようになる・・・・・・


 インウとテヒが出会う大学生の頃の二人の関係は
とても良く、インウが教師になり新しいクラスを持ち始めた頃までは
良かったのに、急にインウがクラスの男子生徒を見る目が変わりだして
なんか変な感じになってきたなぁと思っていたら、こういう流れになるんかいな!
という方向に話が進んでいった。

 
 運命の人は何度生まれ変わっても探し出すことが出来るのか?
ということなんだけど、この映画のような二人だったらすごく微妙だなぁ。
「運命の人」なんて言うとすごく白々しい感じがするけど、
ソウルメイトみたいな人っているんじゃないかなぁと私は信じています。


前にも書いたのですが、イ・ウンジュさんの話し方が私はとても可愛いと
思っていて、少し陰のある女の子を演じたらとても上手なので、
亡くなられてしまって本当に惜しい女優さんだと思います。

『私の頭の中の消しゴム』

2006-03-27 22:47:03 | MOVIE
出演:チョン・ウソン
   ソン・イェジン
監督・脚本:イ・ジェハン
2004年
日本公式HP ⇒ ココ


 コンビ二の入り口で偶然出会ったスジンとチョルス。
2人は再び出会い、恋に落ちる。
幸せな結婚をしたのも束の間。出会った頃からよく忘れ物をする性格だと思っていた
彼女だったけれど少し様子がおかしい。
自宅への帰り道も時々判らなくなってしまう彼女が病院で告げられた病名は
“若年性アルツハイマー”。
徐々に記憶があいまいになってきて彼を判らなくなってきてしまう。
スジンを愛しているチョルスは仕事をしながら彼女の看病をしていくのだが
一枚の手紙を残しスジンは姿を消してしまう・・・・


 最初にまず驚かされるのがオープニングのイェジンちゃんのメイク
私なんか深読みしすぎて、すでにアルツハイマーになっていてあんなメイクを
してしまったのか?と思ってしまいました。
それにしても工事現場での現場監督のチョン・ウソン、格好よすぎです
ワイルドすぎる車もお似合いでした。
お嬢様がちょっと無骨な男の魅力にはまる出逢いから結婚までもよかったです。
幸せな生活が続いていくはずだったのに彼女の病気が発覚します。
チョルスを前の彼と間違っていくくだりは胸が痛かったですね。
彼女は病気なんだから悪くないけれど、これはキツイなぁ~

 “許しとは心の部屋を一つ空けること”
スジンは母の事を恨んでいるチョルスに対しこう言います。

 全編を通してずっとよかったのですが、私としてはラストのコンビニのシーンが
気に入りませんでした。
なぜあんな終わり方にしたんだろう?
確かにこの難しい題材でラストをどんな風に持っていくのかなぁ?と期待していたのですが
あれはないな~と思ってしまいました。
なんかそれまでずっと現実的に続いていたものが急にファンタジーのような世界に行ってしまい、
そこまで続いていた緊張感がブツっと途切れた感じがしました。
急にあのコンビニのせいで冷めてしまったんです。
その後の車で走っていき、今まで言ってくれなかった「愛してる」という言葉を
言ってくれるのはいいのですが、あのコンビニのシーンだけが余計な気がして
最後の最後に残念な気持ちになりました。


 はっきり言うと私の中に残ったもの それは・・・・・
チョン・ウソンが“いちいち”格好いい!!!!!それだけです。

私は韓国映画に興味を持ち、見始めた頃はハン・ソッキュさんやソン・ガンホさん
ユ・ジテさんなどが出ている作品が多かったので『ユリョン』という映画で初めて
チョン・ウソンさんを見た時、「こんなカッコいい人がいたんや!!」と初めて
韓国俳優の中でカッコいい人を見つけた瞬間でした。
そんな私の中で特別な?!存在のチョン・ウソン。
この作品の中の私のツボはイェジンをお姫様抱っこしてベットルームへ
連れて行く時に、部屋に入った後姿のまま足でドアを閉める所。
なんか“かっこいい”ばっかりを連発していてあまり映画評では
なくなってしまっている所に自分でイタさを感じます(反省・・・・)


『永遠の片想い』

2006-03-27 00:22:43 | MOVIE
出演:チャ・テヒョン
   イ・ウンジュ
   ソン・イェジン
監督・脚本:イ・ハン
2002年


 ギョンヒとスインという2人の女の子と
1人の男の子ジファンの3人の友情。
ジファンはアルバイト先にやって来たスインに一目ぼれをし、告白。
でも悲しげな目で「迷惑なんです」と断られたジファンは
気を取り直して大きな時計を持って再び二人の前に現れる。
「時間を一時間前に戻しました。今度偶然会えたら、友達として会いましょう。」
それをきっかけに3人の友情が始まった。
3人の楽しい時間が過ぎていく中、変化が表れてくる。
この友情、恋に変わってしまったらこの関係が崩れてしまう・・・

 
 チャ・テヒョンは心の優しい男の子を演じさせたら
素晴らしいです。あの顔に味があるんだろうなぁ
ギョンヒがジファンの足を蹴りまくってる所は
すごく可愛くて青春のきらめきがあっていいシーンです。
ソン・イェジンはおとなしくて病気がちな女の子がほんとにはまり役です。
あとやっぱり残念だと思うのがイ・ウンジュ。
この役のギョンヒの明るさの裏にある悲しさや辛さを
上手く演じているのを見ると、実際の彼女もそうだったのかな?
と思い彼女の訃報は残念だなと心から思う。
私は彼女の話し方がとても可愛くて好きなんだけどな。


 もう一つこの映画でうまく使われているのがモノクロ写真。
最初から最後までいろいろな写真が出てくる。
写真は今たとえここに居なくても、そこに写っているものは
想い出も全部“たしかに存在した”という証になっているね。

『快傑春香』 第17話

2006-03-26 01:11:37 | 視聴済みドラマBOX
 
 ハクトを前に絶対に真実を見つけると自信満々のモンリョン。
チュニャンはモンリョンの元には絶対に戻らない、戻れないのは自分が一番知っているでしょと
冷たくハクトに言います。

 モンリョンはチュニャンにこんなに好かれてて悪いから自分も好きになろうかなぁ
なんて意地悪な事を言っています。
いつ好きって言った?と反論するチュニャンに対しモンリョンは「俺、敏腕検事なの」と
得意げに言い二人の妄想シーンへ・・・

「チュニャンが感情を否定している事を証明します。」と言いながら
法廷で被告席に座るチュニャンに対しモンリョンが質問をしていきます。
モンリョンが何を言っても上手くかわすチュニャン!
そうそう昔からチュニャンには勝てないんだよ!!!
現実世界に戻り、悔しいモンリョンは、
「本当に俺が嫌いか目を見て言え、3つ数えるまでに答えなかったら好きだと思うぞ」と言った途端、
「1、2、3」と超スピードで数え、あっけにとられるチュニャンに「(好き)だと思った!」だって
そしてモンリョンはソウルへ帰っていきました。
私こういうあほなモンリョン大好きです

 ハクトはチュニャンの言葉を思い出し彼なりに悩んでいます。
チュニャンはモンリョンと会うと気持ちが揺れてしまうと涙で一杯です。

モンリョンは昔の自分の事件を継続して部下に調べさせています。
そこで新たな事実がわかりました。
駐車場にあった5台のカメラのうち現場のものだけが作動していなかったということ。

ハクトの元にテバク企画が出資話をまた持ってきます。
ハクトは出資元がはっきりしない限り話に乗らないつもりです。
同時に検察もテバク企画を調べていて金の流れは東京のヤクザと言うことが
わかりました。

 毎日悩んでいるチュニャンはハクトの言葉、あいつの人生は俺が握っていると
言うのが頭から離れず、ソウルのモンリョンに会いに行きます。
ハクトやトド企画の事に触れないように言うチュニャンに対してモンリョンは
罪人を捕まえるのが検事、悪い事してなければ捕まらないよ、と答えます。
モンリョン、やっぱ大人になったね~。
一緒に食事をした後胃が痛くなるモンリョンを心配したチュニャンは慌てて薬局へ走ります。
飛んで帰ってきたチュニャンにモンリョンはまたからかって、愛の力だね~だって

ハクトは検察が嗅ぎ回っていることも判っているので慎重になっています。
そしてテバク企画との話を白紙に戻しました。
その時ペク室長が「我々にはイ検事を黙らせる奥の手が・・・」と言いかけ
ハクトに睨まれて口をつぐみましたがテバクの社長はニヤっとしました。

チュニャンはタニの家に行きます。
そこでタニにハクトは人が変わってしまったけど少しは責任を感じてるのかと聞かれます。

チュニャンはハクトを訪ねて話します。
ハクトの気持ちに振り返らず無視してしまったことを悪いと思っていると。
ハクトは同情はいらないけどずっと待っていると答えます。
するとチュニャンは私も昔のハクトに戻るまで逃げずに待ちますと話します。
ハクトもなんだか気の毒になってきたなぁ。
きっともう後にも引けず、かと言って今更諦める事も出来ず・・・・

 帰り道のモンリョンを尾行する車がいます。
テバク企画のやつらがモンリョンに嗅ぎ回るなと忠告に来ました。
負けてないモンリョンは、死ぬまで追ってやると強気に出ます。
その報告にムカついたテバクの社長はペク室長のあの日の言葉を思い出します。

ペク室長は例の事件の事を話しこっそりダビングしてしたビデオテープと共に
テバク企画へ寝返りました。そしてハクトともう一度手を組むよう持ち込みます。
そしてハクトが乗らなくても自分達だけでこのビデオを公表するつもりだと。

ハクトはこのビデオをダビングしモンリョンとチュニャンの元へ送ります。
あの日駐車場で女が「助けて~」と叫ぶ所に一緒に映っているモンリョンの姿。
これを初めて見たモンリョンはこれがハクトが握っていたものだったのかと理解します。

ビデオを手にしたモンリョンとチュニャンはそれぞれハクトの元へやって来ます。
「彼をつぶしたら私が振り向くとでも?」
「僕をつぶしたら彼女が振り向くとでも?」

「愛してるから絶対にあきらめない」
「私の全てをかけて彼を守ります。愛してるから。」

「みんな不幸だわ。私もモンリョンも、そしておじさんも・・・」と言い部屋を出るチュニャン。

自分がどんな手を使ってでも二人の愛に変わりがなく、お互いが自分を犠牲にしてでも
相手を守ろうとしている姿を見てハクトはかなり悩んでいるようです。
そりゃそうだよね。どんなに汚い手を使ってでも別れさそうとしているのに
二人の間にある気持ちは全く変わらないんだもん。
だんだん自分がアホらしくなってくるんじゃないかな?

チュニャンはビデオをばら撒かれない様に自分が去ろうと荷造りしています。
そこへモンリョンがやって来て言います。
もしばら撒かれたらレイプ魔と言われ検事もクビになるだろうけれど
チュニャンさえ信じてくれていたらそれだけでいい、と。
そして「お前のために頑張るから信じてついてこい」と。
泣かせるね~、イ・モンリョン

でもチュニャンは辛い思いをするだけだからもうあきらめようと言います。
「私たち この世では縁がないみたいだね・・・結ばれない運命なの。」
弱気なチュニャンにモンリョンはもう逃げるなと言い帰ります。


チュニャンとモンリョンの二人の気持ちが痛いほどわかったハクトは
あれほど執着して持っていたチュニャンに贈ったネックレスを
するりと自分の掌から落としました。
あのネックレスをいつも握り締めチュニャンを自分の手中に治めていることの
表れを示していたのにこれを離したと言う事は・・・・

テバク企画を内偵中のモンリョンは賄賂や不法な株取引など出てきました。
それに比べ意外とクリーンなトド企画。
まずはテバク企画から捜査のメスが入ります。
焦り始めたテバクの社長はハクトに会い合同記者会見を行う事に。

 記者会見はハクトとテバクの社長そしてあの事件にかかわったカン・ミン。
事件の時の監視カメラの映像を記者達に公開します。
映像を見た記者からもう一人映っていたのはソウル地検のイ検事では?との質問が出ました。
「その通りです。」と答えるハクト。
当時の事を詳しく話してと言う記者に対しミンが答えようとすると横からハクトが、
「まだお見せしていない映像があります」と言いもう1本テープを取り出します。
そこにはモンリョンの前で女が自分で服を切り裂き「助けて~」と叫ぶ姿が映っています。
ハクトは続けて、あれはミンを売り出すための作られた事件だったと話し謝罪をします。
記者会見場に駆けつけていたモンリョンとチュニャン。
ハクトは二人の姿を見て会場を後にします。

マスコミから一斉に攻撃を受けるハクトを訪ねるチュニャンに、
これは君を苦しめた代価だと言います。そしてもう戻っていいよと。
チュニャンはおじさんの幸せを祈っていますと答えます。

ハクトとの関係に一件落着した二人。
モンリョンから再婚しなきゃの言葉が!
俺は急がないけど俺がいないと困るだろ~なんて言ってからかってます。

しかしハクトに裏切られたテバク企画は全ての計画がパーになり
社長は大暴れ。ペク室長にハクトの弱みを聞き出します。

一旦釜山に戻ろうとしていたチュニャン。
チュニャンがハクトの弱点だと知ったテバクの社長はチュニャンを拉致します。
ハクトの元に連絡が入りすぐにモンリョンにも伝えます。
テバク企画に令状が出たモンリョン達は早速出動します。

テバクの屋上に連れて行かれたチュニャンだったけれど
意外と負けてない様子でチンピラたちに反撃しています。

先に着いたハクトは社長と話します。
今までのテバクのあくどいやり方をいろいろ話しながら、この間の白紙になった企画を
もう一度やり直そうと話します。

その間に到着したモンリョンや警察たち。
テバクの中にいるチンピラ達をバッタバッタとなぎ倒し、社長達のいる部屋へ。

 部屋に乗り込むモンリョンたち。
「証券取引法及び外為法違反で逮捕する」との声が。
馬鹿にした様子のテバクの社長はどうやって逮捕するんだ?と強気に出ます。
しかしモンリョンは「令状もあるし」そしてハクトが「証拠もある」と言い
ポケットの中から今までの会話を録音したレコーダーをモンリョンに渡します。
一斉逮捕で大暴れの建物内。
チュニャンを探しに屋上へ来たモンリョンたち。
そこでも乱闘が繰り広げられモンリョンがチュニャンを見つけた時、
屋上の端に立っていたチュニャンは真ッ逆さまに屋上から落ちてしまいます
それを見たモンリョンも何も考えず飛び降ります。

 そこで春香伝の頃の映像が差し込まれます。
ハクトがこの世が無理なら来世でそなたを手に入れようと言うと
チュニャンはこの世でも来世でも心を委ねる事はございません、
私には旦那様だけです・・・・・
というくだりが・・・・

この記憶と共にビルから落ちる二人。
が、落ちた下にはちゃんと安全マットが敷いてありました



 今回のお手柄で新聞の一面を飾っているモンリョン。
デートをする二人だったけどチュニャンは今度こそ留学の準備をしなきゃと言います。
絶対行かせないと言うモンリョンは「結婚して子供を産んで、逃げられなくなったら行け」と言います。
子供みたいなモンリョンに昔のように「あの時計台まで10分で行って来たらね」と言うチュニャン。
そんなチュニャンを抱きしめキスをします

「10分も待てない、結婚するか今言え!!」と言います。
「モンリョンと結婚する」
あ~よかったよ~。幸せそうなチュニャンの顔。ここまで来るのが長かったよね~



 さて結婚式当日、晴れの日にモンリョン遅刻しています。
参列しているモンリョン父は「この日を10年待ったんだ、10分ぐらいなんだ!」
お父さん最後までいい味出してます。

チュニャンは携帯で早く来いと怒ってます。
渋滞にはまるタクシーを降り走り出すモンリョン。
まるで昔チュニャンに言われよく走って帰ってきていた時のように猛ダッシュしています。
教会には勿論ジタセットやチェリンもお祝いに駆けつけています。
教会へ向かう道の途中にハクトが立っています。
猛ダッシュするモンリョンの姿を見て「相変わらずだ」の一言。

教会につくなりチュニャンから激しく怒られているモンリョン。
二人の姿を見たジタセットは「前世で敵同士だったのかもよ?」と。
でも・・・
 「この世が終わっても」
 「次の世が始まっても」
 「永遠に」
 「お前だけを」
 「愛するわ」
と「春香伝」の夢龍と春香と現在のモンリョンとチュニャンが交互に誓い合っています。
あの時代からずっと二人は愛し合っているんです・・・・


 最後のチュニャンの台詞「サランハルケ(愛するわ)」の所のチェヨンちゃんの言い方が
なんとも可愛くて、やっと本当に幸せになれた二人に拍手です


 ~最後に一言~
 初めは特に注目して見始めた訳ではなかったこの作品でしたが、
(実は最初はKNTVで同時期にやっていた「乾パン先生とこんぺいとう」を夢中で見ていました・・・・)
いつの間にやらこちらの作品の虜になっていました。
初めはモンリョンのチュニャンへの態度に苛立ち、チェリンの大人気ない意地悪に
テレビに向かって文句を言い、最初は大人なハクトに好感を持っていたものの、
いつの間にやら憎っくき存在になりました。
でもずっと変わらなかったチュニャンのモンリョンへの気持ちと、
モンリョンの最初と最後では人が変わったんじゃないかと思えるほどの成長ぶりに
大きな好感が持て、大好きなドラマになりました
モンリョンの悪戯っぽい笑顔とチュニャンのモンリョンを大好きな心で溢れている笑顔が
私を幸せな気持ちにしてくれる素敵なドラマでした。
おしまい。


《追記》

このドラマのOSTについて触れるのを忘れていました。
これまたいいんですよ~
オープニング曲の♪ノンノンノンノン~から始まり、
あの切ないシーンで必ず流れる♪イ パボヤ チンチャ アニヤ~の「救急室」など
捨て曲ナシのOSTです。

『ピアノ』 第2話

2006-03-25 01:12:33 | 視聴済みドラマBOX

 ジェスが怪我をさせられ相手の家に怒鳴り込みに行ったものの
そこから出てきたのはヘリム。
お金をふんだくろうと思っていたのに、結局何にも言えず
これからは仲良くするように・・・・なんて言っています。

 一方のギョンホは父親が亡くなっていないことが心に大きな傷となっているようで
ケンカをしたりヘリムに反抗したりかなり荒っぽい性格になっています。

 オククァンはジェスが小学生だという基本的なことすら気付いていません。
ジェスはソウルでは成績も優秀で転校の手続きも一人でしました。
ほんとにどうしようもない父親です。
新しいクラスにはギョンホもいました。ジェスの姿を見て再びケンカをふっかけます。

ヘリムは家でピアノ教室を始めます。
その家に亡くなった夫の姉弟がやってきてなんだかんだといちゃもんをつけ
お金をせびりにきました。
こういう奴一番ムカつくんですよね。大声出して悪口言って金を渡すと
途端に手のひら返しておとなしく帰っていく奴。

 オククァンが町でおばあさん相手にショバ代をめぐって大声を出している所を
ヘリムに見られ、出会った時と同じように彼女の目が彼の心を動揺させ、
その場から逃げるように去って行きました。
今までにない気持ちが芽生えたオククァンは自分でもこの気持ちが何なのか
わからないようです。

 また学校でギョンホはジェスを殴りました。
ヘリムの家で手当てをしてもらっていたのでオククァンがジェスを
連れに行った所ヘリムの家の中で倒れてしまったオククァン。
倒れたオククァンに駆け寄った時、この前にも来た夫の姉達が運悪く入って来て
二人の姿を見て男を連れ込んでいると大騒ぎ。ほんまにムカつく
次はピアノ教室の時間にやってきて生徒達を外に出し大声でヘリムの悪口を言い
近所の人にも悪い印象を与えます。

スアは母の事をいつも気遣っていますがギョンホは常に反抗し、
父がいない事でかなり卑屈になっています。
でもギョンホの反抗の仕方を見てて思うのは、この亡くなった父と言う人は
生前立派な人だったらしく、多分4人で暮らしていた頃は幸せな暮らしだったんでしょう。
でも父は病気で亡くなったそうだし父の死については誰も悪くないはずなのに
どうしてあそこまでギョンホがひねくれないといけないのかが理解に苦しみます。
ジェスとギョンホの性格の違いを印象づけたいのかもしれませんが、ヘリムだって
スアだって父の死が辛いはすなのにギョンホだけが勝手な事をして、しかもジェスを
目の敵にし自分の憂さ晴らしの相手にしていているギョンホは見ていて腹立たしいです。

 オククァンはまた町でスロットをしている所以前の組の者に見つかり
ボコボコにされます。
その様子を偶然目にしたジェスは殴られている父を見て涙を流しています。
その涙を見たオククァンは心が動きます。
家に戻ると暗い部屋でポツンと座っているジェス。
涙を流しながら父に怒りをぶつけ父を叩きます。
それを受け止めながら共に涙を流すオククァン。
言葉は何もなかったけれど二人の間に少しずつ何かが生まれ始めたようです。

 オククァンは捕まった組長の女がしている屋台で皿洗いを始めます。
最初は姐さんもオククァンの変わり様におかしく思っていましたが屋台を手伝わすことにしました。
遠足に行くジェスのためにオククァンは海苔巻を頑張って作ります。
形は不細工だけどジェスも嬉しそうです。


 敬虔なクリスチャンの姐さんに連れられ教会にいくオククァン。
そこにヘリムもやって来ました。
するとそこにいたご近所さんがヘリムのある事無い事コソコソと話し始めます。
それを聞いたオククァンはまた腹が立って大声で怒鳴ってしまいました。
居づらくなったヘリムは出て行ってしまいます。
それを追いかけるオククァン。
彼はこっそりと彼女のあとをついて行きます。(でもヘリムは気付いています)
バスに乗った彼女は夫の遺灰を流した川べりに座り一人で泣いています。
その後ろ姿を見て「ごめんなさい」「許してください」と心の中で
何度も呟くオククァンでした。
こんなに許しの言葉を言うなんて多分オククァンの人生の中で初めての事なんだと
思います。
彼女が気になり始めて、ジェスと一緒に暮らし始めて今までの彼には無かった感情が
芽生えてきたんでしょうね


 そしてまた1話と同じようにシーンが変わりチョ・インソンの姿が。
彼が大きくなったギョンホです。
雨の降りしきる中言っています。
「あまりにも熱い肉親への思い、その愛に背を向けて全身で憎悪だけを覚える・・・」

これからの彼の人生の中で一体何が起こるんだろう?
彼は子供の頃からとずっと同じように憎しみを持って生きていくのかな?
これからの展開が楽しみです

2.『ピアノ』 第1話

2006-03-23 23:40:50 | 視聴済みドラマBOX
SBSドラマ 16部作 
2001年11月21日~2002年1月10日

ハン・オククァン:チョ・ジェヒョン
シン・ヘリム:チョ・ミンス
イ・スア:キム・ハヌル
ハン・ジェス:コ・ス
イ・ギョンホ:チョ・インソン


 話の舞台は釜山。
やくざのハクス組長は「釜山港へ帰れ」を気持ち良さそうに唄っています。
その組のオククァンは調子がよいけど気の弱いチンピラ。
組の者達と皆でとある会社に乗り込んで行った時、組の中の裏切り者に通報され
警察に包囲されてしまいます。
警察に囲まれ逃げ場を失ったオククァンは組長を置いて一人だけ海の中へ
飛び込み逃げてしまいます。
このオククァン、小さい頃施設を抜け出しそれから毎年のように傷害罪で
捕まっているようなチンピラなんだけど憎めないキャラで
脅しに行く時も震えていたり、脅す相手にも丁寧できつく脅せなかったりと
少々間抜けな感じです

 本当は逃げ出したオククァンは自分で腕を刺してさっきの乱闘で負傷した
ように見せかけ組に戻ってみるとナンバー2が行方不明に。
ここぞとばかりナンバー3だった自分の時代が来た~と豪遊してみたけれど
舎弟たちから「ハクス組長は舎弟たちの母親の墓を建ててあげる為だったり
貧しい舎弟たちを食べさせて行くためにやくざな事をやっていたんだ」と言われ
自分もそのような行動をすることに。
人の為になる事をして喜んでいたのも束の間、行方不明だったナンバー2が現れ
自分はこの組を離れ新しい組を作ると言い、他の舎弟をそっちの組に引き入れて
オククァンをボコボコにしていく。

 
 一方ソウルに住むヘリムたち母子は夫を失い、ヘリムの故郷である釜山での
生活を始めようとしていた


 ある時オククァンの元に1本の電話が入ります
昔の知り合いのママさんでソウルにおいでという内容でした。
オククァンはもう釜山の縄張りを捨てソウルへ行きます。

行ったソウルのママさんの店で待っていたのは新しい用心棒の仕事ではなく
一人の子供ジェスでした。
ママさん曰く、当時付き合っていた女とオククァンの子供で女が最近他の男と
出て行ってしまったからオククァンに引き取れという事でした。

一緒に駅まで来たもののなんとかジェスから逃れようと
一人で待たせておいて交番に電話をし迷子がいると通報して自分は逃げていきます。
ところが逃げる最中若者に袋叩きにされ警察に保護されて行った交番が
ジェスが保護されていた交番!!
ジェスは何の疑いもなく自分を探しに来てくれたんだと喜びます。
 
 釜山行きの電車の中、隣で眠るジェスを残し途中下車をするオククァン。
ホームからジェスの様子を見ていると一人の女性がオククァンの様子を見つめていました。
その目が何とも言えず結局捨てきれず走りだした電車にもう一度乗ったオククァン
もしかして捨てられたのかと気になって見ていた女性がソウルから子供を連れて
釜山へやって来ていたヘリムと娘のスアでした。
何事もなかったかのようにジェスの隣に座るオククァン。

 公園で小さい子をいじめている男の子がいました。
それを見たジェスは止めに入ります。
そのいじめていた子供はヘリムの息子のギョンホでした。
ギョンホは今度はジェスに向かってケンカをふっかけ、ちょうどギョンホを探しに来た
スアの前でジェスを突き飛ばし怪我をさせます。
このギョンホはほんとに意地悪な顔つきで根性が曲がってるんです。
それに比べてジェスはオククァンとは似ても似つかず利発で聡明な子供です。

相変わらず寝てばっかりで仕事もしないオククァンに大家さんが叱りに来ます。
この大家さんがまたいい人で家賃を払えと言いながらはっぱをかけに来るんです。
そこでジェスが怪我をしたことを知ったオククァンは怪我をさせたギョンホの家に
怒鳴り込みに行きます
そこで出てきたのがあの電車の中で出合ったヘリムでした。

そこでシーンが変わり警察に捕まっているコ・スの姿が。
どうも今後のジェスの姿のようです。

このオククァン役のチョ・ジェヒョンさんはチンピラ役がよく似合いますねぇ。
根っからの悪じゃなくてちょっと憎めないチンピラ役が妙にはまっています。
そんなオククァンの子供ジェスがまたいい子で健気でこのダメ親父の元、
そのまままっすぐに育って欲しいと願っています
大体ドラマってダメ親父の息子はしっかりした子に育つんだよね!!