毎日毎日、飽きもせず・・・

韓国のドラマ・映画・音楽を楽しんでいます。
そんな小さな楽しみを綴っていきたいと思います!(完全ネタバレしています)

『ミセン 未生』

2016-06-26 16:42:05 | 視聴済みドラマBOX
イム・シワン(チャン・グレ役)、イ・ソンミン(オ・サンシク役)
カン・ソラ(アン・ヨンイ役)、カン・ハヌル(チャン・ベッキ役)
ピョン・ヨハン(ハン・ソンニュル役)、キム・デミョン(キム・ドンシク役)
2014年 tvN 全20話
脚本:チョン・ユンジョン 演出:キム・ウォンソク



 7歳のときに囲碁に出会い、10歳で韓国棋院に研究生として入門。神童と呼ばれ、
囲碁のプロ棋士になることが人生の全てだったチャン・グレ。
26歳で挫折してからアルバイトや日雇いの仕事で食いつないでいたが、コネで総合商社
ワン・インターナショナルの営業3チームでインターンとして働くことになる。
社会経験も皆無、基本である英語も出来ないグレ。学歴と語学能力を兼ね備えた同僚のインターンからは
嫌がらせを受け、直属の上司らからは無能と評価される。
しかし、グレには囲碁で培った記憶力と集中力、そして全ての状況を基盤として見ることの
出来る策略家としての才能があった。
その才能と機転で、営業3チームに起こる幾つかの危機を解決し、徐々に上司のオ・サンシク課長と
キム・ドンシク代理の信頼を得ていく。
ある日、インターン生を対象に社員採用試験の課題が出され、無能と思われているグレは
引き立て役に最適と他のインターン生達から次々にパートナーの誘いを受ける。
そんなグレが選んだ相手はインターン生の中でも変わり者と評されるハン・ソンニュルだった・・・。



 いやぁ~、久しぶりに上質のドラマを見た気がして、とても満足です。


見終わった今はこう言えるのですが、実は1話がなかなか見終わることができなかったんです。
最初の海外でのシーンがまず意味がわからないし、そのあとのグレがお風呂屋さんで掃除をしている
暗いシーンなど、このドラマ一体何なんだろう?から始まり、なかなか気持ちが乗っていかなくて
何度も途中で寝てしまい、1話を途中まで見ては先に進まないという状態。

 ところが1話を乗り越えた後のこのドラマへの興味ったら久しぶりに興奮しながら見ていました。
なんだろう?めちゃめちゃグレを応援したくなるこの感覚。
まず素晴らしかったのが“キャスティングの妙”。
グレをはじめ、課長、アン・ヨンイ、チャン・ベッキ、ハン・ソンニュルの同期仲間、
各チームの代理たち、すべての登場人物が本当にあの会社があって、そこにいるかのような
素晴らしいキャスティングだったと思います。





 やはりまずはチャン・グレ役のイム・シワン。
あの何とも言えない表情は何だろう……
いやぁ本当に巧いですよ。
見ている間じゅう「がんばれ、グレ!!」とずっと心の中で言ってましたから。

 そしてやっぱり営業3チームの課長、オ・サンシクを演じるイ・ソンミン。
彼がいたからこそのこの作品であることは間違いない。

イヤな役の人も頑張る役の人もそれぞれが皆輝いていて、
一人ひとりの事を書いていったらきりがないけれども、本当に面白く良かったです。
アンヨンイ役のカン・ソラちゃんも良かったなぁ。

新人たちの同期の繋がりはもちろんでしたが、途中にあった代理たちの同期会みたいな集まりの
シーンも、普段は上司と新人に挟まれバリバリやっている彼らも、同期で集まれば当時の自分たちに
戻るような素敵なエピソードシーンでした。




 なんだか、この作品が日本でリメイクされるそうですが、あのグレの何ともいえない空気感は
彼にしか出せないものだと思うので、別物として見るのが正しい見方でしょうね。
私は見ませんけど・・・・・


 これまでの韓国ドラマのイメージとは全く違う作品で、良い意味で韓国ドラマっぽくない韓国ドラマでした。
日本のドラマで例えるなら、会社モノで『半沢直樹』が例えに出されるかもしれませんが、
『半沢直樹』に見る痛快さみたいなものを感じるのではなく、もっと人間臭さや、息苦しさを見ていて感じる
作品だと思います。



 オ・ミンソクさんもなかなかいい代理だったんですよねぇ。