
これ、ユーカリの実です。
ユーカリと聞くと「オーストラリアの木」、「コアラが食べる木」で、それは間違いではないのですが、実は「ユーカリ」という名は属名なので、その種類はなんと500以上。自生地はオーストラリアやニュージーランドですが、世界各国に観賞用や林業用に植えられています。
横浜の有名な観光スポット「港の見える丘公園」へと続く「フランス山」にも、このユーカリの木が植わっています。

ユーカリの木は樹皮も葉も、そして花も実もとても特徴的なので、少し気をつけて探せば見つけられると思います。
このユーカリの実なのですが、実は気になる問題が…

遡ること半年。
うにまるは、スペインの巡礼路を歩いておりました。
足元の鎌に似た形の葉がユーカリ。
実はスペインにはユーカリの森がありました。

どうやら、植林されたものから種が運ばれ、育った木々のようです(想像)。
実際に、整然と植林されている林もあり、こちらでは伐採作業も行われていました

500種以上あるユーカリの中で、あるものはまっすぐと成長し背が高くなることから、あるものは木の硬さから、また多くのものはその肌の色から、材木としても有効性の高い樹木のようです。
そんなスペインのユーカリの森を歩いていて見つけたもの

な、なんだこれ???
しかしこの謎はすぐにとけました。
もじゃもじゃしているのは、花が終わったあとの蕊の残り。
しかし、どうにも気になるのが…

ユーカリの実はぎっしりと厚みがあるのですが、それと同じ場所にどんぐりの殻斗(帽子)のようなものが落ちているのです。
結局謎のまま、撮ったはずの写真も見つからなくなっていたのですが、先日、横浜のフランス山で、同じものを見つけたのでした。
そして、横浜西洋館の「世界のクリスマス」のテーブルコーディネートの中にこんなものを発見。

左側にあるのは間違いなくユーカリの実。そして右側にあるのは、明らかにそれとは形が違います。そして、その上部には!!
これってもしかして蕾???
銀色にコーティングされ、テーブルにちょこんと置いてあったこれらが大ヒントになりました!!
そう、謎の帽子の正体は、つぼみの時に花を守るために付いていた蓋だったのです。
※「ユーカリ 蕾」で検索すると画像が見られます。
ネットでこの蓋について調べると、「蕾の萼と花弁がくっついて蓋のような形をしている」とあるのですが…

え?
これって花弁なの…???
謎の物体が蕾についていることは分かったのですが、またひとつ謎が残りました。
しかし、謎はいつか解ける!!!
→謎が解けた日
いつか、この謎が解ける日がくるに違いありません。
ちなみにユーカリの語源はギリシア語のeu(真に・強く・良く)とkalyptós(〜でおおった)、つまり「良い蓋」を意味するんだそうです。
日本でユーカリって呼んでいるのは属名の英語読み「ユーカリプタス」をさらに省略しているそうです。
なんと、わたしが気になっていた物の正体はユーカリの語源に関わるキーワードでもあったのです。
まさか「世界のクリスマス」展が、謎解明のカギになるなんて∑(゚Д゚)
いろんなところにヒントは転がっているものですね♪

明日はクリスマスイブ。
みなさま、良い休日を!!
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