

台風一過の月曜日、神代植物公園には、まだ青いムクロジの実が、たくさん落ちていました。
ムクロジの実って、めっちゃ、ベタベタするんですが、それはサポニンという成分が含まれるからなんです。


ムクロジの実は、中に大きな種がはいっているんですが、サポニンが含まれるのは、皮と果肉の部分?


その皮と果肉の部分をお湯に入れて、潰してみると、こんな風に泡立ちます。サポニンていうのは、どうやら発泡成分らしいのです。
江戸時代には、この泡を洗濯に利用していたらしいです。
それに、この泡は、子どもの遊びにも大活躍。それがこちら↓

シャボン玉です。当時はサボン玉って呼ばれていたみたいです。夏になると、サボン売りが、サボン液と麦わらを売り歩いていたんだそうです。だから、シャボン玉は夏の季語。
ちなみに、ムクロジの実1個で、50~100ccのシャボン液ができます。チャンスがあれば、お試しください(*^_^*)

そして、種はといえば、羽根つきの羽根にかかせない材料でした。
ムクロジって、ずいぶん生活に密着してる植物なんですね。
調べてみたら、現代においてもエコ洗剤として注目されているようです。

東南アジアでは、ソープナッツと呼ばれ、今でも普通に、洗濯や食器洗いに使われてるんだとか…。ネット通販で、日本でも手軽に手にいれられるようです。台風の翌日に拾いに行けば、ただですけどね(^_^;)
袋に10個程度いれて、洗濯機に放り込めばいいだけだそうです。水を汚さず、何回か繰り返し使え、しかも柔軟効果もあるとのこと。
気になった方は「ソープナッツ」で検索してみてくださいね。たくさんのサイトがヒットするはずです。
植物文化史っていうんですか?植物と人間の文化のかかわりって、奥が深くて面白いです。