

現在、アラスカは9/7朝10時半。これから帰国です。もう1週間たつなんて信じられません。
昨日はホワイトマウンテンという山をハイキングしました。この辺りの地面の下は永久凍土と呼ばれる氷った固い大地が広がっています。その永久凍土は地表に露出しているわけではなく、その上に植物の枯れ枝や落ち葉が腐食層として積もっています。通常なら植物は枯れた後、分解されて養分にかわるのですが、このあたりは寒さで分解が進みません。しかも永久凍土は固くて根を張れないばかりか、水すら通しません。ですからここに生える針葉樹(トウヒやエゾマツ)は体全体が針のように細く、ひたすら太陽へ向かって成長を続けます。そうしてできたツンツンの森が「タイガ」です。もう少し栄養分のある土地ではその針葉樹の間に黄葉したシラカバやアスペンが混じり、黄色と緑の美しいコントラストを作り出しています。逆に高度が上がったり、北に向かったりすると、さらに養分が減るので高い樹木は生えられなくなります。そこは、背の低い灌木や地衣類やコケだけが生える「ツンドラ」です。
そんなタイガやツンドラが広がる土地を自分の足で歩いて感じたハイキング。トレイルルートはあるものの、ルートをはずれることもOK。ツンドラの大地はフワフワでスポンジの上を歩いているような感覚です。真っ白な地衣類のライケンや真っ赤に色づいたウラシマツツジ、緑の葉の先に小さな赤い実をつけたコケモモ、真っ赤に色づいた葉の下に紫の実をつけたワイルドブルーベリー。錦の絨毯を敷き詰めたような風景が続いた先に遠くの山々が360度広がって、それはすばらしい風景です♪
そんな景色をフワフワのスポンジの上で心ゆくまで眺め、そしてブルーベリーを摘んでは、味わいました。野生のブルーベリーは小さいながら、甘くて酸っぱくてパンチがあります。もう時期も終わりに近づき、少なくなった実を目を皿のようにして探していると、時間がたつのを忘れてしまいます。
ツンドラのフワフワに腰をおろし、昼御飯のサンドイッチをかじりました。じめじめさえなければソファーの心地よさ(^^;
帰り際、鏡のような湖に映る輝く木々を眺めました。
さて、あと1時間ほどで搭乗です。日本に帰ったら、アラスカ旅行記をアップする予定ですので、よろしければ、見てくださいね。オーロラの写真もあります
(*^^*)
星野さんの本に、野生のブルーベリーとクマの話がありましたね!
旅行記楽しみにしてます!
いつもありがとうございます。
ブルーベリー摘みは本当に夢中になってしまい、クマと鉢合わせしてしまうかもと思いました。