大寒は二十四節気の第二十四。太陽黄経が300度のときで1月20日頃から2月4日頃。
そんな大寒の縁起物とといえば、「大寒のたまご」。現代では通年手に入る鶏卵ですが、本来、鶏の出産は2〜4月とのこと。寒さの中にも春の気配が漂い始める頃です。
特に大寒の頃の卵は、雌鳥の体内で時間をかけて成熟するらしく、栄養価が高いんだとか。もっともそれは、有精卵に限った話で、1年中手に入る無精卵は季節による違いはないそうです。
末候(1/130〜)→鶏始乳
〜二十四節気・七十二候とは〜
旧暦(太陰太陽暦)が使われていた時代、季節のずれを調整するために作られたのが二十四節気。地球の周期をもとに、夏至と冬至、春分と秋分を設け、さらにその間を分けて1年を24等分して、季節の特徴を表した言葉を当てています。しかし、梅雨や台風などがない中国で作られたものがそのまま使われているため、日本の季節とは多少ずれるところもあります。
七十二候は二十四節気をさらに3等分ずつして、季節の特徴を当てはめたものです。日本独自に作り直された経緯があり、より、日本の季節にあったものとなっています。