少し前の話ですが、朗読×映像×音楽という星野道夫氏の言葉と写真をたっぷり楽しめる朗読舞台「悠久の自然 アラスカ」を見て(聴いて)きました。
二部構成で、前半は星野氏目線で語る彼の旅(人生)の記録。後半は、星野氏が残したいわゆる名言の抜粋。磯部氏の挨拶のあとアンコール的な追加エッセイの朗読もありました。
10月末に星野氏の写真展を見に行ってから、この日が来るのを心待ちにしていたんですよねー。
大画面で見る星野氏の写真に吸い込まれ、美しいサウンドスケープに誘われ、心が満たされるひと時でした。
星野氏が映し出す素晴らしい世界の片鱗でもいいから、この目でいつか見てみたい。その願いが叶ったのは5年前。
2011年の9月。
秋のアラスカを巡る5泊6日のパック旅行。初めて添乗員付きの海外ツアーに参加しました。
実はこの年の3月に仕事を退職したのですが、職場の人材不足という理由で同じ職場に10月に復帰するこになってしまい…。それで再就職前のご褒美と意を決して申し込んだものでした。
思えば、この頃からまっすぐなレールの上を走っていたはずのわたしの人生が大きく傾き始めたのかもしれません(^^;;
この目で見るアラスカの自然の美しさと大きさに圧倒されました。たくさんの国を見てきた今でも、この時のこの風景は心をつかんで離しません。
本当に目の前にクマがいるという不思議。
観光バスの中からではあったけど、この雄大な自然の主人が今目の前を走ってくる姿を見ているという言葉にできない感動。
黙々とブルーベリーの実を食べるクマの親子。星野氏の本の中で見た光景がそのまま目の前で展開されていました。
ただの美しい森ではなく、ここにはたくさんの命が息づいている。そのことを感じることができるのは本当に素晴らしいことだと思いました。今、この瞬間にも地球のどこかで生き物たちの壮大なドラマが繰り広げられている。
この雄大な風景の中、何日も一人で自然と向き合っていたからこそ、星野氏の言葉はあんなにも美しく心に響くのだと思いました。
朗読舞台を見ながら、あの時の気持ちが蘇ってきました。正直にいうと後半の言葉の解釈は、自分としては違和感もありましたけど(ゴメンナサイ)。
けれどそれを圧倒的に上回る感動がありました。磯部弘さんの語りがとても素敵で、そこに在りし日の星野氏がいて語っているかのような…。
ザック一つでアラスカという大自然の中に飛び出した彼の情熱。自然を見つめる深い洞察力。人間とは何か。どこから来て、どこへ行くのか…。
この景色を眺めていると、そんな風に考えることはとても自然なことに感じてしまいます。
今、自分が本当にしたいことって何なんだろう…。自分の幸せって何だろう…。
そんな風に考えることが許されるのは、やっぱり若者だけの特権なのかなぁ…?
もしも星野氏が今も存命であったなら、彼は何を見つめ、何を語ってくれたのか…。
日常の自然と、日常とはかけ離れた自然。
わたしもその2つを感じ続けていきたいなと思います。
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