黄昏時 2011-10-06 22:20:16 | 鶴見川の自然情報 黄昏時の鶴見川。コスモスの花が揺れていました。どことなく儚げな花です。 秋の夕暮に淋しさを感じたり、春の夕暮に胸躍ったり、気持ちというのは不思議なものです。 毎年繰り返されているはずの風景でさえ、そのたびごとに新鮮に胸に飛び込んできます。 コスモスの花言葉は「調和」。国語辞典によると、「調和」とは全体がほどよくつりあって、矛盾や衝突などがなくまとまっているようす。 「ほどよく」ってなんかいい言葉だと思います。 今日の更新はずいぶん遅くなってしまいました。ようやく木曜日も終了です。
イヌタデ 2011-10-05 07:18:50 | 鶴見川の自然情報 寒い雨の朝です。長袖のジャケットを着ても、まだ寒いです。 でも、寒い冬を越した早春なら、同じこの雨を温かく感じるのかもしれません。 イヌタデ。なんてことはない雑草です。実をほぐすと赤いつぶつぶになることから、「あかまんま」の名で親しまれ、おままごと遊びに重宝されたようです。 ときには、茶花として秋の風情を演出することも。 先日行った「押し花展」でも活躍していました。写真は体験コーナーで挑戦したハガキです。わたしが使った花材はケイトウ、ツルボ、コブナグサ、コバンソウでしたが、イヌタデもちゃんとありました。 秋らしさを感じさせてくれる植物です。
マメアサガオ 2011-09-27 05:53:56 | 鶴見川の自然情報 花の大きさが1~2cmの小さなアサガオです。 9月下旬まで咲いています。 これに似た花は全部で3種あり、花いろがピンクがかったものがベニバナマメアサガオ、さらに雄しべの葯が白いものがホシアサガオです。 豆と星、なんだかかわいらしいですね♪ 帰化植物で繁殖力も強いです。川原や空き地で探してみてください。
レストラン「ハナニラ」 2011-09-24 09:16:21 | 鶴見川の自然情報 鶴見川では、ハナニラの白い花がいま満開を過ぎ、実を結びつつあります。 小さくて素朴な花ですが、虫たちには最高のレストランのようです。 イチモンジセセリやハチ、チョウなどがひっきりなしに飛び回っていました。 なかでも、イチモンジセセリは、カメラが接近していることにも気づかないくらい、一心不乱にお食事中。ストローをずずぅーっと花の奥まで差し込んであま~い蜜をゴクゴクと…。本当のところ、甘いかどうかは想像なんですけどね。どうなんでしょう。ハナニラの蜜は甘いのかな? こちらは休憩所でしょうか。 今日は天気予報では文句なしの秋晴れとのこと。朝から植木鉢の片づけもしたし、気持ちの良い1日になりそうです(*^_^*)
いなばの白兎 2011-09-16 20:21:51 | 鶴見川の自然情報 白兎海岸をご存じでしょうか? この海岸にに伝わる伝説が「いなばの白兎」というわけです。 洪水で離れ小島に流されてしまった1匹のウサギが、サメを騙して、もといた海岸に戻ろうとします。しかし、岸に着く直前に、嬉しさのあまり騙していたと口を滑らせ…。気づけばウサギは毛をむしられて丸裸。そのうえ、そこへ通りかかった神様たちに、海水を浴びて、山の上で休めば治ると騙されて…。悲惨ですね~。当然傷は悪化します。そこへやってきたのが神様たちの末の弟「大国主命(おおくにぬしのみこと)」。意地悪なお兄さんたちに持たされたたくさんの荷物を袋につめて、遅れてやってきたのです。兎を憐れに思い、真水で体を洗い、ガマの穂にくるまればよいと教えてくれます。そして傷が完治して、めでたし、めでたし。 …という話。 ここまで前置きです(^^; で、写真がそのガマの穂なんですね。わたしは長いことガマの穂ってこのことだと思っていたんです。もう少しすると種が熟し穂が裂けてたくさんの綿毛とともに飛んでいきます。だから、このほわほわにくるまるんだと思ったのです。 でもね、意外に種は固く、ほわほわじゃなくてチクチクなんですよ。 なあんだ、大国主命も意地悪じゃんって思っていたんだけど…(^^; ちゃんと調べたら穂は穂でも、もっと早い時期。花が咲いている頃のものだったことがわかりました。花粉は蒲黄(がおう)と呼ばれる漢方で、傷に効くだそうです。 大国主命は優しくて、物知りだったのです。 この長くて分かりづらい文を最後まで読んでくれた貴方も優しい方です(*^^*)