Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

風と共に…

2008-09-30 | 想い・雑感
つくば市が小中学校に設置した小型の風力発電機が
計画通りに発電しなかったとして
計画を策定した早稲田大に約2億円の支払いを命じる判決が出たらしい

小さな記事なので詳しくはわからない
契約をした市と早大の間では
より早大に責任ありとした判決なのだろうが
では計画を進めた市は市民に対してどう責任を取るのだろうか
きっと2憶どころではない税金をつぎ込んでいるはずである

ほとんどの場合お役人というのは責任を取らされない
交通量の少ない高速道路
計画段階での予想をはるかに下回る公共交通機関の利用客
航空会社が近づきたがらない地方空港
などなど
どこまでも税金が投入されてしまう計画を遂行した人々
その方たちの責任というのも
問うことができる法体系にしてほしいね

受け入れる

2008-09-28 | 想い・雑感
中学時代の同級生6人で恩師宅を訪れた

授業中にすぐ教科書と離れた話をし始める国語の先生であったが
なぜか国語の成績が良い中学校であった
今にして思えば
表面的な知識を伝えるだけでなく
いかに感じるかを教えてくださっていたのだと思う

62歳の時
脳血管障害から記憶や言葉を失うと共に
右半身の麻痺が残った
動かぬ右足をみて
なんでこんなのが付いているのか
と悲嘆にくれていたそうだ

徐々に言葉を取り戻し
何とか立ち上がることができるようになり
倒れてから9年の歳月が過ぎたころ
右足の麻痺は治らないもの と思えるようになってから
元気になれたような気がするそうだ

受け入れることがとても困難な現実というのは
それぞれがあるのだろうが
現実を受け入れることができて
初めて人は前向きに生きていけるということなのだろう

現在の自分を丸ごと受け入れることができて
人は強く生きていくことができるのだろう

35年以上昔の国語の授業風景を
思い出すようなひと時であった

顔認証

2008-09-28 | 想い・雑感
老け顔というのはあるもので
中学生の時に
爺っちゃん
などと呼ばれていた同級生がいた

若いころの顔というのは
生れながらのものであるが
10代も後半になると
多少それまでの生活が顔にあらわれてくる
随分と大人びた顔も出てくる

顔認証システムで
未成年か否かを判別して
煙草の購入の可否を決める自動販売機があるそうだ
17歳の少年が
顔にしわを寄せてシステムに近づくと
なんとタバコが購入できたというニュースを見た
認証システムには多くのデータを入れているはずだから
ふつうはしわを寄せたくらいでは成人と判断されないだろうから
もともと老け顔の少年だったのだろうか

ただ 志村けんさんや コロッケさんなら
17歳のときでも
顔を作って成人と認証させるくらいのことは
簡単にできたかもしれない

ほほ笑み

2008-09-26 | 想い・雑感
私の顔や表情を見て
怒っているのか とか
とっつきにくい とか
何か考えているのか とか 言われる

別に怒っていないし
人を遠ざけようとも思わないし
多くの場合何も考えていない

私には全く自覚がないのだが
おそらく小難しい顔をしているのだろう

いつも穏やかに微笑んでいる・・・
などと表現される人が世の中にはいる
私の理想はそれなのだが 現実は対極にあるようだ

しかしいつも笑みを浮かべているなんて言うのは
文字で書くのはたやすいが
普通の人間には極めて困難だろう

人は感情が動く
動くとそれが表情に連動する場合が多い
表情筋がこわばることだってある
表情だけどうにかしようとしてもダメで
心のありようから変えないと常に穏やかな表情なんて無理だとわかる

まあ喜怒哀楽を表情に出しつつも
微笑んでいる時間を数分だけでも延ばせる生活をし
心も練っていきたいものだ

2008-09-25 | 想い・雑感
新しい病棟が建ち
病棟の移転が行われた
新しいというのは気持ちのいいもので
病室が広く作られているのも使いやすい
細かい不満はあるが
まずは順調な滑り出しである

人気のなくなった旧棟が見える
使用しなくなった建物というのは
その途端にうら寂しく見える
いわゆる気を感じなくなる

気 というものが何をさしているのかわからないが
確かにあるように思う

現代医療の多くは
人の気を損なうものが多い
言葉を変えると 人を心身ともに傷つけずにはおけない行為が多い

なるべくそうならないように
心がけるというのが基本ならば
緩和医療のありようにこそ
その基本があるのかもしれない

情報の共有

2008-09-24 | 想い・雑感
抗がん剤治療をしていると
ある時点から
急速に癌が猛威を振るい始める
その時点を過ぎてくると
患者さんの状態もみるみる悪くなってくる

2週間前と比べ
明らかに状態が悪くなっているK氏
血液データはあまり問題がなかったが
もう抗がん剤を使用できる時期は過ぎた

ご本人には検査結果を説明してきており
厳しい状況であることは認識されている
ご家族には本人から伝えているとの事だった

しかし念のため
ご本人が点滴をしている間に
ご自宅に電話をかけた
次週は一緒に来ていただくようお願いした
電話口では詳しくお話しなかったが
患者さんの状態が悪いことはわかっていても
実際にどの程度癌が進行しているか
本人の口からはあまり説明されていないようだった

癌を患い闘病されている方のご家族の方がおられたら
お願いいたします
特に普段通院するときに一緒には行かない方ですが
様子がおかしいなと思ったら
病院からの連絡を待たず
ぜひ患者さんと一緒に病院へ行き
担当医から状況をお聞きください

本人からの情報は
希望の持てるような内容に
偏りがちだと思いますから

これは本人が信じたい内容(希望)を伝えようとするという面と
家族に心配をかけたくないという気持ちの両方からでしょうけどね

手がないけれど

2008-09-24 | 医療・病気・いのち
胃癌に対する抗がん剤治療
この7~8年で長足の進歩

もちろん抗がん剤だけでの完治はまず考えられないが
一旦はきれいに消失したかに見えるほど
よく効く人がいる

一方で
どの薬を使っても効果がなく
ただ癌が広がり進行していく人がいる
医療の限界を思い知らされ
無力感を抱いてしまう

効果が期待できる抗がん剤を使いきり
いよいよ手段がなくなったGさん
訪ねた病室から出る間際に
「助けてくださいねぇ・・・」
と弱々しく声を掛けられた
振り返り 微笑み 軽く頷いたが
声に出して
「はい」とは答えられなかった

かと言って
手段がないことを
はっきり伝え
希望を完全に剥ぎ取ることもできない

どう言葉にすればよいのだろうか

さあ 今度は語ってください

2008-09-23 | 想い・雑感
何かを決心するときというのは
人からはうかがい知れぬ
あるいは自分自身も気づいていない
さまざまな要因が重なり合っている

王さんの退任決意の場合
今シーズンのチーム成績が
大きな要因であろうが
年齢や病も大きな引き金だろう
他にもさまざまな事象が絡んでいるだろう

王さん
あなたは本当にたくさんの人に
夢を与えてくれました

今のソフトバンクの戦績に対して
責任を感じる必要なんてありません

あなた自身が
私たちにとって
大きな夢だったのです

さあ ゆっくり身を休め
走り続けた足をゆるめ
私たちに
これまで思い 感じたことを
語ってください

ソフトバンク・王監督、今季限りでの退任表明(読売新聞) - goo ニュース

手をこまねく

2008-09-22 | 想い・雑感
積極的治療の選択肢がなくなってしまう
癌の末期
手をこまねいているしかない
それでは医療を行っていることにはならないので
もう診ない
…というのが以前の対応
 …いまでもそういう医療者はいるかも…

こまねいた手をほどき
その手を患者さんに差し伸べる
その時手には鋭すぎたり強すぎたりする
治療ツールを持つのではなく
患者さんの体全体を できれば心までも
守ってあげるような手段を持つ

それが緩和医療のイメージだろうか

総理大臣の任期?

2008-09-20 | 想い・雑感
今の総理大臣は誰?

なんてことを 改めてお尋ねしたい気分

さまざまな問題が噴出する中
日本のトップが国民に語りかける姿が
まったく見られないのは 悲しい限り

誰なんだ トップは

総理大臣の任期の最後はいつなの?
やーめた
と言ったら
すべての公務 職務 責任を放り出していいの?

自民党の見せかけ総裁選が終わり
国会で次の総理が指名され
天皇が任命するまで
福田氏が総理じゃないの?

苦痛を取り除く努力

2008-09-19 | 医療・病気・いのち
指のつめ周囲の皮膚がさかむけたり
頭痛がしたり
足にとげが刺さったり吐き気がしたり
というような肉体的苦痛を感じているときに
いつもにこやかで機嫌よく振舞えるか と聞かれれば
私は 否

特に私は頭痛に弱い
頭痛があると
何かをする気力がなくなり
不機嫌になってしまう

それがわかっているので
普段は使用しないが
頭痛が出てくると
なるべく早く鎮痛薬を服用する
頭痛の原因と思われるものの治療をしたわけではないのだが
頭痛が取れると気分もよくなる

緩和医療の現場でも
肉体的苦痛を取ることがすべてに優先するように思う
それがあって初めて
精神的充実や自己実現などのことを考えられるようになるものだろう
十分な肉体的苦痛を取る努力に意識を向けられるようになり
そのための知識や技術を身につけて
初めて緩和医療のスタートラインに立ったといえる

スタートした後は
医療者だけで対処できない事項が次々に出てくる
本人はもちろん
家族 友人
そしてできればひろく
心理療法士 宗教家 哲学者 芸術家など
すべての人が
緩和医療に関わるようになってくるのが 理想
なぜなら
終末期に関わるということは
一人の人生の完成 完結 に関わるということだから

原材料…メラミン…

2008-09-18 | 想い・雑感
乳幼児は
爆発的と言っていいほど
成長している
外から取り込んだ物質を
貪欲に自分自身の身にしていく
だから食べ物や飲み物の影響を受けやすい

乳児の栄養を支えるのが
母乳しかなかった時代が終わり
人工乳として粉ミルクなどが盛んに使われるようになった
森永ヒ素ミルク事件が起きた
製造過程で工業用のヒ素が混入して起きた事件
ヒ素は乳児の神経を蝕み
精神障害 脳性まひ 知的障害 運動障害その他を引き起こし
死者も出た
乳児だけでなく
わが子にそのようなミルクを飲ませてしまったことに
自責の念を抱いた母親が自ら命を絶つ例もあったと聞く

中国で
粉ミルクへのメラニン混入事件が起きた
かなり被害が広がりそうだが
メラニンの混入が意図的に行われたことに
驚くばかり

子供のために良かれと思って与えたものが
子供を傷つける悲劇

そういえば
ペットのために良かれと思って与えたものが
ペットを傷つけるという事件もあった
ペットフードである
そして毒物入りのペットフードがアメリカで問題になったとき
その原料は中国産であった

中国は毒物発信国としての地位を不動のものとしつつある

しかし汚染米に毒物が混入していることを知りながら
食用として売りさばいた人間も
メラニンを意図的に混入した人間と
同罪であろうから
日本もえらそうなことは言えない

単純な反応

2008-09-16 | 想い・雑感
ブログ更新は
夜のんびりしたときに行うことが多い
テンプレートデザインを
ロックグラスに替えて以来
どうも家でアルコールを嗜む頻度が高くなったような気がする

自分のブログを開けば
そこにロックグラスの写真
サブリミナル効果という段階でなく
はっきりと認識できる状態
単純すぎるかも知れないが
呑みたくもなりますわ

やはり別のテンプレートにしようかなぁ

ところで
サブリミナル効果というものが
実際にあるかないかという議論に
決着はついたのでしょうか

家族に伝えたいけれど

2008-09-15 | 想い・雑感
医療は
患者本人と
医療者との間で
認識を共有しつつ
本人の意思決定に従って進められていく
というのが大前提になっている

本人にきちっと説明を行っていれば
家族への説明を本人が望まなければ
医療者は家族への説明をする義務はない
これは現実に司法でもそのように判断される判決が出ている

法的にはそうかもしれないが
本当にそれでいいのだろうか

前医から私が引き継ぎ
胃がんに対する化学療法を行っているCさん
動注療法なども組み合わせて行っているが
いよいよ厳しくなってきた

先日
「Cさんはいつも一人で来られるけど
現在の状態を一度ご家族にお話ししなくてよいですか?」
とおたずねしたが
「まあしなくていいでしょう」
とのお答え

そうは言ってもねぇ…

家に電話をかけて
家族にご本人とお話していただいた上で
来てもらうようにお伝えしてよいものかどうか
思案中である

倫理

2008-09-15 | 想い・雑感
三笠フーズ、農政事務所元課長を接待 05~06年(朝日新聞) - goo ニュース

国家公務員倫理規程というものがある
李下に冠を正さず という趣旨のものだが
李下で冠を正すどころか
実際に李(すもも)を盗む公務員もいる

国家公務員のヒエラルキーの中で
頂上近くにいる霞ヶ関の役人のトップあたりが
平気で規定を破っている出来事がニュースとなったりする

そんなとき
関係省庁のどこからか
こんなことしたらあかんよ!
という内容のお触れが回ってくる
下の者への締め付けは厳しくなるばかりだが
上の者へはゆるゆるという印象がある

今回の農政課長
便宜供与ははかっていないと言って
涼しい顔をしているようだが
どう見ても利害関係にある
三笠フーズ側と飲食をともにしている時点で
倫理規程違反でしょう